私的ライブレポート


「MAX OFFICIAL FAN CLUB PARTY'S ON
2001.11.3 at Zepp Tokyo
(昼の部)
MAX



2001年11月3日。

11月に入り、少しづつ寒くなってきている。
もう今年もそんな季節になってしまった。時間が経つのは早い。

ライブの良し悪しを大きく左右する因子の一つに、会場の大きさがある。
大きい会場では音は拡散してしまいがちだし、ステージ上も含めた会場全体の一体感を感じることは難しい。
何よりも、相当いい席でない限り肉眼でステージ上を見るのは至難の業である。

大きい会場の後ろの方の席から米粒のように小さいステージ上のアーティストを見る度に、もっと小さい会場で見たいと思う。

今回、MAXでそれが叶った。

MAXにとっておそらく初のファンクラブイベント。
僕はファンクラブ会員ではないのだが、一般発売もされたのでチケットを手に入れることができた。
最終日の東京公演、昼の部。
ファイナルである夜の部には参加しないが、それが分相応だと思う。
もちろん、見たい気持ちは山々である。

会場はZepp Tokyo。初めて行く。
オールスタンディングのライブハウスであるから、最後列でも十分ステージは見えるだろう。

開場は12時、開演は午後1時。こんなに早く始まるライブは初めてである。

ゆりかもめの窓から見る臨界副都心。
摩訶不思議な形の建物が並び、建設中のビルも少なくない。
キレイな街なのかもしれないが、今一つ実在感がない。
生活の匂いがしない街並。

青海駅を出て、トヨタのショールームを突っ切る。
そういえば、今年は結局モーターショーには行けなかった。
車とそれにまつわるテクノロジーに興味があるだけではない。
エンジニアの雛としては行くべきだったと思う。

観覧車のほぼ真下に当たる部分がZeppの入り口。
入り口周辺の狭い空間に多くのファンが集まっている。
整理番号順に並んでいるようだが、列にはなっていない。
どうせ僕の整理番号は最後の方だから、並ぶ必要もないだろう。

今日は実家に帰る予定であり、たまたまスーツも持ってきているので荷物が多い。
コインロッカーを2つ占領して荷物を入れる。

ちょうど知り合いを見つけた。
昨年MAXのラジオ公開放送の時に会って以来、約1年ぶりの再会。
とりとめのない話をしながら、入場する人の列を眺める。
そして、彼は一足先に会場内へと入っていく。

入り口周辺で待つ人もそろそろ疎らになってきた頃、やっと会場内に誘導される。
ZEPP Tokyoは思ったより小さい。Blitzよりひとまわり大きい程度。
さっきの人と結局一緒になる。後ろの方ではあるが、それでも今までのMAXのライブを考えれば十分すぎるほどステージは近い。モニターを見なくても、肉眼でちゃんと確認できる距離である。
ステージ上は至ってシンプル。奥のモニター以外何もない。バンドも今日はいないようだ。

図らずも会場の右側。ナナの真正面にあたるポジション。

会場内にはトランス系の音楽が流れる。
観客の誘導がかなりスムーズに行ったといえば聞こえはいいが、すこし早すぎる。
僕が入ったのは本当に最後の方なのだが、開演30分前にはほぼ全てのオーディエンスが会場内に入っていた。長い、そしてもどかしい待ち時間。

時折、MAXの出演したコマーシャルが流れる。
その瞬間だけ、全てのオーディエンスの目はステージ上のモニターに釘付けになる。

午後1時。ほぼ時間通りに会場は暗転。
待ちに待った開演。大きな歓声。

スポットライトに照らされた4人。2人づつ、背中合わせで立っている。
オープニングナンバー、この体勢から始まる曲といえば、勿論moonlight
発売から1ヶ月以上が経過し、MAXもファンも慣れてきている。
ツアーのときは少し手探りな感じだったが、すでにMAXのスタンダードになりつつある。

続く2曲目、MAGIC
こう来たか、と思わせる曲。ツアーでは歌っていなかっただけに、この場で見られるのは嬉しい。
ステージ後方からの照明で、踊るMAXの姿が壁にシルエットとなって映る。
偶然かもしれないが、心憎い演出である。

MC。ファンクラブイベントということで、ツアーとは違う感じでダラダラやると宣言するMAX。
ペンギンの恰好をしたスタッフが何やら機材を運んでくる。ビデオらしい。
「ファンの主張」と題して、開始前に録画したファンからのメッセージを流し、MAXが応えるというもの。
MAXへの質問、応援メッセージ、一発芸、MAX自慢、そして自分のダンスを披露するダンサー志望のファン。
いろいろなファンが、それぞれの思いをぶつける。
笑い、呆れ、感心する。
そして、MAXのすっとぼけたトークも炸裂。
本当にダラダラとした、インタラクティブで和やかな時間。

これってトークイベントだっけ??と思いはじめた頃、ようやく歌に戻る。

「MAX's favorite」、MAXが影響を受けた曲のメドレー。
まず流れてきたのはJanet JacksonのRythm Nation。歌いはしないが、4人のキレのいいダンスが冴える。
まさに本領発揮といったところ。
歌モノの1曲目は、Jitterin' Jinのプレゼント。以前某歌番組でも歌っていた曲。
ジッタリンジンといえば、日本のスカパンクの先駆けとしてここ最近再評価されてきている。
この曲は僕も好きな曲である。

