アンケート結果 2003/07


第8回フィリピン研究会も無事終了しました。
が、今後の発表・報告のスタイルについて考えてみよう、ということになり、
参加者のみなさまにアンケートを取りました。
以下、コメントをご紹介します。(匿名です。編集はしておりません)
「400字」と字数制限したのですが、みなさま熱く語って頂きありがとうございました。

●全国フォーラムを大学院生が発表の練習をする場と捉えるならば、他の多くの学会の発表時間である15分程度を目
安としていいと思う。個人的には、15分ではさすがに短いと思うので、個人発表なら発表20分から25分、質疑応答15分
程度がよいのではないかと思う。また、やはり質疑応答の時間が十分にある方が、議論が活発化するので楽しい。

●このフォーラムは、他の学会発表と違って自身の発表時間が比較的長くとれるのが長所だと思います。20分では言
い尽くせないことも多いし、発表者にとって貴重なリアクションも、事実確認などの点で時間をとられ、本来、期待してい
たリアクションのポイントもぶれることになるのではないでしょうか。ただし発表希望者の増加もあり、フォーラム運営側
でも、発表、質疑を合わせた時間枠を大幅に拡大できないのも現実でしょう。そこで、発送するフォーラムのプログラム
に発表の趣旨とキーワードを予め掲載するというのはどうでしょうか。発表の時間を多少は削ることができ、フロアーの
人にとっては質疑のポイントを予め検討できるため、ポイントを絞った議論を展開できるのではないかと思います。ま
た、司会をする者にも議論の交通整理に役立つと思います。ただ発表する側の本音としては、フォーラム開催の一月
前に発表要旨を完成させるというのは困難なことだとは思いますが。 

●今回、私個人としては博士予備(修士)論文の公聴会(報告20分、質疑応答15分)が目前に迫っていたことから
このスタイルは非常にありがたかったです。実際、発表が長すぎると聞く方も退屈してしまうので、年に1度の研究会を
活発な意見交換の場にするには、質疑応答が発表よりも長い方が有効だと思います。

●まだ1回しか参加していないので、あまり分からないのですが、質疑応答を聞いていると研究上何が問題になってい
るのかや報告の構成上どこに問題があるのかが私のような初心者にも分かるので、報告20分、質疑応答30分がいい
案だと思いました。

●若い研究者に報告20分というのは短すぎて酷だとおもいます。これまでどうりでよいと思います。報告20分という提
案者が年配者だったので皆さんが遠慮して異論を挟まなかったのでしょう。若い研究者から意見が出なかったことで分
かります。若者には思う存分発表していただくのが彼らの発展のエネルギーになると思います。それよりも質疑応答で
は質問者は要領よく簡潔に分かりやすく短時間にしてほしいものです。質問者は自己の持論を述べる必要は無く、発
表者の内容に限定してもらうのはどうでしょうか。今回の発表会では年配者のダラダラした要領を得ない質問が目立ち
ました。その反面、何人かの研究者のスマートな質問は注目に値します。提案ですが、質問時間の制限を設けてはどう
でしょうか。つまり、質問は最大で2分から3分で済ますというルールです。そうすれば、これまでどうりでも質疑応答
はかなり充実すると思います。

●「全国」フォーラムなので、なるだけたくさんの人の参加を募りたい。でも、せっかくの場所なのだからある程度発表時
間を確保したい。そういう中ではひと発表50分で発表と質疑を半々に近く織り交ぜた今回の形は、現実的には一番工
夫されたバランスでよかったのでは、と思います。私の参加している「東南アジア史学会」などと比べると研究領域がお
互い近く、共有できる経験も多いため、懇親会も濃い意見交換の場になる面があって、そこも合わせてかなり充実した
参加になるとも思えます。発表する側からすると、やはり30分以内、というのはきついと同時に、そのくらいにまとめるこ
とができるような訓練は必ず必要なので、積極的に生かせば生産的な制約になりうると思いました。

●最近の学会では、一人報告20分のところがとても多いので、その訓練をするという意味でも、いいのではないでしょ
うか。学生にとっては、参加者からの質疑応答に答えるほうが勉強になると思いますし。

