ディベート甲子園への道 2006 

新たなスタート!


 最終更新日 2006/08/15

今年も会津勢大活躍!

高校の部 福島県立会津高校 優勝!

中学の部 会津若松市立河東中学校 ベスト8!

随時更新中です

なお,日常的な取り組みはブログ「教師ラウンジへようこそ」をご覧ください

(カテゴリーアーカイブで「ディベート」にクリックしてください)


はじめに


  今年もまた暑い季節が近づいてきました。この時期になると夏の大会が気になりはじめます。昨年の大会が終わってからも,細々とではありますが,ディベートの学習会を続けてきました。12月には仙台での学習会にも参加してみました。河東中は11月に合併によって会津若松市立となりました。メンバーが全員入れ替わり,まったくの新たなスタートでした。さらに,4月には自分が異動となり河東中を離れることになってしまいました。赴任した只見中には当然ながらディベート部などあるはずはなく,今年は河東中のサポートかとも思いましたが,いろいろあって大会参加を模索している段階です。これから夏に向けて,どのような展開になるのか見当もつきませんが,例年のように簡単に取り組みを整理していきたいと思います。さて,どうなりますか・・・

2006.5.20


河東中での学習会


 正直に言えば,自分は年度末に異動になるのではないかという雰囲気があり,ならばディベートはどうするのかというはっきりとしない気持ちがありました。夏の大会のメンバーは基本的に全員3年生だったし。残留が決まってからスタートすることも考えましたが,大会で勝ち進みたいと思えば,それをまっているのは時間の無駄です。それに異動する場合,自分がいなくなることでディベートの灯が消えてしまうのもさびしいものです。会津若松市立第二中の時も同じような思いの時があったのですが,異動のことは置いておいて,やはり秋から取り組んでおくことが大切だろうと考え,これまでのようにメンバーを募集し,学習会をスタートさせました。

 学習会の立ち上げや,取り上げる内容はこれまでの経験をふまえ,焦らず,急がず,楽しく取り組むことを第一に考えました。まずは,幅広くディベートを理解させ裾野を広げることです。昨年の夏の大会の頃から顔を出すようになった2年生の女子を部長としました。これまで,ほとんど男子だけの活動だったので華やかさがあります(笑)。3年生の活躍で何となく活動も認知され,生徒会の会長や副会長といった生徒が学習会に参加するようになりました。もちろん,数回で顔を出さなくなる生徒もいましたが,反対に新たに参加する生徒もいて,大会出場は別としてディベートへの理解は確実に広まっていったように思います。なお,各学習会での内容はブログに掲載してありますので,よろしければご覧ください。(カテゴリーアーカイブで「ディベート」をクリックしてください)

2006.5.20


論題発表


 今年の中学校論題は「日本はすべての動物園を廃止すべきである。是か非か。」でした。論題発表の頃には,とりあえずディベートの試合の流れを理解できる生徒が増え,なんとか大会に参加できる目途がついていました。あとは,大会での勝利に向けて,論題への理解を深めることが肝心です。

 さて,今年の論題について。社会科を担当する自分としては,自分の知識があまり生かせないなあというのが第一印象です。死刑廃止や首相公選制などが出てくれば,自分としては取り組みやすいのですが,動物園廃止というのは自分からとても遠いところにある印象を受けました。まず,近くに動物園がありません(笑)。

 ただ,東北地区について言えば,過去に扱われた論題であり,ネット上に資料を見つけることができます。メリットもデメリットもなかなか思い浮かばず,生徒とリンクマップを書いてはあれこれ語り合うことが何度か続きました。基本的にどのような本を読んだら良いのかも見当がつかず時間だけが流れていきました。そんな時に高校生の教え子から,論題に関する本が送られてきました。感激です。彼は東北地区で動物園廃止が扱われた時に一度取り組んでいたのです。ゼロの段階だったので,とても助かりました。

 生徒と話していると,実際に動物園に行ってみようということになるのですが,地理的になかなか実現できそうもありません(笑)。そんなわけで自分たちの発想を頼りに論題について考えをめぐらせていきました。

2006.5.20


異 動


 結局,只見中への異動となりました。単身赴任ですが週末には自宅に戻れるので,河東中へのサポートは可能かと考えました。

 まず,河東中特設ディベート部の存続についてですが,今年度についてはメンバーが揃っているので大丈夫です。問題は顧問の先生なのですが,国語科の女性の先生にお願いしました。熱心な先生ですし,国語科ならディベートとの関わりもありますし。ただ,経験は全くなく,これから勉強していただくしかありません。

 年度始めの部活動紹介では,体育館のステージで「給食か弁当か」といった即興ディベートを披露したようです。見てみたかったです。それが功を奏したのか新2年生が新たに学習会に参加していました。今年度は心配していませんが,何とか次年度以降も特設ディベート部が続けばと思っています。

 さて,サポートですが,異動後は勝手に河東中に行くわけにはいきません。新しい顧問の先生の要請を受ける形で伺うことになります。4月に連絡があり,久しぶりに行ってみました。部活動がさかんになり,全員が揃うことはできませんでした。生徒に対して何かレクチャーするというよりは,新しい顧問の先生にディベートのアウトラインを教えるという形になりました。

 5月の連休に,若松二中で河東中との練習試合がありました。まだ,立論は不十分ですが,とりあえず2回の練習試合を行いました。この時期に練習試合ができるのは,東北地区では珍しいことだと思います。自分は大学生となった卒業生といっしょにジャッジもどきのことをしました。なんとか,この両チームとともに只見中も東北大会に参加したいものだと思いました。そしてあわよくば全国大会へ(笑)。夢が持てるのがディベート甲子園のよさだと思います。

※ この時の写真が新聞に紹介されました。ここをクリック!

