コラム

第3回 音楽ジャンルの分け方。
2000.2.21


 音楽を聴くのは好きである。だから、よくCDショップに立ち寄って物色している。

 CDショップに行くと、CDは大体ジャンル別に並べられている。クラシック、ジャズ、洋楽、邦楽、その他という区分はどこでも共通している。それぞれにまた区分があり、分け方や名前は店によって若干異なる場合も多い。しかし、音楽をいろいろ聴いていると、必ずジャンル分けできない音楽やアーティストがでてくる。各ジャンル内の細かい区分で分けられないだけではなく、もっと大きな上にあげた区分でも分けられない場合がある。

 たとえば、ロックという区分がある。その中にはロックンロール、ロカビリー、ハードロック、ヘビーメタル、ハードコア等の細かいジャンルがある。これらの分け方はおそらく聴く人によっても変わるだろうし、ミュージシャン自身の意図に沿っているとも限らない。もともとロックはジャンルを超えた音楽なのだからジャンル分けはナンセンスかもしれない。

 R&Bというジャンルがある。リズム&ブルースの略である。早い話が黒人音楽の総称であるらしい。20世紀初頭の黒人によるブルースが派生したものの中にリズム&ブルースがあり、ロックやさまざまな音楽のルーツがそこにあるといわれる。しかし、今のR&B はブルースとは別であるらしい。昔のブルースを語るときにR&Bと呼ばれる音楽と、今マスコミやCDショップでいわれるR&Bは違うようである。

 洋楽と邦楽の区分が最近曖昧になってきている。海外では高い評価を受け、日本よりも欧米での活動が中心というミュージシャンはかなり多い。日本のレコード会社からはCDを出していない場合もある。逆はあまり聞かないが、そういう傾向がないわけでもない。

 ワールドミュージックというジャンルがある。世界の音楽。意味不明である。レゲエ、スカ、ラテン音楽をはじめ世界中の民族音楽や英語以外の曲などが含まれるようだが、考えてみれば物凄く乱雑な括り方である。大体、すべての音楽はワールドミュージックなのではないか。

 ジャンルが細分化されたショップは見づらい。まず自分の探している曲のその店でのジャンルがわからなければ探しようがない。何となく見るときもどこを見ればいいのかよくわからなくなる。それに、ジャンルを超えて聴くことがあまりできなくなってしまう。

 音楽が多様化しているのは事実である。だからといってジャンルを細分化するのはどうかと思う。ボーダーレス化しているのも事実なのだから、逆に一切のジャンルを取り払うことの方が必要なのではないか。僕自身もジャンルにとらわれずに音楽を聴いていきたいと思う。



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