●質疑の時間を多く取るという考え方には原則的には賛成です。ただ、発表20分としてもそれを原則とし、発表内容に
よっては多様な発表の仕方・時間があってもいいのではないでしょうか。質疑時間を最低10分か20分は確保すること
を条件に最終的には持ち時間50分以内であればOKとしてはどうでしょうか。今回はむしろ司会進行の方がもっと主
導権を握って手際よく進行すれば、50分をもっと有効に使えた気がします。

●学術論文をこれから発表していこうと言う人には20分から30分の発表で良いと思います。私自身の発表時間はお
そらく30分弱だったと思います。しかし、フィリピン研究会の良いところは、必ずしもアカデミズムの立場から研究してい
る人だけが参加しているわけではないことです。NGOなどで活動していらっしゃる方々はやはり自分たちの活動を良く
知ってもらいたいということがあり、やはり40分くらいはその紹介に費やしたいのではないでしょうか。それらの人々の
発表をどのように受容していくかは、結構難しい問題もあるとは思いますが、彼らが来づらくなるようなことは避けるべ
きだと思います。例外を認めるという形で、発表20分から25分、質疑応答30分から25分ということでいかがでしょう
か。

●時間の点で言えば,発表30分,質疑応答30分で,1人の持ち時間が1時間というのが良いかと思いました。

●若手でもなく大御所でもない中途半端な世代の私としては、新進気鋭の発表も聞きたいし、諸先輩方のコメントも聞
きたいし、というわけで、「コメント時間を長く」というご提案に賛成しました。とくに今回は、例年の全国フォーラムではな
かなかお会いできない方も多くいらっしゃったようで、たいへん有益でした。大御所の先生方のコメントが聞けるとなる
と、われわれの世代の参加者ももっと増えると思います。また発表をなさる院生の方にとっても、学会では通常20分以
上の時間が与えられることは少ないと思うので、自分の言いたいことを20分以内にまとめるトレーニングとしてもよいと
思います。
ただし問題もあって、たとえば研究対象地域を共有する研究会として、対象地域(フィリピン)の話しをもっとたっぷり聞
きたい、といった要望もあるのではないか、またフィリピン研究会全国フォーラムの性格からして、学会での発表準備を
する院生ばかりではないという状況なども考慮しなければならないかと思います。
そこで、たとえば発表時間選択制とか自己申告時間制を導入されてはいかがでしょうか。前者は、さしあたり「研究発
表」(発表20分、コメント30分)と「事例報告」(報告30分)のふたつに発表スタイルをわけるというものです。後者は、
枠を一律にするのではなく、上限50分とかは決めてあるが、それ以下なら、発表者本人が「15分でいい」とか「25分
ほしい」というふうに、発表時間を自己申告するものです。アフリカ学会ではこの方式でやっていると聞いたことがありま
す。
総括として、私個人は「ディスカッションの時間を長くとる」という方向性に賛成いたしますが、発表者あっての研究会で
すから、こういう形式で発表したい、という方の声にも重きをおいてください。
(400字ではおさまりませんで、失礼しました)。

●今後の全国フォーラムの発表形式についての提案です。
1.司会者が、発表者の簡単な紹介をする(知らない者同志が顔を合わせるよい機会なので、ぜひ必要と思います)。
2 報告は20−30分とする。
3.質問。司会者が、用語やその他事実確認に関する質問ををまず受付け、その後、議論を積み重ねる。
今回の質問で気がついたのは、きちっとした事実確認のないまま全体的な討論が先行する場合があり、あとになって
事実確認にもどるといったケースもあったように思います。この点、質問の整理など、司会者の役割ですので、次回か
らもっと司会者が力を出して下さるようお願いします。

●質問時間を長くとるという基本方針には賛成します。ただし発表時間は、発表者数、
会場の使用可能時間などによって変えなくてならないこともあるので、基本方針を確
認した上で、担当事務局に一任すればよいのではないかと思います。

●基本的に報告20分、質疑応答30分案に賛成です。やはりせっかく沢山の先生方が来られるので、報告を聞くだけで
なく、質疑応答に時間を取るのがよいのではないかと思いました。また、分野を越えて報告を聞いてもらえる機会でも
あり、やはり質疑応答を長くする案に賛成です。