2006.5.20


只見中でも


 只見中ではディベートはできないだろうと思っていました。自分の担当は社会ではなく美術だし,生徒数も全校で50人だし。それに仙台は日帰りは無理な遠い場所なのです。

 ところが,社会科を担当している先生は授業に積極的にディベートを取り入れていました。実際,3年生の公民でマイクロディベートを観ましたが,思いの外,生徒が語っていたので驚きました。それと校長先生は,実は若松二中が全国大会で優勝,準優勝した時,自分の隣の机にいた教頭先生。当然,ディベートへの理解があります。さらに町の教育委員長さんも,かつて会津若松市内の中学校の校長先生で,自分とディベートとの関わりをよく知っていらっしゃる方でした。ある会合で「只見にもいい生徒がいるから,せめて県大会くらいまで頑張れ」と激励されました。でも,県大会はないんですよね(笑)。

 そんなわけで,只見中でもチームを立ち上げてみようかと考えるようになりました。まず,これまでのようにポスターを掲示してみました。あんまり反応がなかったので,今度は一本釣りです(笑)。何とか興味を持ってくれた生徒がいましたが,これまでのように日帰りで簡単に参加できるわけではないので,お金の問題が出てきます。2,3人ならポケットマネーでも良いのですが。心強いのは社会科の先生がいっしょに取り組んでくれそうなことです。これだけでも大きな一歩だと思います。

 これからどうなるのか。チームとして東北大会へ出場できるのか? さらに全国大会出場という奇跡が起こるのか? あるいは河東中のサポートにまわるのか? もしかしたら,ジャッジなんか頼まれていたりして・・・(笑)。新たなスタートは切れるでしょうか? 

2006.5.20


いったいどうなる?


 興味を持ってくれた3年生の男子に大きな期待をかけていました。しかし,彼は卓球部の部長をつとめるだけでなく,英語弁論やスキットコンテストなどにも取り組みます。しかも,時期が重なるわけです。彼はきちんと説明に来てくれました。やはり,いきなり新たな活動は入る隙間はなかったようです。まあ,自分の思うように事が運ぶわけはないので・・・。それでも,思いは捨てがたく,ならば前任校のサポートをしようかと,相変わらず図書館に行っては使えそうな本を借りております。が,自分でチームを作って出るのと,サポートにまわるのとでは力の入り方が違うわけで,手元に本があってもさっぱり読まず,ましてや立論を考えるパワーもなく。例年行っていた関東大会の観戦も今年はどうなりますか・・・。

 校舎の階段わきに掲示した勧誘のポスターがかわいそうなので,はがしました(笑)。悲しいことです。しかし,思いもよらぬことが・・・。なんと,1年生の男子が「ディベートをやってみたい」と申し出てきました。1年生には何も話していないので不思議でした。でも,本当に待ち望んでいたのは,こういう自分から取り組んでみたいという生徒だったことは言うまでもありません。しかも1年生。将来性があります。一人だけでは大会には出場できないので,なんとか友達を誘うように話して以前3年生に渡したものと同じプリントを渡しました。あれを読んで引かなければ良いのですが。

 そういうわけで,もしかしたら大会に出場できるかもしれないことになりました。仮に出場が決まっても時間がないので勝ち進むことは難しいでしょう。しかし,今後のことを考えるとこれは大きな意味があります。自分としても1年生ということで勝つことへのプレッシャーもなく伸び伸びと取り組むことができそうな気がします。なんとかもう一人参加者が出てくることを祈るだけです。

2006.5.27


久しぶりのディベート


 6月4日の日曜日の午後,河東中の特設ディベート部の練習会に参加しました。集まっていたのは4人。男子1名,女子3名。3年生が二人に2年生が二人です。この感じでいくと,来年もチームの存続は可能なようです。

 さて,自分が行った時には生徒が1分間のスピーチをしているところでした。内容は絶滅しそうな動物のこと。今回の論題では絶滅しそうな動物を動物園が守っているというような議論もあるようです。まあ,自分としては「動物は絶滅してはいけないのか」「絶滅は阻止しなければならないのか」などと考えてもいるのですが・・・。河東中ではかなりの文献を分担して読んでいるようです。顧問の先生は国語の先生で,大量に本を購入されていました。すごい!

 そこで自分の登場です。今回はウェブ上にアップされた「宮城ディベート楽しみ隊」のシナリオをもとに肯定側立論に対する質疑,反駁をやってみました。とりあえず一通りのことはできる生徒たちなので,いきなり立論を聞かせてフローを取らせ,すかさず質疑をさせてしました。まずまずです。次に適当な時間をとり反駁。それに対して自分が再反駁。さらに生徒が第二反駁という流れです。この方法は,立論さえあれば,結構何度でもチャレンジできて楽しく,しかも一方だけの立論なので守りを考える必要がなく,気軽に取り組めます。自分としては内容うんぬんより,こうした方法で質疑や反駁の練習を行い,論題に対する理解を深めてほしいと思っています。あとは,生徒たちだけでも練習ができるわけで,否定側立論を対象にしたり,他の立論を対象にしてもこの練習は可能です。

 河東中では,まだ試合用の立論が固まっていないようです。たぶん,関東甲信越大会を観戦し,そこでの議論を踏まえて煮詰めていくものと思われます。これは例年自分が行っていた方法です。どんな立論になるか楽しみです。

2006.6.10


これからどうする?


