TOEIC®と他の英語検定・試験

英検(実用英語技能検定試験) TOEFL TOEIC® | TOEIC® VS 英語検定

英検
 受験したことが無いので、テスト内容については触れませんが、英検はTOEIC®と比較して、受験者にとって大きなデメリットがあります。それは、合否を判定するものである、という点です。例えば、英検準一級を受験した、という場合、落ちてしまえば受験者にとっては実用的に得られるものが何も無いのです。これがTOEIC®800を目標に受験したという場合に、800には達しなかったが730だったというとき、TOEIC®730はそれはそれで730としての使い道、価値がある。履歴書に英検準一級不合格とは書けませんがTOEIC®730なら書けるわけです(評価対象となり得る)。そう考えると、勿体無いという気がどうしてもしてしまうため、今後も英検を受験する気はありません。さらに英検は尺度(級)が七つもあるため、例えば英検準一級合格者と一級不合格者の実力差を測ることができない(どころかこれだけではどちらが上なのかすらわからない)という不便さがあります。これでは評価基準としては使いものになりません。いったい英検というものは何のために存在しているのかと思えてします。
 もちろん英検一級など実力がなければなかなかに到達できない難関です。しかし五級となってくるとクエスチョンマークです。易しい級の受験者はほとんどが学童ですから、文科省のただの権益かという気すらします。事実、英検試験は文科省の学習指導要領を考慮して問題が作成されており、全体の受験者に占める社会人の比率は2001年度で10%程度。TOEIC®がTOEIC® Bridgeというさらに易しいテストを新たに設けたのは、ビジネスユース中心のTOEIC®が文科省管轄エリアの中高生をユーザーに取り込むために攻勢を掛けたのではないかと思っています。
 もうひとつ、受けようという気がいまいちしないのは、役に立つのか、という気が強くするからです。私は別に英語など好きではないし、今のところは英語ができたほうがいい仕事ができるだろう、というくらいで勉強しています。資格検定として見ています。検定と斬れる英語を使えるかどうかは別問題でしょう。では、その目的(日本国内の人材マーケットでいい評価がもらえる)に英検が使えるかどうかというと、経験上、聞かれたとしてもはっきり言ってTOEIC®の点数くらいしかないので(「英検は?」なんて言われたこと無い)、TOEIC®だけで十分じゃないかという気がします。実際問題、ほとんどの日本企業は外資系を含めて社員の英語力判定や採用の目安にTOEIC®を使っています。たとえば人材紹介会社のウェブサイトで求人一覧を見てみられるといいでしょう。(もちろん、本当にネイティブ同等の英語力があり、英語で面接をしてくれる会社を受けるのでしたら、資格検定など不要です)
 数年前になりますが、反論した知り合いがいました。聞くところによれば、(彼はペーパーTOEFLで580くらいを取ってたのですが)「英検は何級か」としか聞かれなかった、よって英検しか使えない、と。が、彼が入ろうとした会社というか職種は、英語による意思疎通やコミュニケーションが求められるとは考えにくいものでした。おそらく(推測に過ぎません)面接担当者がTOEFLやTOEIC®に興味を持たなかったのは、英語の資格はどれだけ頑張って勉強したか、本人が努力家かどうかといった人格面を示す指標に過ぎず、社員の実用的な英語力を細かく把握するというニーズがなかったからではないか、そう思います。尚、私はCPA(米国公認会計士)試験に合格してますので、ターゲット企業群にバイアスがかかっていることはご了承ください。

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TOEFL
 TOEFLは受験したことがあります。まだペーパー時代の1997年5月で497でした。今受けたらどれくらいでしょう。コンピューター受験になりますのでますます難しそうです。2005年9月からはスピーキングを含む次世代TOEFLに移行することになっています。
 TOEFLはアメリカ圏で大学レベル以上の高等教育を受けるだけの英語力があるか試す試験なので、いやにアカデミックな内容の文が出題されます。使われている語彙もTOEIC®よりレベルが高いです。
 コンピュータ試験移行後は300点満点で、Listening、Structure、Reading、Writingで構成されます。ペーパー時代とのもっとも大きな違いは、Writingが総合点に含まれていることです。リスニングと文法・構文は、CAT−コンピュータアダプティブ方式−となっています。CATは、受験者が問題を実際に解いている解答に合わせて、コンピュータが出題される問題の難易度レベルを決定します。実際の流れとしては、リスニングと文法・構文では、一番最初に平均的な難易度の問題がコンピュータで出題されます。直前の問題の正解・不正解により次に出題される問題の難易度が決定され、正解ならば次の問題はさらに難しく、不正解なら易しく、と変化します。当然、一度解答した問題をあとから戻って解き直すことはできません(これまでの問題の正解率によって次の問題のレベルが決定されるため)。最終的に到達した問題のレベルがそのセクションの点数となって表れます。
 アメリカはじめ英語圏への大学、大学院入学のために受験しなければならない試験という位置付けです。高得点が入学許可に直結し得ます。よって、TOEIC®と異なり受験テクニックを用いて高得点を挙げることにも(それで英語力が身につくかどうかは別問題ですが)合理的な価値が認められます。
 またこれと関連しますが、MBAをはじめ社費海外留学制度を設けている企業(大企業等に限られると思いますが)ですと、TOEFLのスコアもそれなりに評価対象となるようです。試験の性質上、在日米系企業などでも認知度は高いと思われます。また、試験の目的からも明らかですが、世界各国で実施されており、国際的に知名度が高いです。

CBT TOEFL点数変換表

TOEIC
 TOEFLでは日本人には難しすぎるということで(受験者の国別平均点で日本は最下位グループです)、TOEIC®ができたらしいですが、TOEIC®の利点は、10点から990点まで5点刻みで細かく受験者の実力を判定すること、統計処理により能力の変化が無い限り得点の変化もないということを合理的な範囲で保証していること、試験に使われる題材、語彙がアメリカの日常生活、ビジネスに即したものである、といった点でしょう。10点から990点までの幅広い能力差を測定するため、簡単な問題も難度の高い問題も含まれます。
 出題そのものは、実用的であまりクセのない日常アメリカ英語の運用能力を試すもので、このような利点のあるTOEIC®が企業の間で広く普及していることは当然だと思われます。受験者側にとっても、比較的受験料が安いこと、ほぼ毎月実施と受験スケジュールが立てやすいこと、合否のある英検と異なり何らかの結果は常に返ってくること、もちろん知名度も高く(家庭教師を頼まれるお母さん、といった市場には英検のほうが効果的でしょうが)高得点者は評価される、などを考えれば、英語に関する検定試験ではTOEIC®の高得点を目指すのがまずはもっとも無難でしょう。現に多くの企業が新入社員採用や海外出張・駐在・留学の基準、あるいは昇進基準としてTOEIC®を利用しています。TOEIC®受験者数は、減少傾向が続く英検、TOEFLと反対に増え続けており、2000年には年間百万人を超える予想です。
 TOEIC®の特色としては、Listeningが配点の半分を占め重視されている、といったところです。なお、TOEIC®と旧TOEFLの得点を相互換算する式がありますが、あまりあてにならない(ほとんどあてはまらない)例のほうが多いように思えるので、参考程度のものでしょう。ちなみに換算式としては TOEIC*0.348+296=旧TOEFL ということに一応なっています。
 TOEIC®について留意すべき点は、TOEIC®は日本国内ではスタンダードですが、国際的にはあまり知名度が高い試験とは言えないということです。受験者の多くは日本人です。

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