いいところも、悪いところも、自分は自分

面接で聞かれる定番の質問に
「あなたの長所は何ですか? また、短所は何ですか?」というのがあります。
このオーソドックスな質問から人事はいろいろなことを評価しようとします。質問に答える側としては、短所をどこまで正直に言えばいいのだろうと困ってしまう質問でもあります。

長所と短所 いくつかの視点からこの質問について考えて見たいと思います。

1.長所と短所は裏返し
長所と短所は裏返しです。 長所は、裏返せば短所になります。 同じく短所を裏返せば、長所になります。
私自身の例で言いますと
長所 <<<<< >>>>> 短所
面倒見がいい < > おせっかい
責任感が強い < > 一人で抱えこんでしまう
肯定的     < > なんでも受け入れてしまう
丁寧な対応  < > 説明がくどい    と言うような具合です。

自己分析をしていると、どうも自分の悪いことばかりが目につきます。だんだん嫌になってきますけれど、短所は短所として、それを裏返して長所を見つけてみましょう。この作業は、一人で考えるとなかなか思いつきませんので、友人や家族に聞いてみるのがいいと思います。

2.短所のない人はいない
当たり前のことですけれど、短所のない人はいません。長所の裏返しが短所ですから、短所のない人は長所もないことになります。だから、自分に短所があることについて悩む必要はありません。大切なことは自分の短所を理解しておくことです。つまり、自分の短所を理解していれば、その短所で失敗しないように自分で気を付けることが出来ます。このことが大切なのです。
例えば、僕は物事を丁寧に説明しようとするのですが、気が付いたら、単に説明がくどいだけになっていることがあります。でも、その短所を自分で理解しているので、話す前に要点を予め考えてから話すようにしています。(でも、失敗することありますが。。。)
大切なことは、自分の短所を理解して、その短所で失敗しないように、自分で意識して行動するということなのです。

3.長所と短所を理解するということは、自分自身を理解していること
面接において、短所と長所を面接官が聞くのは、2つの意味があります。

1)純粋にその人がどんな人かを知りたい
2)その人が自分自身のことを理解(=自己理解)しているかを確認したい

その人が自分の長所(=強み)や短所(=弱み)を理解して自己理解が出来ていれば、自分の短所をカバーするような行動を取ることが出来ます。また、志望動機との関係で、その人がやりたいと言っている内容とその人本来のもっている強み(=長所)との整合性を確認しようとしているのです。

4.長所も短所も全部まとめてあなたです。
長所も短所も含めて、自分は自分です。自分の短所を努力して直すことも大切なことですが、それ以上に、長所を理解して、その長所をより活かすことが大切です。短所については、その短所を自分で理解して、日ごろから注意してその短所が出ないように気をつければ、決定的な失敗をしないですみます。

5.「短所は?」と聞かれても、すべて言わなくっても大丈夫
面接は、自分をPRする場ですから、短所については、不利になるようなことを言わなくってOKです。例えば、時間にルーズですとか、だらしないところがあります。などは言わなくってOKです。それは人事(=企業)側が、すべての会社の短所を企業説明会で話していないのと同じことです。皆さんが面接を受けるときはあくまでも、長所の裏返しを短所として言ってください。

6、おまけ
慎重な性格と消極的な性格は同じではありません。
「リーダーシップ」を持った人が必要だと言われることが多く、慎重で、一つ一つじっくり考えてから行動に移す人が、「私は消極的でだめです。」と仰ることがよくあります。しかし、これは大きな誤解です。それは、単にやり方が違うだけで、慎重な人が消極的なのではありません。慎重な人は、物事を慎重に進めることによって、物事が成功するように積極的に関わっているのです。
物事を強力に推し進めていく力を持った人がいます。得てして、とりあえずやってみようと勢いで物事を進めてしまいます。そうすると、穴があって失敗してしまうことがあります。そんな時に、慎重な人が周りにいれば、チェック機能が働いて最終的に成功することが出来るのです。
車に例えると、物事を推し進めていく人はエンジンです。そして慎重な人は、メーターであり、ブレーキです。いくら強力なエンジンの車で速く走れても、ブレーキがない車には乗りたくないはずです。慎重な性格人も物事を成功させるときには、必要不可欠な人材です。慎重な人は、慎重に行動すると言う長所をもって、積極的に物事を成功させるように行動できる人なのです。
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