TOEIC®と英語の勉強

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私が実際にした英語の学習
私自身が実際にした英語の学習を高校時代から振り返ります。

高校時代・大学受験に備えて
高校時代、世界史と現代文以外の授業は全部寝てると言っても過言ではない学生生活を送っていた。このニ科目は得点が稼げる科目なので(古文はダメだったが)、大学受験に備えて英語をどうにかしないといけない状態だった。やるべきこと、の答えは簡単で、受験する大学の過去の入試問題集が解ければ合格る。それも高い得点率は必要ない。結論として、英語は長文読解問題で得点できれば、ボーダーラインに届くだろう、こんな計算を高三の11月くらいにやってるのだから、無謀なもんだが、これで偏差値的にはまったく無理だったはずの志望校(第一志望ではないが)に合格したのだから、正しかったのだろう。細かい文法、未知の語彙などにはこだわらずに、頭からどんどん意味を追えばいいという読み方を自然にしていた。
★使用した教材で意味があったもの 志望校の過去問題集、長文読解問題だけを集めた問題集(私大の問題だけを解いた)、600個だけ単語を載せてる某単語帳。(それ以外の英単語帳はすべて挫折。単語帳などといった不自然なものでボキャブラリーなど身につくはずがない)
大学時代
一年目から英語(とフランス語)の単位を落とす。多くの大学では外書購読という授業があるらしいが、うちにはそんなのなかったと思う。少なくとも必修ではない(だとしたら、四年間では卒業できていない)。
CPA試験対策
本格的なCPA対策を始め、実際のCPA Examの過去問を解き、解説を読み(もちろん全部英語)と否応無しに毎日英文を読む生活が続く。もちろん会計や法律などを扱っているため、大学受験などではお目にかかれないようなビジネス語句や専門用語が大量に出現。一行にいくつも知らない言葉が出てくる。何度も遭遇しているうちに自然と覚えてしまった。それに試験会場にはもちろん辞書など持ち込めないので、知らない語句は意味を推測しながら全体の意味を取るという読み方を自然と磨いていくことになった。それに加え読むスピードを上げるため、問題の解説文を使って意識的に一分間に何語読めているかを計ったりした。読解スピードはCPA試験の合否に直結するからだ。
★使用した教材で意味があったもの CPAの過去問、テキスト。(# -)'s! ||| CPA |||参照)
やさしいビジネス英語
言うまでもない、超有名ラジオ講座。CPAをはじめて受験した1997年からテキストとカセットテープを買いはじめた。聞きはじめたとは言っていないことに注意。決まった時間にラジオを聞くなど性格的に到底無理なので、カセットテープをひたすら聞き流すと言う勉強法(これが勉強と呼べるなら)。ほんとうはちゃんとテキストを読んで、表現を覚えて、などすればいいのだろうが、なにぶんこういう性格なので・・・リスニングするだけならただ聞いてればいいから楽だし、こういうことしながら(今もHTML書きながら聞いてます)でもできる。はっきりいって最初はまるっきりついていけなかった。もっとやさしいものから始めればいいではないか、というご意見もあるかもしれないが、それは違う。まず教材の内容に興味を持てないと勉強できない。他のもの(「英会話」など)は、より私の力にふさわしい難度であったはずだし、先にこれらをしたほうがいいと私も思うが、内容に興味を持てなかった。面白くなければする気がしない。
★使用した教材で意味があったもの 「やさしいビジネス英語」カセットテープ。
San Francisco
意識付けと言うか英語慣れという点では、絶対意味があったと思う。ブラジリアンやスイス、コリアンなどと何とかしてコミュニケーションを取ろうと苦労した体験を、学生時代にやっておくべきだった。あえてホームステイを選ばず、あちこちの国からの語学研修生が集まるレジデンスに滞在したのは正解だった。
TOEIC®対策問題集
意味がないと思うのでこれまではやっていない。TOEFLやGMAT、GRE、あるいはCLEPなど、合否に関わる必ず点数を取らなければいけないテストなら、点数を稼ぐことに重い意味があるが、TOEIC®はあくまで力試しである。が、たとえば社内での昇進・異動に点数が関わるので、というような状況もあるかもしれない。私自身も履歴書に書く資格としてTOEIC®800くらいの点数は欲しいので、これから試してみるつもり。あくまでTOEIC®の点数稼ぎである。楽をして箔をつけようというだけだ。問題集で英語の実力などつくはずがない。
★使用した教材で意味があったもの TOEIC800日記参照

多読のすすめ
 私はこれまで「英語の学習」を目的とした時間はほとんどとってきていない。TOEIC800日記を書いていたときでさえ、英語の学習のためには一日多くて50分、受験直前は20分程度だった(空き時間や寝る前の聞き流しはしていたが)。ウェブサイトを更新する前に英語を勉強しろ、という感じである。(キアイとかこんじょーとは無縁の性格なもんで)