 残念ながら第2のディべーターは出現しませんでした。と言うか,第1のディベーターも泊まりで仙台に行くことについて保護者の了解が得られなかったようです。これまで只見の良さを味わっていましたが,ここに来て山間部にあって大都市に遠いというハンデを痛感させられました。どう考えても日帰りでの仙台往復は不可能です。泊まりになれば,それなりに費用もかかりますし・・・。さらに言えば,大会に出場することより,まずディベートの楽しさを知らしめる方が先のようです。

 そんなわけで今シーズンの大会出場は断念しました。連盟の支部事務局の名越先生からは最終確認のお電話をいただきました。お気遣いいただき感謝の気持ちでいっぱいです。すでに8チームの申し込みがあるらしく,大会が盛り上がるのは間違いありません。只見中は来年度は統合となり,生徒数も3倍増となるので,うまくいけば優秀なディベーターを養成することができるかもしれません。2学期あたりから手を打っておこうかと考えています。

 まあ,今年は学校が変わったというだけでなく,自分の立場や仕事内容,さらには生活自体も大きく変化したので,出場断念はやむを得ないのかもしれません。とりあえず,3月までいっしょにやっていた河東中のサポートに取り組もうかと考えています。でも,自分のチームではないので,今ひとつ気合いが入らないのは言うまでもありません。関東大会の観戦もパスする可能性大。仙台には行ってみたいとは思っていますが,さて,どうなりますか・・・。

2006.6.10


一番早いスタート?


 今年度は,只見中の参加は実現できませんでした。残念なことです。しかし,自分の置かれている状況を冷静に考えてみれば,まあ,いたしかたないことでしょう。

 そんな中,連盟東北支部から今年度の大会の素敵なポスターが送付されてきました。本当に素敵なデザインです。さっそく目立つ場所に掲示しました。そして,2学期を待たず,来年度に向けて取り組んでみたい生徒の募集を始めました。もしかすると,来年度に向けての取り組みとしては,全国で最も早いかもしれません(笑)。もし,今の時期からディベートへの理解を深め,さまざまなスキルを身に付けていけば,相当の力がつくと思われます。そのためには,まず,ディベートへの理解を深め,興味を持ってもらうことが大切です。今後の生徒の動きに期待したいと思います。来たれ! チャレンジャー!

2006.6.18 


ディベート交流会


 6月17日にディベートの交流会がありました。場所は河東中学校です。今回の交流会は連盟東北地区の副支部長も務められている東北学院高の名越先生の熱意によるものです。競技ディベートに取り組んでいる学校が少ない中,特に簡単に遠くへは行けない中学生の場合,大会以外でお互いが交流を深める機会はほとんどありません。そこで,仙台からわざわざ来ていただいたというわけです。中学生同士の交流を深めたいという名越先生の熱い思いに感じるものがありました。

 当日は河東中の特設ディベート部の5人,会津高校の社会弁論部が6人,東北学院中高から5人が集まり,試合を行ったり,語り合ったりして交流を深めました。地区大会が近いこの時期に,こうした形で交流できる意義は大きいと思います。特に試合ができるというのは,今後の取り組みに大きなプラスになると思います。

 会津高校には中学生論題でモデルディベートを披露してもらいました。突然の依頼にも関わらず,素敵なディベートを披露してもらい,中学生にとっては勉強になったと思います。自分も,昨年の夏以来,久しぶりにディベートを見たという感じがしました(笑)。中学生と高校生の各1試合のジャッジをしました。中学生の方は東北学院の仕上がりが良いように思いました。高校生の試合は初めてジャッジしたのですが,自分としては思いの外フローもとれました。それだけスピーチが適切だったということでしょう。

 こうした交流が日常的にできれば良いのですが,距離が離れているため容易ではありません。何度も練習試合を行っている他地区がうらやましく思えます。しかし,そうしたハンデを克服しながら東北地区全体のレベルアップを図るべく努力していくことも,また価値のあることだと思います。

 この日は,保健活動にディベートを取り入れたいと考えている養護教諭の先生も来校され,いろいろとお話しすることができました。競技ディベートだけでなく,様々な形でディベートが広がることは本当に嬉しいことです。

 夜は,名越先生と居酒屋に行きました(笑)。こうした交流ができるのも,ディベートに取り組んだからこそです。とても有意義が時間を過ごすことができました。

 さて,18日は関東甲信越地区大会があり,会津からも多くの先生,ディベーターが観戦に行きました。ここ数年,自分も東京へ行っていたのですが,今年はパスすることにしました。今の勤務を考えればやむを得ないと思います。観戦した方々から大会の様子を伺うのが楽しみです。

2006.6.17 に河東中で行われたディベート交流会の写真をご希望の方はメールをお送りください

2006.6.18 


効果的なサポートとは?


 大会まで約半月となりました。この時期は期末テストの季節でもあります。通常,テスト前は部活動等は休みになります。先生方も問題作成,さらにテストが終われば採点,評価,通知票・・・と夏休みに入るまで忙しい日々が続きます。そんな中での東北大会です。

 東北大会の引率の先生方を見ると,若い方よりもある程度の年齢の方が多いように思います。勝手な予想ですが,担任をしている先生方にとっては,この時期の大会出場は忙しさが重なるのだと思います。関東あたりが早めに大会を開催しているのは,そんな理由もあるのだろうと考えています。ただ,早い開催となると運動部と掛け持ちしている生徒の出場が困難となります。痛し痒しと言ったところでしょうか。

