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いらっしゃいませ!ここは、らくだ(改)さん作、小説「機動戦隊 ガンガル」のお部屋です。
ガンガルとは? その昔、イ○イから出てたガンダムのバチモン。モビルフォース(笑)という設定ですよ。
| <キャラクター紹介> 地球連合 アムル・ライ:ガンガル、強化新型ガンガルのパイロット。 ブライド・ノマ:ホワイトエースの艦長。弱ひ・・・ セーラ・マーズ:著作権が怖い、ホワイトエースのオペレーター。 ガイ・シレン:いっちゃってる美形。元ネタと大分違う。 ハヤシ・コブヘイ:落伍者、、もとい落語家。なんかむかつく。 |
ヂオン帝国 ギゼン・ザピ:ヒムラー(ヒトラーの親衛隊長)の尻尾。 ドヂル・ザピ:どんくさいけど結構強い。無っ茶ブッサイク。 キシリマ・ザピ:物凄い美人。ばったもんのくせに。 ガウマ・ザピ:特に特徴のない 四男坊。 デキン・ザピ:帝王。 藤村俊二に似てる。 ツァア・アジナブル:アムル最強(?)のライバル。赤い水兵 ジミー・ガイデン:自滅王。 赤い稲穂。 ハンバ・ナル:青い虚勢。ハッタリだけで生きてきたが・・・・・ ダイア :『クドい三連星』 の リーダー。 マヌケでしぶとい。 アッシュ:『クドい三連星』の一人。頭脳労働担当だが・・・・・ オルテゴ:『クドい三連星』のひとり。肉体派。腕はそこそこ。 ア・クボ:オカマ。キシリマの懐刀。ツァアなど歯牙にもかけない ニジマス・ツッターデン:ヂオンの棋士。 のろい。 シソ・マツザカ:百狼。横浜高校のピッチャーとは関係ない。 |
| 機動戦隊 ガンガル (全17話) |
| -------------------------------------------------------------------------------- 第1話 「ガンガル大事に立つ」 -------------------------------------------------------------------------------- 宇宙西暦0892(ぱくり)。 スペースノイド達の独立国ヂオン帝国は地球連合に対して戦争をしかけた。 戦乱は各地に広がり、ここ『フロント3』も例外ではなかった。 ヂオンのモビルフォース『ゾク』に追われ、逃げ場を失った少年『アムル=ライ』は 破壊された連合のモビルフォース研究施設に追い込まれた。 ・・・ちなみにアムルが追われる原因は、彼がヂオン兵を張り倒したからである。 彼はそこで・・・白いモビルフォースに乗り込むことになる。 「すご・・・くない・・・エネルギーゲインが全く同じじゃないか!!」 当然といえば当然である。 後から開発をはじめた連合にそんなたいした物がつくれる訳がない。 「とにかくマニュアルを…こいつ、ガンガルっていうのか…」 こんな非常時にごっつい余裕である。 ともかくそうこうしている間に、2体のゾクが目の前に迫っていた。 「こ、攻撃します!!」 隊長の制止を振り切って、量産型ゾクが左手のリーマー(ドリル)で穴を空けにきた。 ドリルというものは、細くして、圧力を大きくするから穴が空くのだ。 巨大ロボの腕の太さのドリルが役に立つ訳が無い。 だが、彼等はモビルフォースと戦うのが初めてであるので、 それがその白いモビルフォースの性能故と勘違いした。 「そんなんで、穴空く訳ないじゃん…」 冷静にそう考えたアムルは左手で横殴りに思いっきり殴りつけた。 鉄の塊が直撃して、そのゾクは倒れた。 「よ、よくも部下を!!」 冷静さを失ったゾク隊長機は、思わず一歩ふみだす。 その一歩が守備用の地雷を踏んづけ、大爆発を起こす。 「うっわー、、自滅…かっこ悪い…」 とりあえず、ぼーっとしていたアムルのガンガルに通信が入った。 「こちらは『ホワイトエース』艦長、『ブライド=ノマ』である。乗っているのは誰だ!!」 (なんか、ばったもんみたいな名前だなあ) と自分の事は棚に上げて思うアムルであったが、放っとくと攻撃されそうなので返事した。 「…一応、民間人だけど…」 「そうか…そこらにあるモビルフォースの残骸は連合のレ作戦に関わる重要機密だ。全て消去しろ」 重要機密の存在を民間人にばらしていいのだろうか?とか、 こんなの燃やしてダイオキシンは大丈夫なんだろうか?とか心配しながらも、 とりあえず言うとおりに燃やしていくアムルであった。 -------------------------------------------------------------------------------- 1話完 -------------------------------------------------------------------------------- 第2話 「赤い水兵」 -------------------------------------------------------------------------------- 「貴様があれに乗っていたのか?」 驚愕の声がブライドから上がった。 声から若い男と想像はしていたが、こんな少年とは思いもよらなかったのだろう。 「ええ・・・」 特に感情を込めない声でアムルが答える。 「そんなことより、はやく逃げましょう。ここにいたら、また奴等が襲ってきますよ?」 促されて、ブライドはホワイトエースをフロント3から脱出させた。 その時、再びヂオンのモビルフォースが襲ってきたのである。 「あ、あれは赤い水兵!!ツァア=アジナブルだ!!」 オペレーター(仮)が悲鳴に近い声で叫んだ。 「なにい!!くっ、アムル!!ガンガルで出ろ!!」 「嫌です。何であんな気密性も怪しい機体で出なきゃならないんです!?」 「何だと!!ここで戦わないなら、貴様は『虫けら』だぞ!!」 「そうですよ。だって『ばった』もんですから。」 自覚してたのか、アムル・・・。 ともかくも、そんなことブライドが聞く訳もない。殴りつけられるアムル。 「やったな・・・!!」 「殴って何が悪・・・グワッ!!」 実はアムルは空手の達人だったのである。 踵落しからの見事な連携でブライドはダウンさせられた。 ・・・結局、アムルは出撃した。 別に皆を助ける為ではなく、艦長のいなくなった(?)艦に残るよりは、 ガンガルで逃げた方がマシだと考えたわけであるが、 運悪く、ツァアの強化型ゾクに発見されてしまった。 ・・・いや、運が悪い訳ではない。 ガンガルは、『赤』『青』『白』『黄』という異様に目立つ色だったからだ。 「あれが連合の新型・・・よし、攻撃する!!」 「く、くそう!!」 仕方なく攻撃に移るアムル。 両者何度も攻撃を加えるが、両方の腕の方がさっぱりなので、一発も当たらない。 今迄、一回しか操縦したことのないアムルと、 戦艦の様に大きなターゲットしか狙った事の無いツァアでは仕方がないか・・・ しかし、端から見れば相手の攻撃を躱しまくる、実力者同士の戦いにしか見えない訳である。 「ええい!!連合のモビルフォースは化け物か!?」 弾薬が切れたツァアが自分の実力を棚に上げてそう叫ぶ。 そうして帰還しようとする強化型ゾクにホワイトエースからの砲弾が直撃した。 ズガーン!! と大きな音がして強化型ゾクは大破した。 ・・・真空の宇宙でどうしたら音が伝わるのだろう? ・・・ともかく、こうして赤い水兵ことツァア=アジナブルは戦死した訳である。 -------------------------------------------------------------------------------- 2話完 -------------------------------------------------------------------------------- 第3話 「降下ポイント」 -------------------------------------------------------------------------------- ホワイトエースは連合軍基地「ヂャブロー」に降下するため、 降下ポイントに向かっていた。 「あんた・・・俺をねらったんじゃないだろうな!?」 物凄い剣幕でアムルがブライドに詰め寄る。 無理も無い、ツァアの赤ゾクとガンガルはほとんど密着した状態にあった。 そこに主砲を撃ち込んだのだから。 「降下ポイント到着まで後何分だ!? アムルを完全に無視してオペレーターと話すブライド。 余計なことを言えばまた踵が飛んできそうだし、 とりあえず艦長らしきことをしておけば手出しできないと考えたのだろう。 「あと62分です。」 「そうか・・・それだけあればもう一回のびて復活するには十分だな。」 そう言うと、アムルはブライドに蹴りをいれた。 