私的ライブレポート


「MAX OFFICIAL FAN CLUB PARTY'S ON
2002.9.8 at Zepp Tokyo
MAX


2002年9月8日。晴れ。

直射日光のあたっている所はともかく、日陰は涼しい。
そろそろ秋が近付いている。

MAXの新メンバー、アキの加入が発表されて1ヶ月半。
MAXの今後も、産休中であるミーナの動向も不透明。
何度かイベントやラジオに出演した以外、表立った活動は見えない。
当初8月末発売とされていた新曲も大幅に延期となりそうな感じ。
出来の悪いトランスミックスがリリースされただけ。
今のMAXには不安要素があまりにも多すぎる。

そんな中での、ファンクラブイベント。

7月末に、ファンクラブ加入の手続きをした。
しかし、しばらく音沙汰なし。
このイベントのチケットも、昨年同様一般販売で買った。

イベント前日、待ちに待った会員証が届く。
封筒に入っていたのは、会員証だけ。
届いた会員証には「LINA MINA REINA NANA 」とある。
でも、これが別にミーナの復帰を暗示しているとは思えない。
単に作り替えなかっただけだと思う。

アキの実力は未知数。
ミーナを中心とした、今までのボーカルスタイルは期待できないだろう。
4人揃ったダンスは、4人が親友であるからできていた面もある。

新生MAX。
少なくとも、今までのMAXと全く同じではないはずだ。

不安を挙げればきりがない。
それを確かめたくて、イベントに行く。

Zeppの定員は2000人ちょっとだったと思う。
整理番号は2113番。最後列からの参加になる。

開演予定時刻は17時30分。
早めに着くと、Zeppの前には沢山の人。
しばらく隣のトヨタのショールーム内で時間をつぶす。
空いて来た頃を見計らってZeppの前へ。
ほとんど最後尾で会場内へ入る。

なぜか、PAブース左右から後ろにかけての空間が立ち入り禁止になっている。
フロアの最後方にあるドリンクカウンター、その右側で見ることにする。
PAブース左右に細い柱があるため、ステージ全体は見えない。
左端の方はPAブースの金網越しに見ることになる。

立ち入り禁止ゾーンのせいで、僕も含めた後方のオーディエンスは立ち位置に困っている。

ライブが始まる前の緊張感が襲ってくる。
会場内に流れる音楽は、MAX本人達の選曲だろうか。
Jeniffer Lopez、Macy Gray、Sheryl Crow、Lenny Klavitz…
R&Bの中、時折流れてくるロックのリズム。そのグルーヴに身を任せ、開演を待つ。

開演予定時刻から15分。
照明が落ちる。
控えめな歓声。

Give me a shake

現れたのは3人のMAX。曲自体はかなり端折っているが、3人で歌い、踊る。
この曲の肝となっていた、ミーナのフェイクは聴けない。
ミーナのパートは主にリナが歌っているようだ。
息の合ったダンス。一人減った分を補うようにステージを広く使ってのパフォーマンス。
完璧でありながらも、どこか余裕が感じられる。
ナナの職人的なダンスも健在。
ミーナの声がないことを除けば、まぎれもなくMAX。

これでも十分やっていける。そう思った。

歌い終わり、歓声に包まれる。
おかえりなさい、という感じのオーディエンスの反応。
やはりライブをやってこそのMAX。本人達も楽しそうだ。

アキが紹介され、ステージに登場。
MAXの中では最年少。年齢的には妹にあたるだろう。
ちなみに、リナは僕と同学年で、アキは僕の弟と同い年。

少し舌足らずな喋り方なのが個人的にはちょっとマイナス要因。

アキのプロフィール紹介ということで、ステージ後方のスクリーンに履歴書が写し出される。
履歴書の内容について暫しトークが繰り広げられる。
ファンクラブイベントということで、非常にリラックスした雰囲気の中、話が弾む。

