表現がかたいので、
     よさが伝わりにくかったケース
<状況>
今回登場する宮城さんから、僕のホームページをご覧頂いた感想とお礼のメールを頂きました。
とても、丁寧で真摯なメールだったので、私(重田)が宮城さんのお手伝いをしたいと思い、私から自己PRを拝見することを提案しました。メールで何度か自己PRが往復しています。

当時、宮城さんは就職活動真っ最中で、自己分析が出来ていないことにとても焦っていらっしゃいました。

<頂いた自己PR(オリジナル)>
私のセールスポイントは、説得力の強さです。

3年間の携帯電話販売のアルバイトを通して学んだことは、 販売業務とは単に上手く商品説明することではなく、お客様のニーズを的確に把握し、そのニーズに対してどれだけ訴えかけることができるかということです。

そのような接客を実践するため、商品知識を徹底的に学びました。
結果、お客様から満足のお声を頂くと共に、自店が**エリア販売台数1位を獲得することに貢献できました。

この経験から人と会話する時は、相手が何を考え、何を伝えたいのかを把握するために、 相手の立場に立ったコミュニケーション方法を常に心掛けています。

えんかれじゃー’S コメント>
1.基本的によく書けているなぁ。

2.今の自己PRからも、「目標に向かって努力が出来る人」、「対人関係を円滑にこなす力」が感じられるなぁ。ただし、ちょっと表現を変えていった方がいいなぁ。

3.ちょっと表現がかたいなぁ。
以上のようなことを思いました。
そこで、次のようなコメントを入れてお返事を差し上げました。
オリジナルの自己PRが黒色で、僕のコメントが朱色です。

宮城さま

重田@就職活動を考える です。メールありがとうございます。
そうそう今日ね梅が咲いてることに気づきました。春が近づいてきましたね。

さてさて、自己PRについて、コメントさせていただきますね。
まず、総評から。
基本的に、よく書けていると思います。
また、良い経験をされていると思います。
ただ、少しかたい気がします。

次に、頂いた自己PRにコメント入れて行きますね。



私のセールスポイントは、説得力の強さです。
=「説得力の強さ」と言われますと、強引なイメージや押し付けている印象を受けます。
それよりも、お客様のニーズを引き出す力であったり、相手のことを考えて行動できる強みを表現したほうがいいと思います。



そのような接客を実践するため、商品知識を徹底的に学びました。
結果、お客様から満足のお声を頂くと共に、自店が**エリア販売台数1位を獲得することに貢献できました。
この経験から人と会話する時は、相手が何を考え、何を伝えたいのかを把握するために、相手の立場に立ったコミュニケーション方法を常に心掛けています。

=この部分も硬いのと、「そのような接客」を実践するために努力したことは商品知識を学んだことだけではないと思うのです。後半に、コミュニケーションのことを書かれていますが、少しバラバラになっている感じを受けます。
例えば、
お客様に訴えかける為に、2つのことにを実践しています。
1つは、お客様が仰っていることを推測し、こちらからご提案すること。
もう、1つは、商品知識を徹底的に学ぶこと です。
とまとめて表現したほうが分かりやすいと思います。

次に、貢献できました。というのも、ちょっとダイレクト過ぎて鼻に付く 感じがします。

こんなんどうです?
アルバイト先のお店が、**エリアで販売台数1位に輝いた時には、本当にうれしかったです。

そして、最後に
これからもお客様に喜んでいただける仕事をしていきたいと思っています。
なんて追加してもいいかと思います。



改めて自分を見つめなおした結果、自分自身を成長させられた体験は、アルバイト経験でした。
決して大きな経験ではないと思いますが、様々なお客様とコミュニケーションをとることで、私のコミュニケーション能力は大きく成長したと感じたので自己PRにしました。


いい経験ですね。
ただ、アルバイト経験以外の経験も探しておいたほうがいいと思います。


まとまりのない自己PRになりましたが、ご意見頂ければ幸いです。
忙しい中で大変恐縮ですが、宜しくお願い致します。


まとまりのないことはないと思いますよ。いくつか、僕の思うところを書きましたので、それらを踏まえて、再度書き直してみてください。

ではでは、お待ちしております。

<メールその2 宮城さんが書き直した自己PRへのレス>
宮城さま

重田@就職活動を考える です。メールありがとうございます。


改めて自己PRさせていただきます。

了解です。

(書き直した自己PR)
私のセールスポイントは、相手の立場に立ってコミュニケーションできることです。
3年間の携帯電話販売のアルバイトを通して学んだことは、販売業務とは単に上手く商品説明することではなく、お客様のニーズを的確に把握し、そのニーズに対してどれだけ訴えかけることができるかということです。
お客様に訴えかける為に、私は2つのことを実践しています。
1つは、お客様の考えを推測し、こちらからご提案すること。
もう、1つは、商品知識を徹底的に学ぶことです。