 大会半月前と言えば,取り組まなければならないことがたくさんあり大変です。もちろん,ディベートだけやっていれば良いわけでもなく,自分の仕事はしっかりとこなさないといけません。そうでないと,周りの方々から応援されなくなりますから。忙しい中で,どれだけ効率よく準備を進めるか。これは至難の技です。自分はこれまでの経験があるので,なんとなく先が見えるのですが,後任をお願いした先生は初めてなので,きっと苦労されていることだろうと思います。

 まずは,立論ができていないといけないのですが,立論作成というのは終わりがないので大変です。それから反駁カードの作成や資料収集,準備にゴールはありません。立論が変われば反駁も変わることもあり,そのへんの意思統一を図ることも大変です。これを初めて顧問を経験される先生と公式戦未経験の生徒たちで乗りきろうとしているわけですから応援せずにはいられません。

 自分の今年の取り組みはサポートです。どうすることがチームの力を引き出すことになるのか。これまでのように毎日生徒と接することができない。月に数回の接触でどうやって支援するのか。いろいろと課題があります。生徒への支援,顧問の先生への支援。立論作成の支援,スピーチへの支援。いろいろなことが考えられます。また,直接生徒と接する機会が少ない中で,いかに自分自身のモチベーションを持続させるかという問題もあります。こうしたことも1つの勉強だと思っています。

 さて,具体的にどうするか?

2006.6.24


大会2週間前


 東北大会まで2週間となりました。昨年までだったら,どんな取り組みをしていたでしょうか。きっと,毎日パソコンに向かい立論をいじったり,証拠資料を集めたりしていたことでしょう。何だか今年は他人事のようです。まあ,自分のチームがないからしかたないところです。

 週末に自宅でパソコンに向かっていたら,なんだか頭の回転が良くなってきたように思えたので,肯定側の立論を考えてみることにしました。論理的な文章を考えること自体は自分は好きなので,あまり苦にはなりません。自分の場合,いきなり立論を書き始めるのではなく,次のような手順を踏みます。

 1.論題について頭に浮かぶことをランダムに書いてみる。

 2.書いたことをグルーピングして整理する。

 3.一番言いたいことは何か整理し,短い言葉で表現する。(メリット&重要性)

 4.予想される課題を考えてみる。(デメリット)

 5.課題を克服する追加プランはないか考えてみる。

 6.立論の本文に当たる部分を書く。

 7.必要な証拠資料を挿入する。

 とまあ,こんな感じでしょうか。自分としては適切な流れだと思っています。誰でもそうですが,いきなり6番から入るのは無理だと思いますね。実は1番や2番は生徒たちと何度も語り合ったり,リンクマップを書いたりしている部分だと思います。そして3番あたりに自分としての確信が持てるようになると,4番以降は一気に進んでいきます。今回も,とあるサイトを見ていたらひらめくものがあり,その後,短時間で一気に書き上げました。なので,文章を考えるためにあれこれ悩むということが全くありませんでした。

 翌日,河東中でその肯定側立論の検討。質問に答えていくうちに,さらに立論への自信を深めていきます(笑)。これは試合を進める上では,立論を信じ切るということで極めて大切なのですが,一方で周りが見えなくなってしまうという危険性もはらんでいます。数時間,あれこれ検討する中で,少なくとも顧問の先生はその立場を理解されたのではないかと思いました。生徒の方はどうでしょう(笑)。

 立論を誰が作るのかというのが,よく話題となります。顧問の先生が作るのか,自分たちで作るのか。生徒たちが自分たちで作れればそれはそれで一番良いとは思うのですが,初心者が大会出場をめざす場合,かなりの部分で顧問の先生の力が必要になると思います。大切なのは誰が作ったかというより,どれだけ自分たちの立論を理解しているかだと思います。その意味で,顧問の先生をまじえてあれこれ語り合い,みんなで修正しながら試合用の立論を作っているのが良いのかもしれません。

 立論を理解するためには,一度,質疑や反駁をしてみるのが効果的です。そうした質問にどう答え,どう再反駁していくかで,立論への理解が深まるし,さらに良い立論へと改良が進むわけです。今回は毎日のように生徒に接することができないのが難点ですが,後任の顧問の先生に頑張ってもらい立論への理解を深めていきたいと考えています。

 あとは言語化の練習ですが,これは反駁カードの作成を行い,最悪の場合は仙台へ向かう車の中ででも行ってもらうしかありませんね(笑)。

2006.6.25


遠距離指導


 東北大会が本当に近くなってきました。例年ならば,この時期は頭の中はディベートで一杯です(笑)。今年は自分のチームがないので,どこかのんびりした感じです。もっとも,前任校のサポートにまわっているため,それなりに頑張っているつもりなのですが,それでも目の前に生徒がいるのと違って,どこかのんびりした感じです。指導したくでもできないわけです。

 今年は帰宅する週末に顔を出し,ちょっと言いたいことを言うくらいのものですが,なんとか効果的な指導・支援ができないものかと考えてきました。まあ,毎日生徒たちと顔を会わせていても毎日指導できるのとは別ですし,週末だけの指導でもあまり変わらないのかもしれません。ディベートに限らず,指導者といっしょにいる時だけが練習なのではなく,自主練習と言いますか,指導者の目の届かないところで,どれだけ気持ちを入れて取り組めるのかというのが勝敗を大きく左右するのは間違いありません。その意味では毎日顔を会わせていれば,生徒への意欲付けにはなるのかもしれません。