『ガスッ』っと見事な音をたててのびるブライド。 その時、レーダー手が何かを発見し、悲鳴を上げた。 「モ、モビルフォースだ!!」 ・・・先ほどと同じ状況を、自ら作ってしまったアムルは泣く泣く出撃した。 「は、早い!!あ、赤いモビルフォース。ツァアか?、いや、奴は死んだし・・・」 「貴様が連邦のエースか。赤い稲穂と呼ばれたこの俺の動きについてこれるか!?」 まぁ、エースといっても、最近3機のモビルフォースを沈めただけなのだが、 赤い水兵を倒したのがすぐに伝わったらしい。 ・・・あの程度の相手を倒しただけでエースなら世話は無い・・・ 「赤い稲穂?なんかの病気じゃないのかそれ?」 相変わらず冷静なアムル。 「くらえ!!」 アムルのツッコミを無視してそう言うと赤い稲穂ジミー=ガイデンは、愛機旧型ゲルグをガンガルに接近させる。 そして牽制に2,3発の弾丸を叩きこんだ。 ズガーン!! と凄まじい音と共に、ガンガルの右腕が根元から吹き飛ぶ。 「も、脆っ!!」×2 もうちょっと装甲が厚いと考えていた両者から驚愕の声が上がる。 それでも、アムルは近づき過ぎていたジミー=ガイデンの旧型ゲルグに 果敢に攻撃をしかけた。 「ガンガルパーンチ!!」 ・・・ちなみにこれは、戦艦内で観戦している連中が言ったもので、 アムルにひと昔前のロボットアニメの様に技の名前を叫ぶ趣味はない。 ガン!! 旧型ゲルグの顔面に拳がヒットし、旧型ゲルグは少し後退した。 「やるな!!新型!!」 初めて攻撃を当てられたジミーは心底面白そうに言う。 「なら、これに着いてこれるかな!?」 そう言ってジミー=ガイデンは旧型ゲルグのリミッターを解除した。 旧型ゲルグのスピードが3倍近くに跳ね上がり、 アムルはそれを視界に捕らえるのがやっとで着いていくことができない。 「な、なんだ!?か、加速したぞ!!」 「はっはっは!!どうだ、ついてこれ・・・ぐわっ!!ぐごげぇ!!がぼっ!!」 ・・・宇宙空間内では理論上無限に加速できる。 問題はパイロットがそれに伴うGに耐えられる強靭な肉体の持ち主か?ということだ。 どうやらジミーはその条件からは外れていたらしい。 身体中の穴という穴から血を吹き出して、ジミー=ガイデンは生き絶えた。 別に、リミッターというのは無駄についている訳ではないのだ。 後は、操作を失った旧型ゲルグが、宇宙空間を間抜けに跳ね回っているだけだった。 「ヂオンの連中って、自滅型ばかりなのかなぁ・・・?」 アムルはしみじみとそう思い、なんだかこれから先もやっていけそうな気がしていた。 -------------------------------------------------------------------------------- 第三話完 -------------------------------------------------------------------------------- 第4話 「ガウマ=ザピ」 -------------------------------------------------------------------------------- 宇宙で独立したヂオン帝国。 その代表は帝王「デキン=ザピ」である。 彼の周りは長男ギゼン、次男ドジル、長女キシリマ、そして、四男ガウマで固められている。 彼等で絶対独裁をしいているのだ。 「連合の木魚は地球に降下したらしいな。」 とギゼンが言った。 ちなみに木魚とは・・・言わなくても分かるか。 「レ作戦と呼んでいるのか。」 そう言ったのはデキンである。彼は野望を追うのに疲れきっていた。 現在ヂオンを動かしているのは、長男ギゼンであった。 「兄貴!!残念だが、赤い水兵と赤い稲穂がレ作戦にやられた。 奴等の始末はガウマの地上軍に任せようとおもうのだが?」 暑苦しいドヂルの顔から眼を背けながら、ギゼンが命をくだす。 「ああ、そうだな・・・聞いての通りだガウマ。レ作戦の木魚を破壊しろ。」 「お任せください兄上。それに、ツァアは士官学校の同期です。仇を取ってやらねばなりません。」 「ふむ。頼もしいな。だがガウマ、無茶はするなよ。」 デキン帝王のその声は届かなかった。 「・・・あやつは昔っからせっかちでいかん・・・」 その時帝王はガウマが通信を切ったのだとばかり思っていた。 そのころ、ホワイトエースは北米に不時着していた。 本来、ヂャブローへ降下するはずだったのだが・・・ 「き、君が攻撃するからいけないんだぞ!!」 ブライドが抗議の声を上げる。 しかし踵が怖いのか、「貴様」は「君」に変わり、 自身はオペレーターのセーラ=マーズの背中に隠れながらである。 「あんたが僕を宇宙に放置していこうとするから悪いんだろう!!」 そうである。アムルの暴力に耐え兼ねたブライドは、 ガンガルを回収せずに大気圏に突入しようとしたのである。 当然、怒り狂ったアムルに何度も攻撃された。そして進路は大幅に曲がってしまい、・・・北米である。 「だって・・・君すぐ蹴るんだもん・・・」 まるで子供の様ないい訳をするブライド。 「うーん。まぁしかたないか。」 それに納得するアムル。この戦艦は幼児に運用されている様なものである。 ・・・・・よく生きてこられたものだ。 「ところで、ここは何処か分かったか?」 管制官に尋ねるアムル。本来は艦長の仕事である。 「・・・はい北米大陸・・・もっと正確に言うと、ヂオン地上軍司令部の管轄内・・・更に正確に言うと・・・」 「言うと?」 「・・・ヂオン地上軍司令部司令官室の真上です。」 そこまで言った管制官の顔は真っ青であった。 そして、それを聞いて一同の顔も真っ青になる。 ・・・何故か、ヂオン兵の顔も皆真っ青であった。 ただ一人、ホワイトエースの下で、潰れて真っ赤になっているガウマを除いて・・・ -------------------------------------------------------------------------------- 4話完 -------------------------------------------------------------------------------- 第5話 「国葬、始まる。」 -------------------------------------------------------------------------------- 「今我々は一人の英雄を失った。これは敗北を意味するのか!?」 ギゼンの演説が全宇宙の回線を通じて響く。 「否!!断じて否である!!これは始まりに過ぎない。 諸君らが愛してくれたガウマ=ザピは死んだ!!何故だ!?」 「運が悪いからじゃない?」 冷静に酷いことを言うアムル。・・・ちなみに彼等は無事だった。 司令官を失ったヂオン地上軍は混乱し、すぐに降伏したからだ。 それでも、戦力が乏しいのがばれると危ないと考えたアムルは(ここがブライドでないところが悲しい・・・) すぐにホワイトエースをヂャブローに進軍させた。その際、ご丁寧にもヂオン軍はゾク3体をお土産につけてくれていた。 「いまこそ怒りの炎を燃やし、闘おうではないか!!」 ギゼンの演説が終わった様であるが、 アムル達は既にチャンネルをナイター中継に切り替えたいたので、気が付かなかった。 「ガンガルの右腕、ゾクのを付けときましょうかね?」 のんきにメカニックが尋ねる。 「まぁ、いいんじゃない?」 ゾクそのもので戦えばいいとも思うのだが、アムルは適当に答える。 ここは地球だから、その気になればいつでも逃げられる。 そんな思いがアムルを必要以上にのんきにさせていた。 ふと、窓の外に目をやると、クルーの一人が嫌そうにガウマの血を拭き取っていた。 よくみるとブライドだった。 一方そのころ、ヂオン本国では、 ドヂルがギゼンに通信を入れてきたところだった。 「兄貴!!ガウマの仇をとってやりたい。青い虚勢 ハンバ・ナルを木魚に差し向けようと思うのだが?」 「ふむ。まぁよいだろう。」 特に考えもないので、賛同するギゼン。 ・・・たまには自分で考えろよ・・・ 「よし、さっそくハンバ・ナルに連絡を入れる。木魚め、これが奴らの最後だ!!」 「隊長!!本国から司令です。『木魚を破壊せよ。』とのことです。」 カズン(従兄弟の歌手2人)が報告を伝えた。 「ふむ・・・私の実力、教えてやるぞ!!」 そう言うと、ナルはモビルフォースに乗り込んだ。 一方、ホワイトエースのクルー達は、ヤンキーズ対ガイナンスの試合に熱中していた。 ・・・緊張感のかけらもなく。 -------------------------------------------------------------------------------- 第5話完 -------------------------------------------------------------------------------- 第6話 「青い虚勢」 -------------------------------------------------------------------------------- ハンバ・ナルは恐ろしい男である。 はったりだけで連合を追い払ったこともあり、 青い虚勢の名は連合内では最大の恐怖の対象だった。 「ふむ。今日のグフォは特別機嫌がいいようだ。」 彼の古いモビルフォースにとって、、一発でエンジンがかかるというのは珍しい。 それをナルは「機嫌がいい」と表現した。 ・・・ちなみにヂオンにはグフォと言う機体は存在しない。 「グフォ」とは、彼が勝手に青くカラーリングしただけの「ゾク」それも量産型であった。 「来ました!!木魚です!!」×2 カズンの2人が声を揃えて叫ぶ。 「ふむ・・・アモン、お前はそこで見ておれ!!」 アモンとは、ナルの内縁の妻、「アモン・ウクレレ」の事である。 ヂオンはモラルにうるさくないので、妻を戦場に伴っても文句を言われることはない。 ホワイトエースの方でもナルを発見した。ブライドが出撃命令を出す。 出撃するのは、ハヤシ・コブヘイとガイ・シレン、そして当然アムルである。 「アムルさぁん、君には負けますぇんよぅ!!」 そう言ってゾクに乗り込むのはコブヘイである。 アムルは、(こいつは生理的に受け付けない。この戦いで仕留めよう。) と恐ろしい事を平然と考えていた。 そんなこんなで、全員が出撃し、遂に戦闘が始まった。 アムルは当然弱そうなカズン達に攻撃をしかけた。 コブヘイも対抗心むき出しで同じところにくる。 「邪魔だ!!」 アムルがそういってなぎ払った右腕に、ゾク3体が巻き込まれ、大破した。 「往生しろよ・・・」 そう言ったアムルの神経を逆なでする声がかすかに聞こえる。 「ひどぃじゃないでしゅかぁ!!アムルさぁん!!」 アムルは額に青筋を浮かべながら、コブヘイを踏み潰した。 一方、ガイはさすがにナルに苦戦していた。 「く、くそっ!!」 ガイ機の両腕が吹き飛ばされた。 「ふっふっふ。ゾクとは違うのだよ!!色が!!」 全く自慢にならないことを言って、ガイ機を蹴りつける。 ガイの機体は完全に沈黙した。 「あと2体か・・・いや、カズンが仕留めたか?」 だが、ナルの希望的観測に反し、そこに立っていたのはガンガルだった。 「はっはっは!!面白いじゃないか!!」 ナルがそう言いながら、どうやって逃げようかを考えていた時・・・ ・・・ガンガルが空中へと逃げた。 「はっはっは!!逃がさん!!逃がさんぞぅ!!」 虚勢をはる人間というのは、一旦有利になれば傘にかかるものである。 ナルのグフォから弾丸が飛ぶ。そのうちの二発がガンガルの頭部とバックロケットに命中した。 それを見たナルが叫ぶ。 「私の勝ちのようだな!!」 だがナルは、空中で推進力を失った物体が自由落下の法則に従うことを忘れていた。 ガンガルの機体はナルの機体へと重力加速度をつけながら接近してくる。 ・・・ありていに言えば、落ちてきたのである。 「ダイター〇・クラーッシュ!!」 ブライドの意味不明の叫びと供に、ガンガルの両足がグフォを貫いていた。 こうして「青い虚勢 ハンバ・ナル」は戦死し、 そのぐちゃぐちゃに潰された死体を見た妻・アモンもショック死したのである。 -------------------------------------------------------------------------------- 第6話完 -------------------------------------------------------------------------------- 第7話 「インターミッション」 -------------------------------------------------------------------------------- アムルの青筋は消えてなかった。 あれだけ念入りに踏み潰したコブヘイが生きていたのである。 そして、クルー達に自分の受けた仕打ちを発表していた。 「アムルさんが酷いんですよぅ!僕の機体を壊して僕を殺そうとしたんでちゅよぅ!!」 「そんなことある訳ないだろう。奴等にやられたんじゃないか。」 冷静に反論するアムル。 さて、ここに20世紀後半に出された興味深いデータがある。 陪審員制を採用していた国での実験なのだが、同じ罪を犯したとされる2人を陪審員審議にかけたのだ。 一人は明るい感じのする美女。もう一人は暗い感じの男だった。 驚くことに、同じ罪を犯したはずの2人であるが、美女は無罪、男は有罪となったのだ。 いかに外見が人に与える影響が大きいかわかるというものだ。 ホワイトエース内でも、その実験結果を地で行くような状況になっていた。 小太りで暑苦しく、汗臭いコブヘイと、 女装させれば美少女と見紛う様なアムルとでは勝負になるはずもない。 当然の様に敗北したコブヘイは、向うのほうで 「いいかげんなこと言うんじゃないわよ!」 とか、 「アムルを陥れようなんて許さない!!」 とかいう女性クルーの罵声を浴びながら、フクロにされていた。 ・・・哀れだが、全く同情出来ないのは何故だろう・・・ そんな時、突然通信士が声をあげる。 「艦長!!」 「ん?なんだ?」 答えるブライド。 「いえ・・・そうじゃなくて・・・」 「何か用か?」 アムルが返事を返す。 「ヂャブローから通信です。」 ほとんどのクルー達は、あてにならないブライドより、冷静な判断をくだすアムルの方を頼っている。 拗ねて地面(?)に「の」の字を書くブライドは捨て置いて、アムルがヂャブロー高官達と話しをつけていた。 「で、どうでした?」 と訪ねる一同。その問いかけに問い掛けに対し答えるアムル。 「補給やるからブルファストに向かえ、だそうだ。もうじき補給隊もくる。」 と言い終わるや否や、補給隊が到着した。 ・・・タイミング良すぎ・・・ 「こ、これは?ロ、ロボット!?」 輸送機のなかでアムルが驚愕の声をあげる。 「正確にはロボットじゃないわ。多目的戦闘用モビルフォース 強化新型ガンガルよ。」 その声に振り替えると輸送機の艦長「アチルダ=オジャン」が立っていた。 「あなたがガンガルのパイロット?」 「ええ、一応。」 「そう・・・もう少しお話が聞きたいわね。」 2人の会話を邪魔する様に、敵襲のサイレンが鳴った。 「アムル、出ます!!」 強化新型ガンガルで出撃するアムル。 今までのガンガルは、頭部、右腕、両足を破壊され、ゾクの物に取り替えられていて、 もうほとんど『ガンガル』というより『ゾク』であった為、出撃はしなかったのである。 ところで強化新型ガンガルは、ガンガルが連合の象徴となった事を受け、 連合が「モウコ・ハン」博士に開発を命じた、 マグネシウム・コーティング技術を使用した強力な新型である。 ガンガルなんぞ象徴にして欲しくないものである。 まぁしかし、当然有り合わせのガンガルとは桁違いの戦闘能力をほこっている。 そんな機体の前、あっというまに敵軍は壊滅していた。 ・・・もちろん、美人との『お話し』を邪魔されたアムルの怒りも含まれるが・・・ 「・・・凄いわね・・・」 アチルダは連合に一筋の希望を見た。 -------------------------------------------------------------------------------- 7話完 -------------------------------------------------------------------------------- 第8話 「追撃!トリプルジドム」 -------------------------------------------------------------------------------- 「総帥、提案があります。木魚に対し、『クドい三連星』 を派遣してはどうでしょうか?」 ギゼンにそう具申したのはキシリマであった。 凄まじいばかりの美女で、自分に合う人間がすべて鼻の下を伸ばすのに耐え兼ね、 奇妙なマスクを着用している。 ア・クボを右腕にしているのも、 「オカマであるア・クボが女である自分に興味を示さないからだ」 とまで言われているほどである。 「ふむ。許可しよう。」 「それから総帥。宇宙漂流していた赤い水兵のツァアがグダナラに漂着しました。 ・・・酸素欠乏症による痴呆が少しある様ですが。」 「そうか。わかった。ところでキシリマ、今度食事でもどうかね?」 実兄であるギゼンでさえ、鼻の下をのばしながらこんな事を言う。 「・・・遠慮しておきます。」 青筋をひくつかせながらキシリマは通信を切った。 