マンドリンオーケストラについて思うこと 2000年


2000年9月3日 日曜日
昨日、第11回演奏会を無事に終える事ができました。多くのお客様にご来場いただきまして、誠に感激しております。まずは心よりの御礼申し上げます。9月だというのに、2日は東京地方の今年もっとも暑い日のひとつだったようですね。私たちの音楽は、皆様に喜びをお届けする事ができたでしょうか。
毎回思う事ですが、どうしても100%満足する演奏会にはできず反省する事も多いのですが、最上級の音楽に満たされる喜びは何物にもかえ難く、次回の演奏会に向けての構想が、沸沸と湧き出しているところでもあります。
どうぞ皆様、ご感想、ご意見などございましたら、ご遠慮なくMET事務局(met@d1.dion.ne.jp)まで、お寄せください。
そうそう、当日のアンコールの曲目のお問い合わせをいただいておりますので、ここでお返事しておきます。『ガブリエル・フォーレ(笹崎譲編曲)/組曲「ペレアスとメリザンド」より「前奏曲」』でした。ペレアス繋がりというわけです。皆様がお帰りになるときにロビーに掲示しておこうと思っていたのですが、うっかりして手配を忘れました。小出先生がステージでおっしゃったのですが、こういうときは聞き取りにくいものです。失礼いたしました。

2000年8月31日 木曜日
今年のMET11thの全ての練習が終了しました。演奏会にむけた練習をしている時って、もう充分だな、あるいはちょっと飽きたなって思うときと、もっともっと練習したいって思うときとあります。後者のケースって実際に物理的に時間が足りない場合もあるけれど、最上級の音楽に囲まれているときは、もっともっと音楽に浸かっていたいと感じる欲求が多いのです、少なくとも私の場合は。もちろん、METの場合は毎回もっと練習したい!なのですが、これは練習不足のせいでは無いといいのですが。
ベルクの協奏曲は最高の聴きものです。
皆様のご来場をお待ちしております。

2000年6月10日 土曜日
先日、日頃お世話になっている先輩からお誘いを受けまして「多摩マンドリンクラブ」の演奏会に出演させていただきました。この団体は市民マンドリンオーケストラで、私の大先輩になられるような方々が演奏会をまさに手作りされていらっしゃいました。メンバーの皆さんは音楽を演奏する事の喜びを素直に表現されていて、ご一緒できてハッピーなひとときでした。
唱歌やロシア民謡などが主体となる演奏会でしたが、私が1番驚いたのは中川信良氏作曲のオリジナル曲「夕暮れの詩情」。日本のマンドリン合奏曲の典型的なスタイルでした。時代的にもかなり昔にかかれた作品のようですが、ここ数年に作曲されたマンドリンオーケストラの作品と、基本的なコンセプトは変わっていないように感じたのです。曲の進行に伴ったテキスト、いくつかの場面をつないだような接続曲、やや技巧的なフレーズと耳に残るメロディー。う〜ん、日本のマンドリンオーケストラ音楽の作曲家たちは、変化していく事が嫌いなのかしら?
近頃は不協和音や変拍子を用いた作品もあるようですが、「使ってみました」というだけな気がしています。今のポップス音楽は自然と変拍子を取りこんでいたりしていて(ドリカムなんかそうですね)、私たちが違和感無く取り入れられるようになってきた。ということは、大胆に言うと、多くのマンドリンオーケストラ音楽はポピュラー音楽や映画音楽のような楽しみ方をする性質のものなのでは。ならば徹底してそれをエンジョイして、ジョン・ウィリアムズ&ボストン・ポップス(アーサー・フィードラ時代ではありませんよ!)やエリック・カンゼル&シンシナティ・ポップス・オーケストラを目標に突き進んでいくべきでしょう。
METでも余力ができるようになれば、「MET POPS」なんていう別働隊を組織して取り組んでみたいですね。

