採用担当者が資格取得者を評価する条件を「シカクのシカク」で書いてみました。次に資格のピーアール方法を考えてみたいと思います。

折角、苦労して取得した資格を効果的に利用しない手はありません。まず、私が実際に経験したエピソードのご紹介からスタートしたいと思います。ある法学部の学生さんに「あなたの自己PRは?」と質問したら、その方のPRのポイントはずばり資格取得でした。その時のPRの要旨はおおよそ次のとおりです。
1.法学部でありながら、勉強の為に簿記2級の資格を取得した。  
2.専門学校に通って、挫折しそうになりながらも資格を取得した。
3.この資格取得の経験から、自分には仕事で困難にぶち当たっても、挫折しない根性が付いた。というものでした。

この自己PRを聞いて私は、二つの感想を持ちました。それは、「
甘いなぁ」と「もったいないなぁ」です。それぞれについてご説明したと思います。

先ず、「甘いなぁ」というのは、学生時代に資格取得(簿記2級ぐらでは)する困難さと実際に社会で、仕事をしていくことの困難さでは比べ物にならないと言うことです。また、仕事を進めていく上での困難さは、いろいろありますが、何といっても人間関係が一番大変です。資格取得は、自分一人が頑張れば、目標が達成されますが、仕事となるといろんな人との関わり合いのなかではじめて達成できるのです。そういった意味から、「資格を取ったこと」=(イコール)「挫折しない根性」とは、決していえないのです。
その学生さんを他の学生さんに比べてやる気のある学生さんだとは思うのですが、「資格取得の経験から、自分には仕事で困難にぶち当たっても、挫折しない根性が付いた。」とのコメントを聞き、その言葉にものすごい拒否反応を感じてしまった私は、それからどうしてもその学生さんを評価できなくなったのでした。私自身の中で、その学生さんをプラスに評価しようとするのですが、「そんなに甘くないョ」という拒否感から、その学生さんに対してマイナスの評価を下してしまうのです。
そこで「もっと別な観点から資格取得をアピールしてくれたらよかったのに、もったいないなぁ」となったのでした。

それでは、どうすれば効果的なアピールになるかについて考えてみたいと思います。 シカクのシカクで書いている通り、採用担当者が資格を評価するポイントは、動機と整合性です。また、就職活動の為の資格はあまり評価しないと書きましたが、就職活動の為の資格でも効果的にアピールする方法があると思います。それは、どんな方法かと言うと、 「資格を取ったことで何か自分に変わったことがなかったか???」を考えてみることです。
例えば、簿記の資格で言うと。企業に興味を持つようになりませんでしたか。新聞に掲載されている企業の貸借対照表や損益計算書を見て、なんとなくでも数字を通して企業を見ることに興味を持つようになりませんでしたか。経常利益率15%と書いてある企業のパンフレットを見て、よく儲かっている会社だと思うようになりませんでしたか。

何か自分の世界が、視野が、考え方が、広がりませんでしたか???

もし、資格取得を通して自分の視野が広くなっていたら、それを採用担当者に話してください。その資格が就職活動の為であっても、もし、その資格を取ったことで、あなたの世界が広くなったのなら、それはとってもすばらしいことです。また、そこから採用担当者は、あなたのポテンシャルや感受性や可能性を感じ取ることになるはずです。

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