アルバイト先のお店が、**エリアで販売台数1位に輝いた時は本当にうれしかったです。
また、お客様とのコミュニケーションを通して自分の商品知識を活かし、提案することで、喜んでいただけることにやりがいを感じています。
これからもお客様に喜んでいただき、深い信頼を築ける仕事をしていきたいと思っています。


とてもよくなったと思います。
でも、少し文章間に流れが無いような気がします。その点に関してコメントを入れますね。



私のセールスポイントは、相手の立場に立ってコミュニケーションできることです。
3年間の携帯電話販売のアルバイトを通して学んだことは、販売業務とは単に上手く商品説明することではなく、お客様のニーズを的確に把握し、そのニーズに対してどれだけ訴えかけることができるかということです。

=携帯電話販売のアルバイトの話が急に出てくるような印象を受けます。
それと、一文が長い。どこかで、切ったほうがいいと思います。
例えば、
コミュニケーションの大切さは、3年間の携帯電話販売のアルバイトで学びました。販売業務とは単に上手く・・・。



お客様に訴えかける為に、私は2つのことを実践しています。
1つは、お客様が考えを推測し、こちらからご提案すること。
もう、1つは、商品知識を徹底的に学ぶことです。

= この間も「前後のつながり」がない気がします。

アルバイト先のお店が、**エリアで販売台数1位に輝いた時は本当にうれしかったです。
=ここは
そんな中で、アルバイト先のお店が、**エリアで販売台数1位に輝いたときは、自分のことのようにうれしかったです。
というような表現にされては、どうでしょうか?



また、お客様とのコミュニケーションを通して自分の商品知識を活かし、提案することで、喜んでいただけることにやりがいを感じています。これからもお客様に喜んでいただき、深い信頼を築ける仕事をしていきたいと思っています。

=ここはよいと思います。

かなりいいところまで来ていると思います。後は、僕のコメントをもとに宮城さんが考えてみてください。あまり僕がコメント入れすぎると、宮城さんの自己PRではなくなるので。。。

<サンプル自己PR>
僕なら上記のネタを利用したらこんな自己PRとして仕上げると思います。一つのサンプルです。
「自己PR」
私のセールスポイントは、相手の立場に立ってコミュニケーションできることです。

コミュニケーションの大切さは、3年間の携帯電話販売のアルバイトで学びました。アルバイトを通じ、
販売業務とは単に上手く商品説明することではなく、お客様のニーズを的確に把握し、そのニーズに対してどれだけ訴えかけることができるが重要だと気付くことが出来ました。
例えば、お客様に訴えかける為に、
・客様の考えを推測し、こちらからご提案すること
・商品知識を徹底的に学ぶこと の2つを実践しています。
そしてアルバイト先のお店が、**エリアで販売台数1位に輝いたときは、自分のことのようにうれしかったです。
自分から提案することで、お客様に喜んでいただけることにやりがいを感じています。

社会に出てからもお客様に喜んでいただき、深い信頼を築ける仕事をしていきたいと思っています。

<注、この自己PRはサンプルです。頂いた内容と僕がいれたコメントの意図を形にしたものです。尚、この自己PRは、相談者の宮城さんには提供しておりません。>

<サンプル自己PRのポイントとねらい>
メール2往復の中で、自己PRはとてもよくなっています。ただ、自己PR全体の流れという点で考えると、「途切れ、途切れ」の印象があります。文章の流れを考えて、「例えば」や「そんな中で」など、前後の文章をつなぐ言葉を入れてやることで、全体的にスムーズになっていると思います。

<その後>
その後、宮城さんは複数の会社から内定を頂き、最終的に信販会社へ進路決定されました。

以下の文章は、進路決定の報告を頂いたときに添えられていた宮城さんの文章です。とてもとてもすばらしい内容なので、エピローグとして添えさせていただきます。

あの頃は就活についての漠然とした不安を抱えており、自分は何について悩んでいるのかを理解していませんでした。
重田さんのホームページとメールで、自分の具体的な悩みとその解決方法を 教えて頂きました。
また自分と向き合うことで悩みを一つ一つ紐解き、解決することで得ることができたのは、面接のテクニックだけではなく、「自分を信じる勇気」だと思います。
そしてその「勇気」は結果を出すことで「自信」に変わりました。
ありがとうございました。


<余談>
宮城さんとは、ゼミの内容についてもメールでやりとりがありました。宮城さんのメールを拝見し、僕自身が刺激を受けて、自己PRのコツ 8 を書くことができました。