チームワークと仲良しとは関係がない

目的意識を共有した時からチームワークがスタートする

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あなたは自分の職場をどう見ていますか?

 (1) チームワークが良く、みんな仲良しである 
 (2) チームワークは良いが、必ずしも仲良しとは言えない
 (3) みんな仲良しであるが、チームワークはあまり良くない

 あなたの職場は、この(1)(2)(3)のどれに当てはまりますか? まさか、

 (4) みんなの仲も悪く、チームワークも良くない   、というようなことはないでしょうね。

チームワークとは何でしょうか

 チームワークとは何でしょうか?判っているようで改まって聞かれると困ってしまいませんか。

 チームとはある目的を達成するために集まった2人以上の集まりです。将棋をするため、楽しむために集まった2人は仲良しも知れませんがチームではありません。机を運ぶためという目的で呼ばれた2人は集まった瞬間からチームなのです。

 ワークとは、既にご紹介したように、See→Think→Plan→Doの輪を回しながら仕事をすることです。誰かが考えたことを、指示された通りにやらされているのは、レーバーであってワークではありません。レーバーが仕事だと思っている人は、仕事の結果に責任を持ちません。「結果が悪かったのは指示した方が悪い、自分はいわれた通りにきちんとやったのだから」と考えています。

 チームワークとは目的を共有した2人以上のグループが目的達成のために、S→T→P→Dの輪を回しながら仕事をすることです。

チームワークを良くするために

 チームの責任者になると、チームの状態が気になります。集まりが悪い、話が活発化しない、仕事が進まない、仲が悪い−−など。
 大抵の場合、まずコミュニケーションを良くしようと考えて、会食をしたり、レクリエーションをやったりしませんか。

 私は35才の頃、人事からの依頼で合唱団の部長をやることになりました。会社の仕事とは違いますから、合唱団をやめても会社をクビになるわけではありません。面白くなかったら練習に来なくても、仕事が忙しいといえば誰も文句のつけようがありません。

 部長になってまもなく、指揮者とマネージャーが転勤してしまいました。合唱団の指揮者がいなくなり、ベテランの部員が代行して練習をやってはいましたが、練習の集まりが一時の半分以下になってしましました。何とかしようと、ハイキングをやったり、いろいろ理屈をつけて会食をやったりしたのですが、何をやっても集まりは悪く、練習の時よりも少ない人数しか集まりませんでした。

 半年ほどして、新進気鋭の指揮者が工場から転勤してきました。彼が熱心に指導するようになり、歌う曲も難しくなり、団員に対する要求もだんだん厳しくなってきました。難しく、厳しくなるほど、練習に集まる団員の数が増えてきたのです。

 合唱団に活気が出てきました。その勢いにのって、合宿や旅行の計画が団員の中から企画されるようになりました。行ってみると団員だけでなく、入団予備軍という人達も何人か参加しており、いつもの練習の参加者よりも多い位です。元気が溢れて、その結果として、レクリエーションなどが企画されると、部外者にもそのエネルギーが伝わり、楽しいと思えることには人が集まってくるものだと思いました。

 ノミニケーションだけではチームワークは良くならない。目的をもって集まったグループ(チーム)は、その目的にそった形で引張らなければ、決して活性化しないことを知りました。

目的が難しいほどチームワークがうまくできる

 チームワークは目的が明確で、難しい方がうまく回ります。メンバーが勝手に動いていても簡単にできてしまうような仕事ではチームワークを必要としないのです。例えば、二人で荷物を運ぶ仕事を考えて見ましょう。

 二人が上司に呼ばれて「このテーブルを物置に運んでくれ」と頼まれたとしましょう。見ると一人で簡単に持てるような軽い小さなテーブルです。こんな場合はチームワークを発揮する余地はほとんどありません。どちらかが「俺がやっとくわ」と言ったら、「そんなら宜しく」で仕事が済んで終うのです。

 「この机を物置に運んでくれ」と重そうな机を示されたら、二人で力を合せなければ運ぶことはできません。どちらかがリーダーとなり、合図を出して気を合せなければ、持ち上げることもできません。これがチームワークの基本です。もっと重かったら、二人で相談して、手押し車など簡単な道具をつかうことも考える筈です。

 ところが、とても処理できそうにもない大きな機械を「今すぐ倉庫に片付けろ」と言われた二人は、「今すぐと言われても、とても無理です」とことわってくるに違いありません。目的の達成が不可能だと思ったら、人はあきらめてしまい動こうとしないものです。

 目標は高い方がチームワークを発揮しやすいのですが、高すぎて目標の達成がとても不可能だとメンバーが感じたときから、逆にチームワークはがたがたになってしまうものです。こんな場合は、チーム内の論議が、どうやって解決していくかの議論でなく、できない理由探し、責任逃れの悪者探しになってしまいます。こうなったら、もうチームワークはどこかへ行ってしまい、仕事の成果は何も期待できなくなってしまうのです。

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チームワークと仲良しは関係がない

 メンバーの仲が良いに越したことはありませんが、チーワークはメンバーの仲の良さとは関係はないのです。チームの他のメンバーの仕事が信頼できず、いつも気にしていたのでは自分の仕事にもミスがでます。

 チームワークとはメンバー一人ひとりがチームの目的達成のために、皆でつくり、皆が承認した行動計画に従い、他のメンバーの仕事を信頼した上で、他のメンバーの仕事を視野にいれながら、自分の仕事をきっちりやっていくことです。

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初掲載 月刊「自動車管理」1998年4月号

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