「ふーん。キシリマ様からの司令かい?」 クドい三連星の女性リーダー「ダイア」が、けだるそうに話す。 「はぁい。ダイア様ぁ。なんでも連合の木魚とやらを倒せばいいそうです。」 これまた三連星の「アッシュ」が答える。 「楽勝ですよ、我らクドい三連星の「スリップ・ストリーム・アタック」に勝てる奴なんかいーませんよぉ。」 とまたまた三連星の「オルテゴ」もいう。 「んじゃぁまぁ、いっちょやってやるかねぇ。野郎ども出撃だよ!!」 「アイアイサー!!」×2 すさまじい砂煙を立てながら三体の「ジドム」が出撃した。 「な、なんだ!?」 オペレーターが声をあげる。砂煙を上げながらモビルフォースが接近してきたのだ。 クドい三連星、隠密行動など考えたこともない様である。 「味方識別信号は出ていないんだな!?じゃぁ、出撃だ!!」 ブライドが命令を下すが、すでにアムルは出撃準備を整えていた。 やる気がなかったアムルが何故近頃、自ら出撃する様になったのか? それは・・・「モテるから」である。 もともとアムルはその容貌から人気はあったが、あくまで「可愛い」という人気であった。 それが戦う様になってからは「頼り甲斐のある人」という人気が出てきたのである。 ・・・下半身に直結した不純な動機であるが、その下半身にホワイトエースは守られてる訳である。 さて、接近してきたジドム3体と強化新型ガンガルが対峙する。 「なんだいなんだい!!まだ子供じゃないか。ふーん。私が直接手を下すまでもないわねぇ。 ・・・アッシュ、オルテゴ、やぁ〜っておしまい!!」 「あ〜らほ〜らさっさ〜!!」 タイム○カン?そう思うアムルに、2体のジドムが迫る。 モニターに写るアッシュ、オルテゴの顔はいかにも「クドい」 「ねぇ、おじさん達さぁ。」 「お、おじさん!?くっ、くっそー生意気な坊主め!!痛い目に合わしてくれる!! ・・・ポチっとな。」 アッシュのジドムからミサイルが発射される。それを簡単に躱し、再び言うアムル。 「おじさん達、モテないでしょう?」 『ピシッ』 ・・・空間が凍りつく。 言ってはいけないことを言ってしまった。 いかにもモテそうなアムルの台詞ならなおさらである。 「うわ〜ん!!(涙) モテる男なんてこの世に存在してはいけないんだ!!」×2 ・・・それに関しては私も賛成したい。 ・・・ともかく冷静さを欠いた二人は、こてんぱんにのされた。 「ええ〜い!!全く何をやってるんだい!このスカポンタン!! アッシュ、オルテゴ、スリップ・ストリーム・アタックだよ。」 ダイアがそういうと、3体のジドムが一列に並ぶ。 「スリップ・ストリーム・アターック!!」×3 3体のジドムが、強化新型ガンガルに迫る!! その時アムルは・・・冷静に左手のリーマー(ドリル)を差し出した。 異常に腕の短いジドムでは強化新型ガンガルに攻撃が届かず、 逆にガンガルのカウンターが3体のジドムを貫いた。 どぉかぁぁぁぁんんんん!!!! 「お〜ぼえ〜てろ〜!!」×3 そう言って飛んで行くクドい三連星を見て、アムルが思ったことは、 「なんで死なないんだろう?」 ではなく、 「きっとお仕置きされるんだろうなぁ。」 というコミカルなものだった。 -------------------------------------------------------------------------------- 8話完 -------------------------------------------------------------------------------- 第9話 「脅威のアッカム・ソーダ」 -------------------------------------------------------------------------------- ホワイトエース内では、アムルがわなわなと震えていた。 「オヂッサ作戦に参加しろだとぅ!!」 彼(等)の活躍をみこんだ連合軍指令官「レビノレ」からの指令だった。 ・・・こんな連中を作戦に加えていいのだろうか? 「・・・目標変更。ブルファストから、オヂッサへ。」 流石にアムルも連合軍指令官には逆らえない。素直に従い、命令をくだす。 なお、くどい様だが本来はブライドの仕事である。 一方、オヂッサ司令官「ア・クボ」は女性士官から連合軍の『オヂッサ作戦』を察知した旨を聞いていた。 「そう。ついに連合も動くのね。・・・それはそうと、アナタ体調が悪いんじゃない?」 女性士官に尋ねるア・クボ。 「は、はい。じつは食欲がなくて・・・」 「あら、・・・服を脱いで、ソファに横になりなさい。」 女性士官は貞操の危機を感じた。オカマの噂を聞いて安心していたのだが、やはり彼も男だったのだ。 しかし彼女には司令官に逆らう勇気はなく、やむなく従う。 全裸になり、ソファにうつぶせになった彼女の上にア・クボがのしかかる。 はじめ、強烈な痛みが彼女を襲った。しかし、その痛みは徐々に快感に変わる。 「あっ、ああっ、あああっっ!!」 女性士官は声を上げ、また、ア・クボも声を上げる。 「このツボは、胃のものだぁ〜!!」 ・・・そう、アはマッサージ・マニアのオカマだったのである。 ・・・今、変な想像したでしょう? さて、ここにそんな想像をしそうな男がいる。・・・コブヘイである。 彼は、戦いで活躍すれば必ずモテると考えていた。アムルと同じ様に。 ・・・彼の頭には造形学というのはないのかもしれない。 「て、敵襲!!」 ・・・毎度毎度都合のいい敵襲。 「よぅち!!ガンガルで出撃してモテモテでしゅよぅ!!」 しかし、強化新型ガンガルには、ロックがかかっていた。 仕方無く、コブヘイは、ノーマルガンガル(というよりゾク)に乗り込んで出撃した。 ・・・ロックがかかってない時点で廃棄物つーことくらい気付けよ・・・ ちなみにアムルはセーラの部屋に居た為、出撃は遅れた。 ・・・何故そんなところに居たか? ・・・さっき貴方が妄想した様なことをしていたんですよ(邪笑) 「おっほっほ。長距離ビーム。」 ア・クボの乗る大型モビルフォース『アッカム』からのメガ漁師砲がホワイトエースに直撃する。 ぐらぐらと振動する戦艦。 「ええーい、そんな乱暴ゆるちまちぇんよう!!」 コブヘイのガンガルが迫る。 「来たわね、ガンガル。でも、これで終りよ『アッカム・ソーダ』!!」 ガンガルの周りにオリが落ち、ソーダ(酸)が降り注ぐ。 たちまちのうちにガンガルのしょぼい装甲は融解し、コブヘイは全身にソーダを浴びる 「ぼ、ぼくは死にまちぇーん!!」 「・・・それが貴様の最後の言葉か。」 それは、一部始終を見ていたアムルの台詞である。・・・味方にかける台詞では無い。 「ん?ガンガルがもう一台?まあいいわ。もう一度アッカムソーダよ。」 ア・クボはそう言って、強化新型ガンガルの真上にアッカムを移動させる。 「一番無防備なとこ晒してるじゃないか!!」 そう言い放つと、アッカムの腹部めがけて胸部マシンキャノンを乱射するアムル。 何発もの弾丸がヒットし、所々でスパークを起している。 「せ、戦略的撤退ですわ!!」 アッカムはボロボロになって逃げ去る。追撃しようと思えばできたであろうが、アムルはそれをしなかった。 何故なら・・・ 生きていたコブヘイを踏み潰すのに必死だったからである。 -------------------------------------------------------------------------------- 9話完 --------------------------------------------------------------------------------- 第10話 「オヂッサの砂嵐」 -------------------------------------------------------------------------------- アムルは苦悩していた。迫る決戦に対してか? 「爆発でもだめ。踏みつけてもだめ。酸かぶってもだめ。…一体どうすれば…」 …どうやらコブヘイを始末する方法の様である。 「やっぱり、ここは核兵器しか・・・」 アムルの考えが恐ろしいとこまで到達した時、全軍に放送が入った。 「レビノレよ聞こえるか!!ただちに軍を引け!!さもなくば、核ミサイルを発射する!!」 ア・クボのその声を聞いて、アムルは喜々として出撃した。 ・・・勿論、ガンガルの右手にコブヘイをくくりつけて。 アムルはロケットを吹かし、核ミサイル基地へ急ぐ。 行く手を塞ぐ敵を全て『右手』で叩き潰しながら。 「さて、到着したぞ。」 核ミサイルのそばにガンガル(旧ガンガルが消滅した為、以下これで統一)を寄せる。 右手を見ると、流石にぐったりしているが、まだコブヘイは生きている。 