2000年5月4日 木曜日
MET11thの練習がいよいよ始まります。年々演奏会一回プロデュースするために費やすエネルギーが増えていっているような気がします。スタッフの多くは三十代を超えはじめ、仕事のこと、家族のこと、etc...。ホントに大変です。そんな思いしてまでも、なんで演奏会を自分たちで持とうとするのか。
したいことはたくさんあるからなんです。音楽は様々なスタイルがある。そして、新しい可能性はたくさんあるからなんです。マンドリンオーケストラには、まだまだ誰も試していない作品のスタイルや、演奏スタイルがあります。MET11thでは私たちが考えるその一部をお見せしたく思います。

2000年2月28日 月曜日
さて、「第18回 三菱商事・東京海上マンドリンクラブ演奏会」も取合えず無事に終わりました。METではもう10年経とうとしているのですが、カザルスホールで行われるマンドリンの演奏会が増えましたね。このホール、4〜5年程前にオルガンができてからちょっと音響が変わってしまった感はありますが、首都圏の素晴らしいアコースティックホールであることは揺るぎも無いところでしょう。王子ホールや紀尾井ホールなどの理想的な小ホールもその後増えましたが、多くの偉大な演奏家たちに指示されながらも、プレイヤーには分け隔てなく接するカザルスホールの運営姿勢は特筆されるべきものだと思っています。METは今年も9月2日にカザルスホールのステージで演奏会を持つのですが(こちらを参照)、偉大な演奏家たちの歴史に負けないように、充実したものとしたいものです。

2000年2月20日 日曜日
告白します。私、実はドリカムのファンです。それだけに2月14日発売の2枚組のベスト版「THE SOUL」はとても楽しみにしていたCDでした。今日ようやくゆっくりした時間がすごせたので、平和台のお気に入りのケーキ屋さんでミルフィーユを買ってきて、紅茶を用意してのんびりと聴いていました。う〜ん、満足。吉田美和さんて、楽しくてしょうがなくって、大好きで歌を歌っているんだよ、って感じがしませんか。そこが大好きです。
誕生日は「HAPPY HAPPY BIRTHDAY」でお祝いを!

2000年2月13日 日曜日
学生時代お世話になった阿部素久先輩からのお話で「第18回 三菱商事・東京海上マンドリンクラブ演奏会(2000年2月25日19:00〜カザルスホール)」に出る事にしました。ビリとかフィリッパとかの中野二郎氏編曲ものやシュトラウスのワルツだったり演奏します。まあこれは私の話題ではなくて、じつはプッチーニのアリアを2曲演奏します。(「私のお父さん」と「ミミ」ね。)松川由美さんというソプラノとご一緒するのですが、彼女がとっても楽しくて素敵なお人柄です。私早くも終演後のコンパに期待大です。音楽を演奏する喜びって、こんな風にキラキラしたものなんだなって、きっと感じさせてくれる事と思います。
お時間がある方は、後半からでも是非どうぞ。

2000年2月1日 火曜日
フリードリヒ・グルダが亡くなりました。私がクラシック音楽に出会ったばかりで、ドキドキときめきながら聴いていた音楽家たちの時代が変わっていくことを、近頃特に感じますね。あの頃は、今をときめくギュンター・ヴァントなんて、レコードもなかった。(確か大学生の頃、キングレコードからケルン放送交響楽団とのブルックナーが1枚1500円の廉価版で一気に発売されて、安いもんだから2枚組みの7番・8番あたりを買ったら実に骨太でびっくりした覚えがあります。これ私のブルックナー初体験に近い。)でもグルダは既に大ピアニストで、私にはルービンシュタインやホロビッツやリヒテルと同じような位置付けだったのです。イッセルシュテット&ウィーンフィルとベートーヴェンのレコードがあるくらいなのですもの。(これ代表的名盤として有名なやつね。)
その後、彼がヤマハの電子ピアノなんか使ってジャズを始めたあたりから、ぐっと距離が近づいた気がしました。私が気まぐれにジャズを聴いたりするきっかけは、グルダなんですね。グルダの作曲した作品に「チェロとブラスオーケストラのための協奏曲」があります。amadeoからCDが出ていて、廃盤かもしれないからもしも手に入ったらおすすめです。ハインリヒ・シフが真っ赤な顔をして超絶技巧を弾きまくるだろう様子が見えてくるゴキゲンなナンバーです。これはロックとジャズとクラシックの融合ね。グルダかっとび。
こんな芸術家がいたことに感謝し、心から合掌です。

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