続いて、Folder5からアキへのビデオメッセージ。
とにかく「いいお姉さん」と紹介する。
今日、Folder5は2階席に来ているらしい。

アキの紹介はここで終わり、4人の夏休みの報告。
富士山に登ったナナ。写真集の握手会でもらったというウーパールーパーの写真も出てくる。
「こんな顔なの〜」と言いながら出て来た写真は、ウーパールーパーにナナの顔を合成したもの。
会場は一瞬ビックリ。そして大爆笑。
レイナは家族でキャンプに行って釣りをした写真と、愛犬ロミオの子供の写真。
リナは愛犬の写真。
アキはディズニーランドに行った写真。「リハで忙しくて…」の発言に他の3人から「それってアタシ達に文句言ってるの??」と鋭いツッコミが入り、あわてて弁解したりする。
この辺のやりとりから、アキが十分MAXに溶け込めていることが窺える。

長〜いMCもここまで。

Always loveRide on TimeNever gonna stop itFeel so rightPerfect Loveを立続けに歌う。
気になっていたのは、歌のパート割り。
レイナのパートはあまり変わらず、ミーナのパートを残り3人がそれぞれ歌う感じ。
ミーナのパートは全体的にリナが歌うことが多い感じがしたが、Always Loveではナナ、Ride on timeではアキが多かった気がする。この2曲につきものだったのが曲中の美奈子コールだが、ナナのときはそのまま奈々子コールに変わっていた。アキの場合は「アキ〜」と「アキちゃ〜ん」が混じっている上、僕も含めて様子見の人も多いためか少し盛り上がりに欠けていた。

個人的には、ナナのソロパートができたことと、奈々子コールができることが嬉しい。

元々ナナの声は好きで歌い方もかっこいいとは思っていたが、それが十分に活かされている。
リナは少し歌が不安定なイメージはあったのだが、かなり安定感が増している。
MAXの中で唯一ハスキーボイスではないリナが歌うと、曲の印象が少し変わる。

アキの声はミーナとは全く違う。
ある意味で、普通の歌手の声。MAXにも溶け込みやすい声。
ミーナの声は非常に個性が強くピーキーであった。
そして、今まではその声がMAX全体の鍵を握り、引っ張っていく感じがあった。
それがアキに代わった。アクの強さは影をひそめ、ある意味聴きやすくなった。
バンドでいえば、複弦ベースが普通のベースに代わったような感じ。
それが良いことなのか、悪いことなのかはまだ結論が出せない。
いずれにしろ、今までのMAXのボーカルスタイルとは違うものになっている。

アキのダンスは、普通の感覚からするとレベルは高い。
ただ、MAXの中に入ると少し物足りない部分がある。
特に、アドリブ的な動きについてはまだ他の3人には及ばない。
それでも、ちょっと前にテレビで見た沖縄ライブよりはかなりレベルアップしていると思う。

問題は、4人揃ったダンスのときにアキの振りが少しずれてしまっていること。
今までの完璧に息のあったダンスは、しばらく期待できないかもしれない。
それが少し残念。

続いて、FCイベント恒例の(?)カバー曲のコーナー。
4人がステージから下がり、モニターにはリハーサルらしき映像が映る。
かっこいいダンスを決めるナナの後ろで遊んでいるレイナとリナ。
オベーションのギターを弾くレイナ。並んで一緒に弾くリナ。
そして、4人のダンス対決…など。
結構楽しめる映像。

ソロの最初はナナ。
Siela EのGramorous Life
ナナらしい、クールな雰囲気で決める。もちろんダンスも抜群。

続いてアキ。 Christina Aguilleraのgenie in the bottle
活き活きと歌う。非常にかっこいい。
MAXの歌よりもむしろこちらの方が似合っているような印象。
英語の発音もまあまあ。
この1曲で、僕の中でのAkiの評価はかなり上がった。
こういう部分をもっと前面に押し出していってほしいと思う。

リナは Jennifer LopezのPlay
何と言うか、見た目も含めてそのまんまである。

レイナは Sheryl CrowのIf it makes you happy。 ギターを抱えて歌う。
シェリル・クロウというのは予想通り。弾き語りというのもある程度予想できた。
恐らくコードバッキングは自分で弾いている。とりあえず弾けているという感じ。
弾いているギターは黒のボディに白のピックガードのリッケンバッカー。
350あたりだと思うのだが、遠目なので形状は確認できず。

最後に4人でLady Marmaladeという曲を歌って終了。
その後のMCで各自が曲を紹介。
僕が知ってる曲はSheryl Crowだけ。
シーラEがスーパーモンキーズのバックでパーカッションを叩いていたというのを聞いて少しビックリ。