 高校時代よりは中学生だったときのほうが勉強時間としては長いはずだし、ましてや大学時代など、である。CPAの試験対策は行ったが、当然英語や英会話の試験ではなく、公認会計士としての知識を問う試験であるから、合否の分かれ目は英語力ではない。よって、この期間も「英語の学習」はしていない(そんな余裕ない)。余談だが、CPA試験合格者でTOEIC®600点台以下の人を複数知っているし、900点台でもCPAはまったくかすりもしない方も当然おられる。(が、多くの合格者は最低800前後レベル。私の英語力はCPA合格者の中では高くない)

 「英語の学習」、あるいはTOEIC®対策というものをまったく行うことなく、ニ年弱で250点以上TOEIC®のスコアが上がった結果から導かれる結論は、特に初心者や初級者の段階では、英語の勉強の基本は多読であるということだ。
 アメリカ人が試験準備に用いるのと同じテキストを用いて試験準備をした。難しかった。当時は今と違って満足な日本語教材がほとんどなく、とにかく英語を読む必要があった。会計や法律が理解できるのに伴って、英語のテキストが読めるようになっていった。自分の知っている内容のものは何とか読める、ということをまさに身をもって体験した。さして長くない試験時間中に大量の問題に解答しなければならない試験に対応するため、読解スピードが速くなり、我流ではあるが必要な情報だけを探し出す技術が身についた。そういうものが身についてくれたのは、大量の英文を読んだからだと思っている。

 もちろん、リスニングも向上しているが、私がリスニング対策として何かしているかと言えば、当時も今も空き時間に「やさビジ」のカセットテープを聞き流すだけである。つまり、読むことがリスニング対策でもあるわけだ。NFLの中継を現地実況で見る、というのも勉強のうちだ、というならそうかもしれないが。(フットボールファンの作者にとって、NFLの実況を聴き取ることは一つの目標なのだ)

 読むことのメリットを挙げる。

 英語を身につける上でもっとも重要なのはやはり大量のインプットだろう。アウトプットをしようにも、出すものが身についていなければ話にならない。アウトプットがどうのこうのと言えるのは、少なくとも初級者レベル(TOEIC®800)に達してからだと思う。私自身はまだまだそこまでは行っていないので、もっと大量に吸収せねばならない。初級者レベルに辿り着くまでは、まずインプットである。

 インプットの手段としてリスニングとリーディングを比較すれば、明らかにリーディングに優位性がある。まず、効率がいい。同じ量の英語を目で読むのと耳で聞くのとでは、目で読むほうが圧倒的に速い。これはネイティブでも同じだし、我々にとっての日本語でも同じことである。じっくり机に向かえるときにはまず読むことだ。もちろん、リーディングはリスニングより簡単だから、というのも理由である。英語の音、リズムを聞き取れるようになるには、かなりの努力と時間が必要である。耳から英語をインプットできるようになるまで待っていたのでは、時間がもったいない。どんどん目からインプットを続けるのだ。リスニングを軽視するわけではないが、リスニングは机に向かっている時でなくとも(ついでに)できる。
 某社の膨大な時間のリスニングを強いる教材は、根本的コンセプトか対象者層を誤っているとしか思えない。あれを「完走」して、TOEIC®の800レベルにさえ達しないのでは、時間のムダ使いでしかない。あれは、少なくとも初級者レベル以上に達している人が使うべき教材だと思う。

 リーディング力はリスニング力の土台である。ネイティブにとっての英語、我々にとっての日本語、いずれも読むスピードよりも聴き取れるスピードのほうがはるかに遅い。我々にとっての英語も同じこと。逆に言えば、リスニングのスピードを上げるためには、リーディングのスピードを上げなければならないのである。一分間に100語しか読めない人が、ネイティブのナチュラルスピードでの会話(170語くらいだろうか)をどうやって聴き取れるというのだろうか。よく読むことはよく聞く練習でもあるのだ。
 読解力がつけば、かなり内容のある英語の文章を読めるようになる。英語だけではなく知識や教養も身につく。また、インターネット時代となり、聞く話すよりもむしろ読む書く能力のほうが重要になった。ウェブサイトは文字で書かれ、通信手段は電子メールである。そこで用いられている言語の大半が英語である。私も、自分の関心のあるテーマについてのサイトを作っているアメリカ人とメールの交換などで交流している。日本以外の国の人が作るサイトでは、たとえ母国語が英語でなくとも英語で書かれている、もしくは英語版を併設しているものが多い。英語の一極支配の是非はともかく、これがインターネット界の現実である。逆に言えば、読む力さえあればインターネットは巨大な情報源だということがおわかりだろう。
 もちろん、ゆっくりリーディングできない空き時間などにリスニングをしたりするのは、非常にいいことだと思う。あるいは洋画やテレビ(BSやCSにさまざまな英語番組がある)を楽しむのもいいと思う。ただ、特に英語を勉強する時間として確保されるのなら、徹底的に(正しい方法で)読むことである。

 英語を勉強するためにNFLや海外ドラマを見るのではなく、フットボールを観たいから見るのである。一石二鳥ではあっても、英語の勉強のために見ているとは思っていない。CPAも同じことで、英語を勉強するためにCPAを受験したわけではない。(結果的に英語の力が少しは身についたとは言え、それはあくまで結果に過ぎない)

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