 ああだこうだと悪条件を並べても進歩はありません。限られた条件の中でいかに効果をあげるか。ここがポイントです。そこで次のように考えました。

1.具体的な練習・準備を提示する。

2.その練習・準備の持つ意味を理解させる。

3.いつまでに,何に,どの程度まで取り組むかを明確にする。

 こう書いてみると,まるで授業と同じですね(笑)。一人で取り組めるように的確な指示・支援をするということが肝心なのだと思います。加えて,生徒の実態に合わせるというか,モチベーションの高さに応じて内容や難易度を考慮する必要があります。そのへんを短時間で見抜き,的確に指示することが大切なような気がします。それと,後任の顧問の先生との連携を密にすることでしょうか。今年は,新しい顧問の先生が頑張っているので,こうした指導が可能なのだと思います。

 現状を分析すると,まだまだ,言語化の練習が足りません。予想外の議論にも対応できないでしょう。本当にまだまだです。なんとか残り1週間で,それなりに試合ができるように仕上げたいと思います。勝ち負けはやってみなければわかりませんが,何はともあれ目標に向かって一生懸命に取り組むということだけは経験できると思います。教育という視点では,実はそれが一番大切だと考えています。自分もいっしょに活動できる幸せをかみしめながら頑張っていこうと思っています。

2006.7.1


先が見えた・・・かな?


 昨日に引き続き,前任校での学習会に参加。あと1週間しかないから,とにかくなんでもやるしかない。しかし,時間がないだけに優先順位を誤るともったいないことになる。あれもこれもと欲張らず,確実に前進しなくてはならない。それが自信につながるし,焦りを封じることになる。

 結論から言うと,こちらの想定内の議論となればかなり良い試合ができるだろうと思えるようになった。時間がないので,あらゆる場面を想定するというわけにはいかないが,それは例年同じことである。まずは予選を突破しなくてはならないわけだから,確実な勝ちパターンを構築する必要がある。「○○だったら大丈夫」という自信が必要なのだ。まあ,想定外の議論が出てきたら,それはその場で考えてもらうしかない(笑)。見えない敵に怯えているよりも,自分たちにできることを確実にする方が大切だ。

 時期が時期なだけに,さすがに生徒のやる気が高く,しかも指導したことをすぐに実行しようとする姿勢は立派なものである。また,練習の様子をビデオで撮影し,その意味を理解しようとしている顧問の先生にも頭が下がる。一生懸命な姿を見れば,何とか勝たせてやりたいと思うのは人情だ。

 今年は関東大会も観戦しておらず,どのくらいの議論ができれば勝てるのか見当がつかない。まだまだ足下にも及ばないかもしれないし,すでに高いレベルに達しているのかもしれない。この論題に関しては全く不明である。ただ,論題を抜きにしてディベートのスキルと言う点で見れば,全国大会に出場しても恥ずかしくない程度にはなってきたかなと思っている。もちろん,勝てるかどうかは別の次元なのだが・・・。

 1週間後の夕方には結果が出ている。できれば笑っていたいのだが.さて,どうなるか・・・。

2006.7.2


予選突破確率は・・・


 大会1日前。東北大会前の最後の練習会がありました。全く違和感なく前任校へ出向きました(笑)。週末だけのアドバイスでしたが,熱心な顧問の先生の取り組みもあり,なかなか素敵なチームに仕上がってきたと思います。自分たちにできることを考え,よく取り組んでいたと思います。今回は第2反駁のまとめ方に力を入れ,ほとんど個人指導。勝利を確実に手にすることができるよう比較の方法を説明したり,スピーチ練習を何度も繰り返させたりしました。

 中学生の上達ぶりには毎年驚かされるわけですが,今日1日だけでも,相当レベルアップが図れたように思います。これまで何年も東北大会に出場してきましたが,前日というのは力が入るものです。もっとも今年は自分のチームではないので,ちょっと気楽です(笑)。様子がわからない生徒たちには不安もあると思いますが,自分にとっては年中行事のようになっているので,案外落ち着いていられます。これまでのチームと比べてみても,今年のチームは見劣りしないし,このペースで取り組めば全国大会でもそこそこ活躍できるのではないかと思います。そのためにも,明日の東北大会では決勝まで残ってほしいものです。

 今朝の地元新聞には,ディベート甲子園東北大会の記事が思いの外大きく掲載されていました。県内からは中高あわせて5チームが参加するわけですが,皆さんの活躍を祈るばかりです。昨年に引き続き会津勢が大活躍できると嬉しいです。帰り際に前任校の校長先生とお会いし激励していただきました。期待に応えてほしいものです。予選突破確率は60%〜70%か。ちょっと高めの予想でしょうか(笑)。まあ,これまで取り組んできたことを精一杯出してほしいと思います。

 明日は5時には起床し,生徒たちと愛車で仙台に向かいます。とても楽しみです。

2006.7.8


東北大会@ 運命の抽選


 7月9日。ついに東北大会当日。自分は異動してしまって河東中の職員ではないのですが,顧問の先生の要請で生徒輸送を引き受けることになりました。なので,まずは時間に遅れずに仙台に到着しなくてはなりません。今年は開会式が早まったように思えたので,5時半に集合。例年より30分は早い時刻です。自分が河東中に行った時は,すでに生徒は全員集合。保護者の方もいらっしゃっていて,結局2台で仙台に向かうことになりました。保護者の方が来てくださるというのは,部活動という点で考えるととても大切なことだと思います。

 さて,快調に高速を走行。途中,菅生のパーキングエリアで休憩。若松二中の時から必ずここで休んでいます。案の定,会津高校と若松二中も到着。会津勢集合となりました(笑)。全く事前の打ち合わせなどしていないのに,こうして揃うあたりが会津勢の結束の強さでしょうか。会津高校はここで朝食だったようです。