続いて、リンドバーグの今すぐKiss Me
懐かしい、という感じがする。会場全体でお決まりの掛け声。

音楽が続く中、一旦下がる4人。
独り現れたリナが歌うのは、MadonnaのLa Isla Bonita
セクシーなダンスと艶っぽさのある声に魅了される。

リナが下がり、ナナの登場。
曲は小泉今日子の木枯らしに抱かれて
この曲はナナによく似合う。いい曲である。
懐かしい曲だが、これからの季節にぴったりな曲。

次はミーナ。
渡辺美里のBelieve。実はこの曲は知らなかった(^^;)。
ミーナというと張り上げた声のイメージが強いが、こういう曲でも合うということがわかった。

ソロの最後はレイナ。工藤静香のBlue Rose
予想通りロックな感じで来た。これだけちょっと年代が新しめな気もするが。
カッコよく決めるあたり、さすがは武闘派のレイナである。

再び4人が揃い、Princess PrincessのOh Yeah!を歌う。
そして何と!おニャン子クラブのセーラー服を脱がさないで
かなり意外ではあるが、納得できなくもない。

最後、再びRhythm Nationでクールなダンスを決めてカバー曲のコーナーは終了。

MCではそれぞれがこれらの曲を選んだ理由などについて話す。
レイナは工藤静香のモノマネ。松田聖子の真似もしたが今一つ。
いつものMAXとは違う一面が垣間見られたメドレー。
そして、やっぱり僕とは同年代であるということを確認できたメドレー。

さて、次はファン投票でリクエストの多かった曲ベスト3。
第3位は銀河の誓い
ファンが一体となって盛り上がれる曲。オーディエンスのテンションも急上昇。
惜しむらくは、ユーロビートにアレンジされていたこと。

第2位。LOVE LOVE FIRE
初期の曲の中では最もライブで熱くなれる曲かもしれない。
異常なまでの盛り上がりを見せる客席。かくいう僕もその一人。
掛け声に合わせ、大ジャンプ大会。

そして第1位。これには驚いた。
恋するヴェルファーレダンス!!!!!
デビュー曲である。ファンはいざ知らず、一般的にはほとんど知られていない。
僕だって、リアルタイムでは知らない。もちろん、CD以外で聴いたことはない。
ある意味で幻の曲。まさか、今ライブで聴けるとは思ってもみなかった。
オーディエンスの盛り上がりは最高潮に達する。
歌ったのはセリフの入っていない、アルバム収録バージョン。

MCはやはり恋ヴェルの話題。
客席の中にはこの曲がデビュー曲とは知らなかった人もいるらしい。
「退場〜〜!」の声にMAXも賛同してみせたりする。
ちなみに、セリフの部分は本人達もすでにあまり覚えていないようだ。
それにしても、Zeppでヴェルファーレダンスというのも変な感じである。

次は12月発売の新曲、Feel so right
MAXらしい、パワフルな曲である。

面白いことに気付いた。この曲では、4人全員が揃って歌う部分がない。
他の曲であれば全員で歌うような部分も、この曲ではミーナとレイナは交互に歌っている。
MAXの新しい試みなのだろうか。

そして、とうとうこのライブの最後の曲。
Person I need
まさに、ファンの為に歌うという感じの曲。
正直言うとこの曲はあまり好きではないのだが、まあいいだろう。

歌い終わり、ライブは終了。
ステージ上からMAXも一緒に記念撮影。
ライブビデオでは僕のいる位置は映っていなかったが今度は写るだろう。
でも、ほとんどの観客が両手を挙げてポーズを取るからその陰になって写っていないかもしれない。
こういう時に手を挙げるというのはマナー違反。そう思った。
今日のライブで唯一残念だった部分。

満場の拍手を背にステージを後にするMAX。
2回公演の1回目ということもあり、アンコールはない。
ファンによる、恒例の3本締め。

2回目の公演も参加する人は多いようだが、取りあえず一旦会場外へ誘導される。

今日のライブにはお土産がある。
出口ですべてのオーディエンスにビデオが配られる。
ちょっと得した気分。

外は雨。
急いでコインロッカーから荷物を取り出し、傘をさす。
慌てて取り出したせいか、スーツを入れてきた袋の端が破れてしまっている。
そうこうしているうちに知り合いのファンとは離ればなれになってしまった。

とりあえずアンケートを記入。
雨は止みそうにない。
そそくさと会場を後にする。

どうしても、今年のツアーと比較してしまう。
今回歌った中で、ツアーで歌っていたのはmoonlightだけである。
ツアーでも4回しか歌っていないはず。
カバー曲やファン投票で選んだ曲など、普段やらないことをやっていた。
2時間の中でトークの占める時間はかなり長かった。

今日のライブは、ファンとMAXとのインタラクションで成り立っていた感じがする。
ライブの構成だけでなく、会場の大きさもそんな雰囲気を作り上げていた。
比較的小さめの会場での、リラックスした雰囲気でのライブ。
ツアーでのクールな姿とは違う、自然体で等身大の彼女達を見ることができたと思う。
タイトル通り、パーティーの雰囲気。

MAXを身近に感じることができた、そんな2時間。
小さい会場の醍醐味。ファンクラブイベントならでは。
また一つ、彼女達の魅力を発見できた気がする。




お土産に配られたビデオの中身は、かつてMAXが主演したドラマ「スウィートデビル」のNG集。
クランクアップ時の打ち上げで流されたものらしい。まさにお宝映像。



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