菊花賞(GT)の結果

ヒシミラクル

ファストタテヤマ

メガスターダム

アドマイヤドン

バランスオブゲーム

無印→無印で大はずれ

強気が生んだ好走 ヒシミラクル

 一部から穴人気していたヒシミラクル。どうも本物のステイヤーだったらしく史上空前の乱ペース(前半1000b58.3秒―中盤1000b66.4秒)を最もうまく利用したのがこの馬だった。前半はこの乱ペースについていくことが出来ずに後方からの競馬。しかしペースが落ちたところで徐々に先団へと進出を始め、4角ではすでに先頭へ。そしてそのまま押し切るという見方によっては非常に強い内容の競馬だった。最大の勝因はやはり前半・中盤の乱ペースに巻き込まれずにすんだ事であろうが昨年、折り合いに気を使うあまりに仕掛けどころを完全に誤ってしまった角田騎手が今年は思い切った騎乗を見せたことも大きかった。この騎手、本来はこのような大胆さが身上であり良さが100パーセント発揮された形となった。この馬の今後であるが、恐らく次もほとんど人気しないだろうから有馬記念辺りであれば少しだけ狙ってみるのも面白いかもしれない。

まさに淀の鬼 ファストタテヤマ

 そしてこの菊花賞の大波乱の立役者は重賞2勝がいずれも京都というファストタテヤマであった。まさに無欲の2着であろうが逆に札幌記念の大惨敗の後だっただけに人気の盲点にもなっていた。過去にブゼンキャンドルで大波乱を巻き起こした事がある安田騎手の本領発揮であろう。この馬も勝ち馬と同様に前半は後方待機。2週目の坂の下りでスパートしたが惜しむらくはそこで前が一瞬窮屈になった事。着差が着差だけに悔やまれる結果となった。今後、淀では人気するであろうが決してジョッキーともども安定して力を発揮するタイプではないので取捨選択は非常に難しい。

あと少し もう少し・・・ メガスターダム

 その成績から人気し、その血統から人気と同じ分だけ不安視されたであろうメガスターダムが惜しくも3着。予想でも触れた通りこの馬のリズムと京都コースの上って下ってはピッタリだったようだ。普段置かれる3・4角で逆に勝ち馬と同じように進出。うまく立ち回って直線に向いたものの勝ち馬にはわずかに及ばなかった。この差は1つはやはり血統の裏付けそしてそれ以上に大きかったのは見た目以上に渋っていた馬場であろう。しかし、本来クラシックでずっとやりたかったであろう競馬が今回でき、鞍上にも悔いは無いのではないか。どうもレース後疲れが出たようで年内は休養の様だが、来年また淀の2マイルで元気な姿を見たい。

人気馬どうした!

 そして総崩れとなった人気馬について。まず、アドマイヤドンは2歳時に見せた周囲を圧倒する威圧感がいまだ戻らず。一度リズムを崩すと苦しいという事を改めて思い知らされる結果となった。

 一方2番人気だったアドマイヤマックスは元来距離不安があったところに加えての道悪・乱ペース・大外枠と悪条件がこの上なく重なる結果にどうしようもなかった。従って適距離に戻れば見限るのは早計ではなかろうか。

 そしてこの大波乱の1翼を担ったローエングリン。やはり乗り難しい馬らしく返し馬で既にとんでもない勢いで突っ走るのが見えたときにこの馬は無いなと確信できた。しかしこのレースの流れを作ったのはあまりに酷く、もう岡部騎手にはこのような馬は乗りこなせないのではという思いを明確にした。

 最後に大波乱の最大の要因のノーリーズン・武豊の落馬であるがこういうことが競馬ではありうるという事を改めて思い知らされた。