 そんなわけで会場には早めに到着。まだ受付は設置されていませんでした。以前は開会式ぎりぎりに到着したこともありましたが,やはり時間に余裕を持って行きたいものです。一番で受付。控え場所のくじは13番。なんとなく不吉な数字(笑)。階段で6階まで上りました。全員が初めての大会参加なので,いたってのんびりしたものです。周りのテーブルでは着々と試合前の準備をしていますが,そんな気配もありません(笑)。

 いよいよ抽選。実はこの抽選が大切です。今回は参加8チームを4チームずつの2ブロックにわけリーグ戦を行います。両ブロックの1位が全国大会の出場権を獲得し,さらに決勝を戦います。なので,くじ引きは重要です。同一市内のチームは同じブロックに入らないということで,若松二中と河東中,石巻の湊中と青葉中はそれぞれ別ブロックとなります。それと,抽選を行うと予選リーグでの対戦順序,肯定・否定が自動的に決まります。ここもポイントです。河東中としては,強豪チームを避け,できれば否定側を引きたいというのが希望です。

 さて,抽選。まず昨年優勝の若松二中がAブロックを引いたので,河東中はBブロックから引きます。B−3でした。B−3は肯定,否定,否定で試合を行います。思惑通りです(笑)。あとは残りの6校のうち,どこと同じブロックになるかです。実は,いっしょになりたくないチームがありました。まず若松二中。ここは同一市内ということで分けられるので大丈夫。次は東北学院。ここは先日,河東中で練習試合をした時にまったく歯が立たなかったのでダメです(笑)。それから,いわきの上遠野中。ここは顧問があの樫村先生ですから,強力な立論があるに違いありません。なので勘弁してほしいチームです。あとは宮城と言えば三浦先生の丸森西中でしょうか。やはり全国大会出場経験のあるチーム,そして全国大会出場経験のある先生のチームは避けたいです。が,自分たちはくじを引いてしまったので,待つしかありません。

 抽選の結果,東北学院も上遠野も若松二中のブロックに入り,河東中は湊中,丸森西中,大東中といっしょになりました。大変失礼ですが,かなりラッキーだと思いました。きっと河東中以外のBブロックのチームもそう思ったことでしょう。Aブロックは全国大会の予選リーグのような組み合わせです。ここから1校しか出場できないというのはかわいそうなくらいです。それを思うと河東中のBブロックは河東中に大変有利に思えました。しかし,ここに大きな落とし穴が待っていたのです。

2006.7.16


東北大会A まさかの敗戦


 最初はBブロックは試合がなく,Aブロックの上遠野中と若松二中の試合を観戦しました。いきなり決勝戦のような試合です。肯定側はプランに工夫があり,メリットは「動物の尊重」というものでした。否定側は「環境教育の場の消滅」と「種の保存の難航」という2つのデメリットでした。どちらの顧問の先生も全国大会を経験されており,立論の作り込みや反駁の指導も行き届いているため素敵な試合が展開されました。自分がしっかりとフローがとれないので,試合の詳細を紹介することはできませんが,肯定側のメリットは大きさはともかくとして,プランを導入すれば確実に発生する部分があるように思われたし,実際にジャッジもそのように評価されたようです。デメリットは,動物園でないといけない理由やデメリットの深刻性に不十分な点があるように思われました。結果は3−0で肯定側の上遠野中の勝利でした。昨年,東北大会で優勝した若松二中が初戦で敗れたので。もっとも,リーグ戦ですから最後まで分かりません。

 いよいよ次は河東中の試合です。肯定側で行います。どちらかというと肯定側は自信がありません。この論題に取り組み始めてから,本当にこの論題でメリットはあるのかと常々思っていたので,心から納得できる立論ができませんでした。なので,できれば肯定側はやりたくありませんでした。まあ,今回はくじ運良く肯定側は1回なので,何とか乗り切ってほしいです。それと肯定側が嫌なもう1つの理由は第一反駁の負担が大きいことです。なにせデビュー戦ですから,うまく第一反駁が行えるか不安があります。

 さて,試合開始。立論は部長の夏美さんです。読みは安心できますが,文章が長いので時間内に読み終えることができるかが不安でした。まあ,何とかクリアー。応答はとんちんかな部分もありましたが,何とか切り抜けました。否定側は「絶滅に瀕している野生動物の・・・」という長いラベルのデメリットでしたが,簡単に言うと種の保存ができなくなるという内容だったと思います。質疑も問題なく終えました。両者の立論を聞いた段階では,我らが有利に思えました。

 予想された内容の否定側の第一反駁が終わり,いよいよ肯定側の第一反駁です。まず,否定側立論を攻撃するのですが,どうもピントがズレ,しかも量的に不足していたように思えました。どうも否定側立論のフローが十分にとれていなかったようです。発生過程に対してきちんとした反駁ができないまま,否定側第一反駁への再反駁へ。かなり改善の余地のある内容でした。まあ,デビュー戦ですから(笑)。否定側は第2反駁で肯定側第一反駁には立論との矛盾があるのではないかという厳しい指摘。否定側は口数こそ少ないものの,反駁自体はヒットしているように思えました。最後の肯定側第二反駁。本来,第一反駁で行うような内容もあり,最終的に論題を採択しようという力強いアピールまでたどり着くことができませんでした。全体的にスピーチの量は優勢ですが,内容的には・・・。

 この試合の主審は,北海道のあの岡山さんです。岡山さんが肯定側立論をどのように評価してくれるか楽しみでした。結局は,まだまだ説明不足ということだと思います。1つ1つの論証が大切だと感じました。さて,試合結果ですが,1−2で否定側の勝利。河東中は初戦で敗れました。トーナメント戦だとここで終わってしまうわけですが,リーグ戦ですのでまだ後があります。しかも,次はやや自信のある否定側。気持ちを切り替えて挑むしかありません。それにしても,抽選後に喜んでいただけに,余計がっかりしました。会津勢危うし・・・。次の試合で敗れると,全国大会は消えます。ピンチ!