「・・・コブヘイ、連合の勝利の為・・・とは言わん。俺の精神衛生の為 死んでくれ。」 ・・・とんでもないことを、さらっと言ってのけるアムル。 そして弾頭にコブヘイを詰めると、宇宙に向かって発射した。 大気圏を超え、大爆発を起こすミサイル(核)。 ・・・こんなしょうもない事が原因で、ア・クボの切り札は失われた。 コブヘイを始末して、意気揚々とホワイトエースに帰還しようとするアムルの前に、 敢然と立ち塞がったものがいた。 「ふっふっふ。棋士である私に戦いを挑むとは…愚かものめ!!」 ・・・戦いを挑んだのはあんたの方である。 「誰だ!?あんた!?」 「私はニジマス・ツッターデン。誇り高きヂオンの棋士だ!!」 ・・・棋士:将棋指し。(連合国語辞典より抜粋) 「お前は将棋でも指してろ!!」 そういって攻撃をするアムル。 「ふん!!そんな攻撃・・・ぐわっ!!」 ・・・将棋の様に考える時間が長い訳がない。ぼこぼこである。 まるでサンドバッグの様になっているニジマスの機体。 「くっ!!しかし、王手だ!!」 ガンガルの頭部にやっとのことでリーマーを突きつけるニジマス機。しかし・・・ 「こっちも王手!!」 アムルはなんの遠慮もせずコックピットを貫いた。 「・・・王将で王手してどうすんだよ・・・」 ・・・敗者にかけるにはあまりにも無常な言葉であった。 オヂッサが陥落した1時間後、ヅムシティに通信が入った。 「総帥。オヂッサが落ちましたな。」 キシリマからである。 「そうだな・・・で、何の用だキシリマ。」 「潜水艦隊、アッド・アングリー隊の設立許可と ブルファストへの攻撃を許可していただきたい。」 「うむ・・・。許可しよう。」 「ありがたい。隊長には赤い水兵のツァアが適任かと。・・・リハビリも兼ねて。」 ・・・兼ねるなよ・・・ 「わかった。ところでキシリマ、今度食事でも・・・」 そこまで言って、既に通信が切れている事に気付くギゼンだった。 -------------------------------------------------------------------------------- 10話完 --------------------------------------------------------------------------------- 第11話 「ブルファスト攻防」 -------------------------------------------------------------------------------- さて、オヂッサ作戦を終えたホワイトエースはブルファストにいた。 「…君主にとって嘘は美徳…」 愛読書、マキャベリの「君主論」を読みながら、 ホワイトエース内を歩いているのは、ガイ・シレンである。 彼は、いわゆる「いい男」系でアムルと人気を二分しそうなものなのだが… 「森久美○の大きく開いた胸元は、一体だれにアピールしている…のか?」 とか、 「ファッションチェックをしてるピー◯の服はいけてる…のか?」 とかアレなことをいつも自問自答しているので、誰も近づこうとしない。 そんな彼が、見覚えのない少女が何やら通信しているのを見つけた。 「お前…誰だ?」 突然背後から声をかけられた少女はびっくりして、パニックをおこす。 「ええっと、私はスパイで、オトキチで、木魚で、ああああああ!!」 思わず頭を抱える彼女。彼女の頭の中は、 (ああ!!ダメだわ!!ばれたわ!!これから私フクロね、そうなのね!! いえ、マワされた上、香港に売り飛ばされるんだわ!!) であった。分かりやすい女の子である。 ・・・そんな面白い彼女を芸人志望のガイが見逃すわけがない。 「お前、面白いな。名前は?」 といいながら、ガイはメバルを部屋に引きずっていった。 「ふん。メバルって名前か。お前見込みある。俺とコンビ組む。決定!!」 「えええ!!!」 メバルの意思を無視してガイは漫才コンビの結成をきめていた。 「お前となら連合のアニ○ル○団になれる!!」 ・・・たいしたことないやん・・・ たまらず逃げ出すメバル。ガイはそれを追い、走る。 『ウウー!!ウウー!!』 メバルが外まで逃げた時、タイミングよく(?)ヂオンの攻撃を知らせるサイレンが鳴った。 そして・・・メバルは、「ハラ・グロ」の水中からの攻撃に巻き込まれて戦死した。 「相方ぁー!!」 ガイは珍しく大声で叫んだ。 ・・・名前呼んでやれよ・・・ アムルのガンガルは、水中へ「ブーソ」のハラ・グロを追った。 ホワイトエースは無防備になる。 そこに現われたのは… 「ダイア様、あの白いのは居ない様ですよ。チャンスですね。」 ・・・クドい三連星であった。 「そうだとも、そうだともアッシュ。我等の目的は木魚の破壊であって、白い奴の破壊ではなぁーい!! ・・・ってわけで、アッシュ、オルテゴやぁ〜っておしまい!!」 「あらほらさっさ!!」×2 クドい三連星のジドム×2が迫る。 相方(予定)を失ったガイは、格納庫へと急いでいた。 「確か、補給されたモビルフォースがあったはずだ…」 彼はモビルフォースをさがす。 「あった!!これだな。」 ガイはその赤い機体『ガルキャノン』に乗り込んで出撃した 「あれ?ダイア様なんかでてきましたよぅ!!」 オルテゴがいう。 よくみると・・・ 両腕にダブル・ガトリングガン、肩、脚にミサイルランチャーを搭載したガルキャノンであった。 その姿はさながらガン○ムヘ○ーアー○ズ。 「な、なんなんですかあれ!?」 「え〜い!!こけ脅しだよあんなの。一気に行くよ!!」 ダイアも攻撃に加わろうとしたその時、ガイが叫んだ。 「今週のビックリドッキリメカ発進!!」 その瞬間、クドい三連星の動きが止まる。・・・何があったんだろう? 「説明しよう。」 あっ、富○敬さん。 「・・・説明しよう。彼等の体には遺伝子レベルで「あの言葉」に対する恐怖心が残っているのだ。 それが彼等を硬直させたのである。」 解説有難う○山さん。 ・・・ともかく、動かない標的に目がけて、 ヘビー○ーム○・・・じゃない、ガルキャノンは全弾を発射する。 何発もの弾丸、ミサイルを食らいジドムは大破した。 「おぼえてろ〜!!」×3 といいながら3人乗りの自転車で逃げていくクドい三連星。 それを見ながらガイの胸に去来するものは、やはりメバルか・・・ 「あの自転車いいなぁ・・・」 ・・・どうやらガイの感覚は少し人とずれているようである。 -------------------------------------------------------------------------------- 11話完 -------------------------------------------------------------------------------- 第12話 「復活のツァア」 -------------------------------------------------------------------------------- ヂオンのブルーマウンテン基地を陥落させた連合は、 遂に対ヂオン宇宙攻略作戦『干し苺』を開始しようとしていた。 ・・・作戦名が妙に少女趣味なのは、単に提案者「ディアンム」中将の趣味である。 我らが(?)ホワイトエース隊も(強制的に)作戦に参加すべく、 ヂャブロー宇宙船ドッグへと向かっていた。 そんな彼等を追跡する部隊があろうとは・・・ 全員気付いていた。だって丸見えなんだから。 「艦長!!放置しておくのでありますか?」 オペレーターが、ブライドではなくアムルの方を見て言う。 既にブライドはお茶汲みである。 「・・・そうだな。奴等馬鹿には違いないだろうが、戦力は多い。 ヂャブロー基地の軍とともに攻撃するが良策だ。」 そう答えるアムルであるが、うまくすれば 「宇宙船ドッグを破壊してくれるのではないか」という期待をもっていた。 ・・・宇宙に行くのがめんどくさいらしい。 彼等がヂャブローに入った時、ヂオンのモビルフォース部隊が襲ってきた。 ・・・そう仕向けたんだから当然だが。 ヂオンの編成は水陸両用MF『マッゴイ』と『マッグゴ』を中心にしている。中には『ザイック』『コック』も見える。かなりの大軍である。 連合ヂャブロー軍とヂオン「アッド・アングリー隊」の戦いのひぶたはきって落とされた。 コックが暴れまくり、連合のヅムは次々に破壊されていく。 だが、そのコックの前に、ガイのガルキャノンが立ち塞がった。 「目標確認・・・破壊する!!」 ・・・どっかで聞いたことのある台詞を言って、ガイがコックを攻撃し始めた。 一方ホワイトエースの防御にあたっているアムル。 向こうで赤いザイックに攻撃を仕掛けたヅムがその角に貫かれた。 ゆっくりとガンガルの方に振り向くザイック。 