続いてはクイズコーナー。
レイナとリナが司会(その名もレイナもんたとリナもんた)になり、アキチームとナナチームに分かれてクイズ対決。各チームのメンバーは、何と会場内から選ばれる。入場券の半券が入った抽選箱の中から、ナナとアキがそれぞれ4枚づつを選び、その整理番号の人がステージに呼ばれる。
残念ながら、僕は呼ばれない。たまたま僕の近くにいた人はナナチームの一員となった。

クイズはイントロクイズ、映像クイズ、振り付け対決、MAXクイズの4つ。

イントロクイズは全部MAXの曲だが、アキチームの人の知識が光る。
逆回転や3曲同時に流して当てるクイズもあり、結構難しい。
ナナもアキも1回ずつ曲を間違え、その度に会場からは退場コール。
アキはともかく、ナナは間違ったらダメでしょ。
ここはどうやらアキチームの圧勝。

映像クイズは楽屋でリナとレイナが食べたケーキの種類を当てるというもの。
ナナとアキには内緒で食べていたらしく、2人とも知らない。
というより、自分が食べられなかったのが残念という感じである。

振り付け対決のお題はPerfect Loveのサビの部分。
それぞれ、ナナとアキが振り付けを教え、5人で踊る。
教える姿を見ていると、やっぱりプロなんだなぁ、と思う。
結果はナナチームの勝利。ダンスをやっている人がいたというのが効いたようだ。

最後はMAXクイズ。MAXに関する雑学クイズなのだが、クエン酸を飲み干さないと解答権が得られない。
答えよりもクエン酸を飲むのに苦労している感じ。
最後の問題に至っては、全員で5種類の飲み物を飲み干すというもの。
ナナチームはリーダーのナナが青汁を飲み干せず、アキチームが解答。
それでも、ナナは会場に煽られて青汁を飲み干していた。

結果は当然ながらアキチームの勝利。
勝利チームの賞品はMAXの生ポラロイド写真付きサイン色紙。
敗北チームにも同じく生ポラロイド写真付きサイン色紙がプレゼントされるが、こちらは写真が後ろ向き。

そしてやっと歌のコーナー。クイズが長かったせいか、久しぶりという感じもする。
Unforgettable一緒に…MAGICSo Realを歌う。
ライブの最初は少し醒めていたオーディエンスだが、今度は俄然盛り上がっている。
長いインターバルの間に、アキがMAXの一員としてファンに受け入れられたということだろう。
でも、まだアキのダンスは他の3人に比べると見劣りがしてしまう。今後の進化に期待しよう。

それにしても、隠れた名曲「Unforgrttable」で始まるあたり、FCイベントらしい選曲である。
So Realでライブ終了、これは昨年のツアーと同じ。

4人があっさりとステージを去る。ひと呼吸おいて沸き上がるアンコール。
少し時間をおいて再び現れる4人。

アンコール曲、Sunny Holiday
4年前のアルバム曲。ライブでの披露は3年ぶりだろうか。
僕はライブでは初めて聴く。

淡々としたクールなリズムが心地よく響く。
MAXのラップはかなり当たり外れが大きいが、この曲はどちらかというと当たりの方。
相変わらずレイナのラップが不安定なのが残念。

歌い終わり、4人がステージを後にする。
大きな拍手と歓声。

恒例の3本締め。
ライブ終了のアナウンス。
MAXとファンとの久々の再会が、終わる。
帰路につく人々。

何人かが、2階席を見上げて手を振っている。
見ると、ちょうどFolder5のメンバーが帰っていくところ。
Folder5も見られるとは、ちょっと得した気分。

会場外へ出る。
今年のお土産はポスター。

知り合いのファンの一団を見つけ、合流。
今日のライブの感想は人それぞれ。だが、ミーナの存在の大きさを改めて感じたのは間違いないだろう。

新しいMAXには、今までのMAXにはなかった長所があり、それと同時に今までのMAXにはなかった短所もある。それが結果としてファンを増やすことになるのか、減らすことになるのかはまだわからない。

いずれにしろ、急ぐ必要はない。
アキが3人に追い付くにはもう少し修行が必要だし、まだファンも慣れていない。
今回のような小さいイベントで少しづつ方向を模索していくのがベストだと思った。

不安要素はまだ消えない。でも、一筋の光明も見えつつある。
これからも見守っていこう、そう思わせてくれるライブだった。



 もどる