2006.7.16


東北大会B 3連勝で東北大会制覇!


 午前中は1試合で終わってしまいました。静かな昼食時間。周りの方には「これから連勝ですよ」などと強気の発言をしていましたが,リーグ戦とは言え,初戦に勝利した湊中が負けなければ河東中に未来はありません。リーグから抜けられるのは1チームだからです。まあ,3位決定戦もあるのですが。全国大会出場とはいかなくても,せめて賞状だけはもらっていきたいものだと思いました。この時の生徒の気持ちはどんなものだったでしょうか。ここで投げやりにならなかったところがポイントだったと思います。

 さて,午後の最初の試合は丸森西中です。顧問の三浦先生とは,先生が湊中にいらした時から何度も対戦しています。勝敗は五分五分といったところでしょうか。この試合は否定側なので午前中とは違う気持ちで試合に臨めます。それに第一反駁の負担も小さいのでなんとか頑張ってくれるでしょう。

 河東中は否定側には自信を持っており,肯定側のプランが想定内の場合,爆発的な力を発揮します。立論の立場がただデメリットを提示するのではなく,最初から肯定側立論への反駁になっているのです。当然かみあった議論となりますし,立論の中で証拠資料も出てくるわけですから,かなり強力な議論が展開され,そのぶん反駁の負担が少ないという戦略です。この場合,相手の立場を確実に質疑でただすことがポイントになります。この試合の場合,その戦略がピタリ! 0−3で勝利を得ることができました。公式戦での初勝利です。

 実はこの時点で同じブロックの4チームが一勝一敗で並んでいました。得票数で言うと3−0で勝ち,1−2で負けた河東中がトップ。とにかく3試合目で勝利すれば,どのチームにも1位抜けのチャンスが待っていました。もっとも,このことを確認しているのは自分だけで,生徒も顧問の佐藤先生も知りません。仮に知ったとしてもどうにもならないのです。とにかく勝つしかないのですから。

 午後の2試合目も否定側です。岩手県の大東中との対戦です。この試合でも相手の立場はこちらの想定内。ズバリ否定側立論がマッチして0−3で勝利を得ることができました。これで予選リーグ2勝1敗。得票数で1位となり決勝へ進出。つまり,全国大会への出場権を獲得したのです。自分としては実力的に妥当だと思いますが,午前中に1敗してからの予選突破ですので,とても嬉しく思いました。負けても勝つというのは,経験としても大切なことだと思います。

 同じ会津勢の若松二中は2敗してしまい予選敗退です。全国に出場するチームには勝利しており,ディベートの難しさを感じさせられます。会津高は全勝で予選突破。さすがです。あとは,決勝と3位決定戦となります。決勝の相手は,先日わざわざ練習に来てくださった東北学院中です。先日は試合になりませんでしたが,否定側なら何とかなりそうです。ここまで来たら優勝といきたいところです。抽選は部長の夏美さんです。否定側を引きました。この時点で今日の河東中のMVPは夏美さんでしょう(笑)。

 東北学院の肯定側立論もこちらの想定内。なので,否定側立論が最初から反駁のようにつきささります。河東中の否定側立論はすでに知られているはずですので,プランを追加することは可能なのでしょうが,きっとそうするとメリット自体が小さくなってしまうのだと思います。もちろん,プランを追加された場合の否定側立論も準備しています。そんなわけで,この試合も0−3で勝利。午前中の敗戦がうそのように河東中は優勝してしまいました。主審の筑田先生からも立論は高く評価されました。

 結局のところ,この日は3勝1敗。勝ちはすべて否定側ですので,ある意味ではくじ運に恵まれていたのかもしれません。もっとも,肯定側の立論がダメだったのかと言うとそうではなく,使いこなせなかった,反駁がうまくでできなかったというところでしょう。なので,課題は反駁のレベルをあげることと,肯定側立論の再検討ということになるでしょうか。今後の方向性がはっきりした大会だったと思います。

2006.7.29


自分にできることは?


 東北大会を突破できれば,前任者としての自分の役目は果たせたように思いました。あとはどのように関わるかですが,結局はすぐに身を引くことはできず,これまで同様に週末は河東中へ出向き,平日はメールによるアドバイスという形が続きました。特にメールの往復が増えたことは言うまでもありません。メールは多少時間がかかりますが,文字をじっくりと読むことができるので,言葉で指導するよりも効果的な部分もあります。その分,週末にスピーチ練習をすれば良いわけです。

 通常,予選を突破すると安堵感からか一時テンションが下がるものです。しかし,今年の場合それほど変化は見られず,思いの外スムーズに練習が続けられたように思います。反駁カードを見直したり,戦略シートの作成に取り組んだりと,これまでよりワンランクアップの準備を進めました。自分はいろいろあって全国大会までついていくことはできません。なので,できるだけのアドバイスはしておきたいと考えています。当日の臨機応変な対応はできませんが,今のうちにできるだけ多くの場面を想定し対応できるようにしておきたいと思います。

 その1つが肯定側のプランをどのように想定するかです。東北大会では,こちらの想定通りならば否定側の立論が相当強力であることが分かりました。しかし,全国大会に行けば,2試合目以降は対策がとられ,そうやすやすとこちらの思い通りには進まないはずです。その時にそなえて準備することが勝ち進むための条件となるわけです。また,うまく主張できなかった肯定側立論の修正も必要です。立論は,時間内に読み切ればスピーチ的には問題はないので,事前にいかに強力なものを作れるかということになります。反駁への負担を少なくし,どのように議論が展開されても必ず残るようにする。そうした立論を考えました。それが,当日サポートできない自分にできることだと思います。

 さて,同じように生徒にもそれぞれ自分にできることがあるはずです。全員が集まれなくても,各自が自分にできることに取り組む。それがチーム全体のレベルアップにつなかっていくのでしょう。それを自覚し,見えないところで努力するようになれば確実に強くなっていくものです。今年のチームはどうでしょうか?