●事前に報告者が要旨を論文の形で提出し、ネット上で公開して報告では、報告20分は不可能ではレジュメ(?)の
量・要旨を絞ればなんとか出来るかもしれないが、最低30分は必要だろう。報告が時間切れで言い切れなかったこと
を質問で答えるのならば、現在の形と同じことである気がする。

●動議で出された20分の発表、30分の質疑応答が良いと思います。動議に大賛成です。理由は、1)何を言いたい
か、どこにオリジナリティーがあるかは、20分あればに説明できます。主張の根拠や背景などの具体的資料は、皆さん
が用意していた詳細なレジュメで十分に示されています。それを、あらためて、わざわざ読む必要はありません。
 2)また、せっかく、様々なディシプリンの方がおられるのだから、そうした方の意見や助言や批判をなるべく多く、長く
聞いた方が、報告者本人にとっても、また参加者全員にも有益です。異なるディシプリン間の異種間格闘技を積極的に
やりましょう。 3)長時間の報告をすると、しばしば緊張感に欠け、メリハリ無く言い訳をしているだけ、という印象を受
けます。

●動議について理解はできます。が、やり方をひとつに決めなくてもいいのではないでしょうか。わたしは基本的には、
学会とちがって、ここは若手が多いということを考慮し、報告者の目的本位で個別に時間配分をきめるのがいいと思い
ます。主催者側からあらかじめ報告者のほうに、例えば、「コメントがほしい方には報告は20分くらい、のこり30分を議
論にあてる方法がありますよ」と助言し、一方で「事実を報告する方に重点をおかれたい方は40分くらいを報告に使わ
れても結構です。議論は10分程度となります」と助言するなど、ある程度のガイドラインを設けるのはどうでしょうか。
*(勝手に感想を自由に述べさせてください)
報告者は1時間近い発表時間を使えるわけですから、事前にできるだけ入念に準備してほしいものです。研究の学術
的な完成度のことではなくて、もっと基本的なことです。たとえばごく基本的なことですが、実証研究の手続き(問題の所
在、サーベイ、課題設定、証拠提示、結論、議論)などが、あまりにも未熟で、しかも報告者がそれに気がついていない
と、その部分を理解してもらうのにフロアが必死になり、報告者とのやりとりにかなり時間がかかったりします。フォーラ
ムは学会とちがって、事前のスクリーニングなしにだれでも報告できることが良いところですが、それを勘違いして、あ
まりにも「ナマ」のまま来てしまうとせっかくの機会が生かしきれないのでは。とくに研究者希望の場合には、最低でも、
自分の指導教授なりにごくごく基本的な部分(マナーといってもいい/論考の仕方)ができてるか、カンペキは無理だと
しても、ある程度は確認してもらってからきてほしいです。 

●学術研究者が正当な研究発表の形式に従って発表するように環境を整えるべきだと思います。 このフォーラムに
は私を含め、学術研究者ではない方がおおいです。いろいろな方が、フィリピンに関心を持ち参加しているのはすばら
しいことです。しかし、将来有望な学術研究者に変な癖が付かないよう配慮も必要だと思います。また、逆に学術研究
者以外の報告者は、形式にとらわれないユニークな発表に心がけていただきたい。要するに、各々自分のスタイルで
報告してしてほしいということです。
また、発表20分のスタイルは賛成ですが、質問者は手短に質問を済ませ、なるべく報告者や他の参加者の意見を聞
けるよう配慮してほしい。他の研究会では、質疑応答の前に数分休憩をはさみ、その間に質問をメモにして渡して報告
者にまとめて応答させていました。そのほうが、短い時間に多くの質疑応答を済ますことができます。

●質疑応答時間の多いほうが、お互いに勉強になっていいのではないかと思います。

●有職者の一人として。次回のフォーラムの日程が決まりましたら、できるだけ早くお教え下さい。われわれの年代に
なりますと、半年、1年先までいろいろな事情で動けないことがあります。また、多くの方々に参加していただくために
も、よろしくお願いします(出張の手配が必要ですから)。

●メディアの多様化にともない、パネル展示、ビデオ上映、ワークショップ、パネルディスカッションなど、形態の異なる
報告形式があってもよいのではないだろうか。発表者はいくつかの形態から適当なものを選択できるとよいと思いま
す。


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