正面にマジックインキでデカデカと『ツァア専用』と書いてあるところをみると、 ツァアが乗ってるらしい。 思わずツァアに疑問をぶつけるアムル。 「ツァア、お前あの状況でどうやって生きてたんだ?」 「ふっ、痴呆のせいで何も覚えてないのでな!!」 ・・・便利な痴呆。でも作者にも都合がいいのでよしとする。 「では・・・いくぞ!!」 高速でガンガルに接近するザイック。しかし簡単に躱される。 「さらにできる様になったな!!」 ・・・当然である。リハビリ状態のツァアと違い、アムルは随分なれたのだから。 へたくそで、隙だらけのツァアに、アムルが攻撃を仕掛けようとする。 「ふっ。そんなドリルで穴は空かんぞ!!」 アムルはリーマーで・・・思いっきり横殴りに殴りつけた。 確かに装甲の脆いゾクやジドムならともかく、装甲の固いザイックには、あんなに口径の大きいドリルは役に立たない。 だが、重い金属の塊はそれだけで十分凶器となりうるのだ。 「ちょ、ちょっと待てよ!!」 「・・・・・・・」 必死のツァアの呼びかけを無視して、アムルはザイックに馬乗りになると、 2回、3回・・・30数回殴りつけた。 いい加減リーマーの形が変形する頃、そこには元ザイックだったものが転がっていた。 ・・・こうして『赤い水兵』こと「ツァア・アジナブル」は2度目の名誉の戦死を遂げた訳である。 ・・・ちなみに、コックは2秒で蜂の巣にされていた。 所変わって、ヂオン宇宙要塞「ホルモン」では司令官ドヂルが、ヂオン開発部と通信していた。 「・・・以上がジドム強化型、モビルフォース『トワッヅ』です。」 技術少将からの説明を受け、満足そうにほくそ笑むドヂル。 ・・・あまりの気持ち悪さに吐きそうになる技術少将はさておいて、ドヂルが言う。 「ぬはっはっは!!これで連合の木魚も終わりだ!!ガウマの仇、取ってやるぞ!!」 だが、ドヂルは知らなかった。 既に木魚・・・ホワイトエースは宇宙にあり、 陸戦用モビルフォースなどクソの役にも立たない事を。 -------------------------------------------------------------------------------- 12話完 -------------------------------------------------------------------------------- 第13話 「タンスゴン強襲」 -------------------------------------------------------------------------------- 時は遡って1週間ほど前。 グダナラに流れ付いたゴミの中に、コブヘイがいた。 いや、グダナラに流れ付いたのはゴミだけだった訳か…。 ともかく、コブヘイは生きていた。信じられないというより、おかしい生命力である。 それを発見したのは、キシリマであった。 彼女はコブヘイの生命力とアムルに対する敵意を利用しようとし、ギゼンにMT(モテナイ・タイプ)を研究する『フラレマン機関』の設立を提案、承諾されていた。 「どうだ?新型MF『モラウ・フロ』は。」 「はぁい、快調でちゅよ、キシリマ様ぁ。」 キシリマは(というよりほとんどの人間は)コブヘイをどうしても生理的に受け付けないのだが、ヂオンの為、必死で耐えていた。 「そうか…では、タンスゴン艦隊に合流し、木魚を沈めてこい。」 「はぁい。わかりまちた。」 心の奥底では、コブヘイが撃墜されることを望みながらも、ヂオンの為におくびにもださないキシリマであった。 そして現在。さきほど、ホワイトエースはタンスゴン艦隊の強襲を受けた。 12体のコスモ・ジドムとモラウ・フロに苦戦し、なんとか撃退したものの(この際ダイア機大破)、 フラレマン(含、アッシュ、オルテゴ)達にどう対処すべきか悩んでいた。 「対処方が見つからん…」 今回ばかりはアムルもお手上げだった。 今までモテモテだった彼には「嫉妬」の感情は理解不能なのだ。 「相手はモテない男…強いな。」 ガイも恋愛感情をもったことがないので、同じく理解不能である。 重苦しい空気の中、一人の女性が口を開いた。 「彼等は美女、美少女を攻撃することができないはずです。」 そういったのは、『同人女』ことミヲイであった。 ・・・確かにモテない男というのは、理想だけは高い傾向にある。彼等はモテる男に比べ美形に弱いのである。 「確かに・・・わからんでもないが・・・ 女性でMFの操縦が出来るのはセーラさんだけだぞ?それに、危険だ。」 「別に、本物の女性が乗る必要はないのです。…貴方が女装すれば…」 「いっ!?」 いかにも同人女らしい発想である。 が、『美少年を女装させたい。』という同人誌的発想は、女性に少なからず見受けられるようだ。 あっという間にアムルは女性クルーに取り押さえられ、もみくちゃにされる。 「・・・がんばれよアムル・・・」 「何他人事みたいに言ってるのよ!?貴方もするのよ!!」 ガイにそう言ったのはこともあろうにセーラであった。 「!?俺は女装なんかしたくない。」 「それでも芸人ですか!? 軟弱者!!芸人がお高くとまってどうするのですか!!」 「なっ!?同人女みたいな物の考え方おやめなさい!!」 ・・・あんたら台詞入れ替わってるぞ・・・ ともかく。小一時間後には、美少女(アムル)と美女(ガイ)が完成していた。 「これで勝利はまちがいなしよ!!」 「おー!!!!!」 嬉しそうな女性軍。何故か男性軍の一部もうれしそう。 「…おー。」 対してピンクハウスを身にまとったアムルと、シックなドレスをまとったガイのかけ声はまるでやる気がないものだった。 2時間後、再びタンスゴン艦隊が襲ってきた。 「ふっふっふ。アムルしゃん、これが最後でちゅよ!」 蛸型MF『モラウ・フロ』に乗ったコブヘイがガンガルを捉え、「クドい三連星−1」がガルキャノンを捉えたその時、 フラレマンたちの機体のモニターに美女と美少女が写った。(少なくとも外見は) 「なっ!?か、かわいこちゃんですよ!! 全国6千万人のアッシュファンの中の2人ですね?」 「なにをゆうとる!!ワシのファンにきまってるやないか!!」 と反論するオルテゴ。あっちこっちでも同じような状況で、同士討ちがはじまった。 ・・・女装した男を取り合って殺し合うモテない男達・・・ ある意味地獄を超えているといっても過言ではない・・・ 「な、何やってるんでしゅか!?そ、そいつら男でしゅよ!!おかまなんでしゅよ!!」 流石にコブヘイは騙せない。だが・・・ 「そ、そんな、おかまなんて酷いわ!!」 そう言って涙まで見せるアムル・・・結構のってるやん自分。 「貴様ぁ!!彼女を泣かせるとは!!」×10 怒り狂った全員の攻撃を受け、モラウ・フロは撃沈する。 「あ、有難うございましたぁ!!お礼に受け取って欲しいものがあるんですぅ(はあと)」 そう言うアムルに反応して、10人全員が心踊らせる。 「えっ!?な、何を頂けるのですか!?」×10 「それは・・・これです!!」 その言葉と同時にやってきたものは・・・予想通りガルキャノンの全弾丸、全ミサイルだった。 機体を破壊され、宇宙の塵になりながらも、 何故か嬉しそうな顔のフラレマン達であった。 -------------------------------------------------------------------------------- 13話完 -------------------------------------------------------------------------------- 第14話 「インターミッション2」 -------------------------------------------------------------------------------- 何故か、ホワイトエースに救助されたコブヘイ。 彼は普通の士官の3倍はあろうかという部屋を与えられていた。 ・・・3m近い鉛の壁の厚さを除けば・・・だが。 「これがお前専用MF『ガソリンタンク』だ。武装も装甲も貧弱だが、プロペラント容量はすごいぞ。」 にこやかにそう言うのはガイである。取り残したルージュが妙に色っぽい。 「そ、そんなぁ!!すぐに引火して爆発ちましゅよう!!」 抗議の声をあげるコブヘイ。 「やかましい!!ガイガーカウンター振り切る位の核廃棄物の分際で!! 貴様のせいで俺達は・・・こんな・・・情けない格好をさせられたんだぞ!!」 頭にリボンをつけたままのアムルが、泣きそうになりながら怒鳴りつける。 「・・・ほんとに情けないでしゅ。」 鉛の壁に守られたコブヘイはいつになく強気である。 「手前ぇ・・・」 青筋を立てたアムルが紐を引くと、コブヘイの部屋に水が溢れ出してきた。 「うわぁ!!た、たしゅけてぇ〜!!」 