2006.7.29


東北地区としての取り組み


 全国大会では,まずブロックごとの予選となりますから,同じ地区同士がいきなり戦うことはありません。そこで,全国大会に出場するチームが集まり,地区ごとに練習するという発想が生まれます。チーム数が多く,距離的に近い場合は日常的に練習試合なども行われているようです。例えば関東地区などでしょうか。ところが,東北地区の場合は移動が容易でなく,なかなかこうした機会が設定できませんでした。

 しかし,ここ数年は東北学院の名越先生が中心となり,主として高校のチーム同士が交流を重ねています。中学生の場合は,なかなか宿泊を伴うことが難しく,自分の記憶にあるのは,河東中と会津若松二中の近隣同士の交流と,一昨年に湯本一中(この年に全国準優勝)が会津に来て会津若松二中と交流したくらいです。もっとも,仙台地区や石巻地区では様々な交流が行われていたかもしれません。

 今年も東北地区の高校は仙台で夏の合宿を行いました。できれば河東中がそこに加われば効率的なのでしょうが,全国大会に行くだけでも費用が大変なので,泊まりで仙台に行くことは困難です。そんな折り,名越先生が会津に中学生を連れて来ることとなり,中学生の練習会が実現しました。画期的なことです。高校生も一緒に来てくれたので,会津高校も合流し,かなり大規模な練習会が実現しました。

 主として中学生の強化をねらったので,高校生には議論の評価やモデルの提示を行ってもらいました。高校生の素敵なスピーチを間近に見ることは,とても勉強になったと思います。また,全国大会までの間に,こうした場を設定することで,練習にもメリハリがついたように思います。

2006.8.13


全国大会


 今年は,自分は全国大会に行くことができませんでした。日曜日(全国大会2日目)にPTA研究大会があり,只見中PTAが発表になっていたからです。東京に行きたいのはやまやまでしたが,立場上,休むわけにはいきません(笑)。これは,しかたないことです。なので,出発前日に最後の激励をしに河東中に出向きました。

 そして,全国大会1日目。自分は青春18きっぷで電車乗り。ただし,東京方面に。河東中は,たぶん初日は試合がないと予想していたのですが,もし試合が入っていたら観戦しようと思っていました。東京駅近くで初日は試合がないという連絡が入り,そのまま電車乗りを続けました。

 2日目は,PTA研究大会。生徒がメールを送ってくれるので,状況を確認することができました。1試合目は否定側で静岡大学附属島田中に勝ちました。この時点で決勝トーナメント進出決定です。2試合目は北海道の北野台中と肯定側で戦い1−2で敗れました。なかなか肯定側では勝てません。決勝トーナメント1回戦では,九州地区1位のチームと肯定側で対戦。2−1で勝利。これは素晴らしいことです。今年度初の肯定側での勝利。あと1勝で昨年の成績に並びますが,次の試合も肯定側。5−0で優勝した東海中に敗れました。

 まあ,生徒も顧問の先生も初出場ですから,このベスト8という成績は立派だと思います。特に肯定側でも勝てたというのは嬉しいことです。否定側には自信を持っていましたが,くじですからしかたないですね。全国大会では名越先生や上遠野中の樫村先生にサポートしていただいたようです。ありがたいことです。自分たちだけではなかなか勝ち進めないものです。応援の生徒をつれていくことも難しく,こうした地区での助け合いは本当に大切だと思います。

 高校の部では,会津高校が優勝,能代高校が3位と素晴らしい成績でした。会津高校の生徒は自分の教え子たちですので,我がことのように喜びました。本当に素晴らしいことです。

※ 全国大会の結果はここをクリック!

2006.8.13


今シーズンのまとめ


 暑い熱い全国大会も終わりました。大会終了後の,あの何ともいえない脱力感を今年は味わうことができません。ちょっと他人事のような感じです。今年はサポートという形での関わりだったので当然と言えば当然です。その分,今年はちょっと冷静にディベートを見ることができたように思います。

 東北学院との交流もできたし,佐藤先生に顧問を引き受けていただきディベートの裾野も広げられたように思います。心残りは只見でチームを結成できなかったことでしょうか(笑)。動物園論題については,否定側立論に自信を持っていたので,もっと全国大会で使ってもらえればというのが正直なところです。

 河東中は2年生も2人いるので来年度も期待できますし,会津高校も大丈夫でしょう。あとは,会津若松二中に頑張ってもらいたいところです。来年,只見中でチームができるかどうかは不明ですが,これからも会津地区ならびに東北地区でますますディベートが広がり,そして深まっていくことを願っています。

 ご支援いただいた多くの方々に,この場を借りて御礼申し上げたいと思います。 

 ありがとうございました。

2006.8.13


来シーズンに向けてのスタート


※ 実は,この項目をいかに早い時期に書けるかが,来シーズンの成績を左右します。

  北海道,東北地区共通論題も検討中のようです。

 

 続きはそのうちに・・・  

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