陰盛陽衰
| 陰盛陽衰(インシェニャンシュアイ)最近の流行語で、女性が男性を圧倒していることを意味するようです。簡単に言えば「女性上位」といったところでしょう。
元々はオリンピックなどの国際スポーツ大会で女性の活躍が男性の活躍よりも目立っていることから生まれた流行語です。 女性が「陰」で男性が「陽」などと日本では「性差別だ!」と叩かれそうな表現ですが、男性に伍して女性が八面六臂の活躍をする中国では気にしないようです。 思い起こしてみるとスポーツで名前やイメージが思い起こせる選手と言うのが女性ばかりで、これはたぶんに私が女性選手しか見ていないからかもしれませんが、男性陣の影の薄さは否めないような気がします。 工場や商店などで働く労働者も女性労働者の多いことが目立ちます。しかしながら、女性の平均労働賃金は男性労働者の平均賃金の8割という問題も含んでいて、今後の解決課題として残っています。 賃金の面のみならず勤務態度も女性の方が真摯なので雇用需要も多いようです。中国では女性のバスの運転士を良く見かけます。大都市のトロリーバスなどほとんど女性運転士です。共産主義時代(今も自称共産主義ですが)には生産効率を考えていなかったので、内外に女性の活躍を知らしめるために人目につく仕事には女性を多く配置したそうですが、バスの運転士もこうした目論見が合って女性運転士を優先的に雇用したそうです。 今後能力主義になれば女性運転士の数は減るだろうといわれていましたが、ふたを開けたら女性運転士の方が増えてしまいました。 さすがに勤務形態が不規則で労働条件の厳しいタクシーの運転士(向こうではリッチな仕事の一つ)は男性運転士の方が多く見受けられますが、女性運転士も男性達に伍して取っ組み合いしながら客の取り合いをしています。 ある面では男尊女卑、またある面では男女平等、そして別の一面では女性上位と見る角度でさまざまの極端な表情を見せる中国ですが、これらが全て一つとなって中国です。 中国でもセクハラ訴訟は存在しています。その輝かしい第一号は2001年7月に西安の30代の女性が上司相手に1万元(15万円弱)の賠償を求めた事件です。 日本も同じですが、中国の出世レースには義理・人情が大きく絡みます。多くの場合、出世するには付け届けで袖の下の横行です。役所など一般人から巻き上げた袖の下は、上司のご機嫌伺いに吸い上げられるので贈賄収賄のつながりがなかなか断ち切れない問題がよく取りざたされています。 日本と違うのは発覚した場合「死刑」を含めて罰則があるので、親亀こければ皆こけてしまう危なさがありますが、それでもやらなきゃ行きぬけない渡世です。 人民中国政府の顔はほとんど男性しかいませんが、地方などでは女性の躍進が目立ち、1980年代には女性の市長や副市長は150人程度でしたが、現在では500人を超える数になりました。中国最大の家電メーカー、ハイアールの社長も女性です。 少子化の影響もあって男の子が大切に育てられ、家族や一族を背負う宿命からから大胆に飛躍することもままならないのに対して、女の子はしがらみが少ないので自由度が高く、外資系企業や海外勤務に対しても、いつかは家族の元へ戻らなければならない男性と比べて積極的です。(日本も似たようなものですが) 今後、人口比率が極端に男性が多くなる中国ですが、能力主義のご時世なので結婚もできない男性が増えてくることでしょう。男性を営むのも大変なようで、同情してしまいます。 |