コブヘイの悲鳴を背に立ち去る2人であった。 数時間後の遊戯室で…女性の声がする。 「どう?最新作、ガイ×アムルよ。なんならブライド×アムルもあるわよ。」 ・・・同人女ミヲイであった。彼女の同人女たる由縁である。 「ヤ○イ本を書くなぁ!!!!」 そう言って走り込んできたアムルは、ミヲイに蹴りを入れる。 ミヲイは体を『く』の字に曲げ、思いっきり吹っ飛んだ。 「そして・・・買うなぁ!!!!」 向こうから走ってきたガイが、同人誌を購入していたセーラにラリアットをかます。 首を嫌な方向に曲げながら吹っ飛ぶセーラ。 「ぜぇぜぇ・・・」 「はぁはぁ・・・」 「これも皆・・・奴のせいだ!!」×2 そう言った2人は、プールと化したコブヘイの部屋にセメントを混ぜたのだった。 ・ さて、、ここに結構マトモな人がいた。・・・キシリマである。 彼女は今までの戦闘報告を見て思った。 「・・・独裁者、やめよっかな・・・」 ・・・結局、この後キシリマはザピ家を抜け、モデルとして成功したのだった。 ザピ家長女 キシリマ・ザピ脱落。 理由:とらばーゆ。 -------------------------------------------------------------------------------- 14話完 -------------------------------------------------------------------------------- 第15話 「恐怖?起動 ビック・サメ」 -------------------------------------------------------------------------------- 連合の艦隊はヂオン宇宙要塞『ホルモン』に迫っていた。 迎え撃つのは・・・猛将ドヂル・ザピ。 今、宇宙で最大の激戦がはじまろうとしていた。 一方、ホワイトエース隊も、ホルモン攻略戦に参加していた。 彼等は陽動任務を帯び、ホルモン要塞の西から攻め込もうとしていた。 ・・・流石にレビノレも、正面きって戦わせるのは恥ずかしかったのだろう。 そこを、ドヂルの親衛隊長『シソ・マツザカ』に発見されたのである。 「ふっ、百狼と呼ばれた私に戦いを挑もうとは・・・全力をもって答えてくれる!!」 そう言うと、マツザカは高機動ゾクの部隊をホワイトエースに接近させる。 ホワイトエースから、迎撃に2体のモビルフォースと、1体のタンクローリーが出てきた。 「なんだあれは?」 それは、なんの変哲もないタンクローリーであった。 だが、そんな何の変哲もないタンクローリーが宇宙に、しかも戦場に出てくることは、普通のことではない。 そんな事態を即座に理解するほどマツザカは非常識でも、頭が柔らかくもなかった。 「いけっ!!ガソ(リン)タンク!!」 アムルはコブヘイの乗ったタンクを相手に投げつける。回転しながら突っ込んでいくタンク。 「ひえぇぇぇ〜!!目がまわりましゅう!!」 泣き叫ぶコブヘイ。ここで始めてマツザカは、それが攻撃用であることを知った。 「ふん!当たるものか!!」 弾丸に比べるべくもないそのタンクの速度から、その攻撃をかわすのは容易であった。 しかし、その速度の物体に攻撃をあてることもまた、容易であった。 「とぉ!!」 そう言って、ガイがタンク目がけて攻撃する。 ガルキャノンの砲弾を受け、コブヘイのガソタンクは大爆発を起こした。 ・・・マツザカ隊を巻き込んで。 ・・・こうしてドヂル親衛隊長シソ・マツザカは戦死したのだった。 マツザカが戦死し、各地からの連合の攻撃も厳しくなってきた。 「こうなったら、ワシ自ら出撃する!!お前達は撤退しろ!!」 ドヂルは部下にそういうと、試作段階の巨大MF『ビック・サメ』に乗り出撃する。 連合のヅムのレーザー砲が何発もビック・サメの巨体に直撃する。 だがその機体はレーザーを弾き、全くダメージをうけた様子はない。 「なめるなよ!!長距離レーザーなど、どうということはない!!」 だが、その台詞は凄まじい衝撃によって中断された。 ・・・アムルのガンガルが投げつけた岩が命中したのである。 ・・・空気抵抗がない宇宙空間では物体の運動速度が減殺されることはない。 つまり、どれだけ遠くから投げられた物体でも、衝撃は変わらないのだ。 そして、常識だが岩はレーザー兵器ではない。 レーザーを弾く装甲でも岩を弾いてくれるわけではないのだ。 アムルの行動に習って、連合の全ヅムが岩を投げつける。 ビック・サメの巨体では逃げ場もなく、次々と岩が命中しその装甲が曲がっていく。 「き、貴様らぁ!!!」 怒りに燃えるドヂルであるが、もはやどうしようもない。 次々と飛んでくる岩の直撃を受け、その度に吠えるドヂル・・・まるで遊園地の鬼の的当てだ。 ・・・ともかく、そのアトラクションがしばらく続いた後、 ビック・サメはその性能をまったく発揮することなく爆発したのだった。 ザピ家次男、ドヂル戦死 享年33歳。 死因:岩(笑) -------------------------------------------------------------------------------- 15話完 --------------------------------------------------------------------------------- 第16話 「テキカクコロニーの死闘」 (残党狩りともいう) -------------------------------------------------------------------------------- アムルたち、ホワイトエース隊は、ホルモン要塞を脱出し、テキカクコロニーの辺りに逃げ込んだという ヂオンの部隊を追っていた。 そこになにやら聞き覚えのある声が・・・ 「ふっふっふっふ!!奴らが来たよ!! このトワッヅ宇宙改良型『ワックジドム』で奴等の息の根を止めてやるよ!!」シュー。 ・・・そう、クドイ三連星であった。 「ダイア様、ダイア様ちょっと・・・」シュー。 「なんだい?アッシュ?」シュー。 「何か、変な音がしません?」シュー。 「ホントだねぇ・・・。何だい?」しゅー。 「どうも空気が漏れているみたいでっせ。」しゅー。 ・・・無理もない。トワッヅはもともと陸戦用モビルフォースである。 それにゼリー状接着剤で宇宙用バーニアを付けただけのものなのだ。 ・・・気密性を期待するだけ酷というものである。 「ちょ、ちょっと!! ・・・え〜い、こうなったら空気が無くなる前にかたをつけるよ!!」 「あらほらさっさ〜!!」×2 そんないきあたりばったりだからいつも負けるんだ・・・ ・・・正直言って、クドイ三連星は苦戦していた。 無理も無い彼らの機体は宇宙戦を想定していない。 「なんだい!なんだい!!このガキどもさらに強くなってるじゃないか!!」 ・・・いや、あんた等が弱いだけである。 すでにワックジドムの装甲は限界に近づき、空気もれも激しくなっている。 ダイア達は奥の手、『スリップ・ストリームアタック』を繰り出そうと考えた。 ・・・一回敗られているにも関わらず。 「スリップ・ストリームアタッ〜ック!!」×3 ・・・スリップストリームとは、動いている物体の後ろに発生する空気の流れで、 それに「入る」ことで速度を上昇させることができる。 ・・・もうお気づきだろう。ここは「宇宙」である。 すなわち空気など存在せず自然スリップストリームも発生しないのだ。 のろのろと3機そろってやってくる三連星に対し、アムル達は無言のまま攻撃を加えたのだった。 ドカ〜ン!!! と大きな音をたてて爆発するワックジドム。 何故だかドクロ型の煙を上げている。 さよならクドイ三連星。君たちのことは、忘れたくとも忘れられない・・・ ・・・その後、アムル達はコロニー内部で真打と交戦した。 すなわち、ア・クボのMF、『ギュソ』とである。 「な、何!!」 ギュソのレイピアがガルキャノンの頭部を粉砕する。 しかし、ガイも一流の戦士(いつの間に?) すぐさま蹴りを入れて距離を取ると、ミサイルランチャーを叩き込む。 コンピューター制御のギュソはそれを躱すと、シールドを構えた。 「来るぞ!!」 アムルがそう叫ぶと同時に、シールドから大量のミサイルが飛び出してきた。 ガイはそのミサイルをガトリングガンで打ち落とす。 「ふふん。やるじゃないの。でもね、この戦う芸術品『ギュソ』にとっては雑魚ね。」 ・・・まぁ、キシリマの乗る予定だったギュソが、 不良品だった為にこいつに下賜された訳なんだが、それは知らぬが仏という奴である。 隙をついて、ガンガルの胸部マシンキャノンがギュソを襲う。 「ふん!!この機体はミラーコーティングなのよ!!光学兵器など ・・・きゃぁぁぁ!!」 ・・・ガンガルとガルキャノンには光学兵器は一切使われておらず、すべて実弾兵器である。 当然、ミラーコーティングでは弾ける訳もない。 「く、くぅ!!な、ならこれで!!」 そう言うと、ア・クボはシールドを差し出した。 ・・・ミサイル・・・火薬が満載の盾を・・・ ドオッカーン!!!! 当然の如くミサイルの火薬に引火し、ア・クボのギュソは宇宙の塵と化したのだった。 ・・・防御用の盾にミサイルを詰んでどーすんのよ・・・ <後日談> 頭部を破壊されたガルキャノンは、スペアパーツが無かったため、 ガンガルの頭部パーツを付けられた。 これでますますガ○ダムヘ○ーアー○ズに、似てしまったのであった。 -------------------------------------------------------------------------------- 16話完 -------------------------------------------------------------------------------- 最終話 「擦れ違い宇宙」 -------------------------------------------------------------------------------- アムル達ホワイトエース一行は、遂にヂオンとの最終決戦に望もうとしていた。 宇宙要塞『マ・バオマ・フー』にはヂオンの誇る大部隊が、今や遅しと連合の軍を待ち構えていた。 ・・・今、最後の戦いが始まろうとしている。 「待っていたよアムル君。決着をつけようではないか!!」 赤いゲルグからアムルの耳に聞きなれた声が届いた。 「・・・ツァアか!?お前、、どうやって生きてたんだよ・・・」 前にも言ったことのある様な台詞を吐くアムル。 「・・・わからない・・・私、多分3人目だから・・・」 それに、訳のわからない台詞で答えるツァア。 「なぁめるなぁぁぁ!!!!!!」 怒りのアムルの攻撃がツァアのゲルグを襲う。 「い、いかん!!」 そう判断したツァアは、カカァのモビルフォース『エルエス』をひっつかむと、非情にもそれを盾にした。 どっかぁぁぁぁん!!!! 爆音と共にカカァのエルエスは消滅し、そこには爆発に巻き込まれ、半壊したゲルグだけが残った。 「お、おのれ!!アムル!!よくもカカァを!!」 ・・・100%自分の責任であるのに、責任転嫁にも程があるといったところか。 「プルプルプルプル〜!!!」 そこに、奇妙な声と共にやってきたのはネオ・タイプ戦士、シャズナ・プルである。 「おお!!プル!!こいつを倒すのを手伝え!!」 藁にもすがる思いでプルに頼むツァアであったが・・・ 「あのね、プルとねお姉ちゃん達ねぇ連合に入れてもらったのぉ!!!」 「なっ!!!???」 どう考えても不利で労働条件の悪いヂオンより、連合につきたいと考えるのは自然な流れであろう。 とくに昔の「新人類」ともいうべきネオ・タイプに忠誠とかを求めるほうが間違っている。 ・・・ツァアは泣きながら要塞に帰還した。 「ふん。連合の連中め・・・こっちには切り札があるとも知らず、、いい気なものだ。」 ギゼンの言う切り札・・・それは密閉型コロニーの中に濃硫酸を詰め 強力な圧力をかけて発射する最終兵器『ソーダ・レエ』であった。 「ククク、、準備は出来たか?」 照準が連合艦隊の中央部にセットされ、発射の準備が整った。 「ソーダ・レエ、発射!!!」 ギゼンの号令と共に勢いよく濃硫酸が連合艦隊に目がけ飛んでいく。 次の瞬間には連合の艦隊は、ほぼ完全に消失していた。ギゼンはレビノレの戦死や連合艦隊の被害状況とかいった報告を期待していたのだが、彼のもとに届いた情報は思いも寄らぬものだった。 「そ、総帥!!の、濃硫酸が戻ってきます!!!」 「な、何ぃ!!!何故だ!?何故だぁぁぁぁ!!!!!」 「そ、それが、開発部の連中は太陽風を計算に入れてなかったようです!!!」 ・・・入れとけよそんくらい・・・ とにかく、太陽風に煽られて逆流してきた濃硫酸はギゼンのいる指令部に直撃し、 この戦い最大の功労者となると同時に、最大の戦犯ともなったのだった。 ザピ家長男 ギゼン戦死 死因:濃硫酸 なんとかマ・バオマ・フーを脱出したツァアは奇妙なモビルフォースに乗って出撃していた。 「おのれ!ガンガルめ!!私をここまで追い詰めた報い、受けさせてやる!!」 その最新型モブルフォース『ヂオンヴ』はまっすぐにホワイトエースの元に迫っていった。 「勝負だ!!ガンガル」 やっと一仕事終えて、一息つこうとしていたアムルの耳に届いたのは、出来れば聞きたくない声だった。 「おい、、またツァアだよ・・・」 もはやホワイトエースの恒例行事と化しているツァアの襲撃。 今まで一度たりとも攻撃が当たったことがないから、クルーがのんびりしているのも無理は無いのかもしれない。 「ああ!!ツァアのおぢちゃんだ!!おーい!!」 口の周りをチョコレートでベタベタにしながらプルが手をふる。 彼女をクズコが捕まえると、無理やり口の周りを拭いてやる。 ・・・なんだか幼稚園みたいである。少なくてもここが交戦中の軍艦とは誰も信じないだろう。 「さて、、じゃあ決着でもつけるかなぁ・・・」 大きく伸びをしながらアムルはガンガルに乗り込んだ。 「ふっ。このモビルフォース『ヂオンヴ』を落とせるかな!!」 ヂオンヴ・・・その外見は、アッカムの上に無理やりゾクの上半身をくっつけた様な形で、 開発部は「ケンタウロス」と例えたが、どうみても「キメラ」がいいところだ。 しかし、最も的確に表わす言葉があるとすれば「がらくた」の一言であろう。 ・・・ヂオン開発部の美的センスはどうなっているのだろう・・・ 「行くぞ!!」 ツァアの叫び声と同時に五色に塗られた服を着た五人の戦士が飛び出した。 「オールレッド!!」 「オールブルー!!」 「おい、まさか・・・」 「オールグリーン!!」 「オールイエロー!!」 「オールピンク!!」 「何か嫌な予感がしてきた・・・」 つぶやくアムルを無視して、彼等の叫びは終わりを迎えようとしていた。 「五人揃って・・・オールレンジャー!!!」 「うう、、やっぱり・・・」 流石ネオ・タイプのアムル。彼はツァアが、いやヂオン開発部が何を言いたいのか一早く感づいていた。 「オールレンジ(ャー)攻撃とかいいたいんだろ・・・」 「うっ!!」×6 アムルの冷静窮まりない突っ込みに、ツァアを含めた6人は言葉に詰まる。 「ええ〜い!!!それがわかったからといってどうなるものでもない!!」 オチを途中で言われた新人漫才師のように、半分キレながらツァアが叫ぶ。 そうして恐怖のオールレンジャー攻撃は始まった。 「な、何ぃ!!!」 確かにマヌケにみえるその攻撃ではあるが、五人がありとあらゆる場所から攻撃を加えるのだ、実際脅威である。 オールレンジャーの攻撃がガンガルに次々とヒットし、ガンガルの装甲が破壊されていく。 「はっはっは!!終わりだ!!」 ツァアのヂオンヴ本体から突き出されたリーマーランスがガンガルの頭部にヒットし、ガンガルの首が飛ばされた。 「やばいかなぁ・・・でも主人公は死なないつーし・・・」 ガンガルの中で、かなりアレなことを考えているアムル。冷静なのか馬鹿なのか・・・ そんな時、急にオールレンジャーの攻撃がやんだ。心無しか、全員ぐったりしている。 「ええ〜い!!酸素切れか!!開発部はロクな物を作らん!!」 まぁ、、その通りなのだが・・・今まで調子こいてた奴の台詞とは思えない・・・ 「ふん!!だがまだ本体は無傷だ!!」 ツァアがそう言った瞬間・・・ どっかぁぁぁぁんん!!! 後ろからガルキャノンの攻撃を食らってヂオンヴの胴体が吹っ飛び、頭部のみが残った。 ・・・別に戦争で1対1で戦わなければならないという法は無い。 これでツァアは圧倒的不利な立場に追いやられた。 「・・・あの、、助けて・・・」 かなり情けないことに、ツァアは命乞いを始めた。 「・・・嫌だっていったら?」 にこやかに答えるアムル。・・・目は笑っていない。 「なら、同士になれ!!アムル君!!」 「訳のわからんこと言うなぁぁぁぁ!!!!」 彼の叫びとともに、ヂオンヴの頭部はサッカーボールよろしく蹴り付けられ 光りになった。 「これで全部終わりだな・・・」 こうして後に3ヵ月戦争と呼ばれる戦争は終結したのだった。 この後、大将を失った連合の混乱に乗じて、アムルが地球圏を支配することになるのだが、、 それはまた、別のお話。(森○レオ風) -------------------------------------------------------------------------------- 機動戦隊ガンガル<完> |
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