なぜ11市町のゴミを上郷に集中するのか

日高民報第309号 2004.8.10

     6月定例会で大谷英子議員は(1)長崎佐世保の小学校で起きた事件について、(2)次世代教育支援について、(3)公共事業に対する住民への事業説明のあり方について、(4)北但地域ゴミ・汚泥処理施設について、(5)市町合併について一般質問し、当局に答弁を求めました。

インターネットの害悪から
   子どもたちを守るとりくみを

 小学校6年生の女児による殺害事件は、インターネットを使ったやりとりが引き金になったのではないかといわれています。大谷議員はこの事件に関わって「町として各方面へどう対応したのか」と質しました。

 当局の説明によれば、町内の約500人の小中学生の家庭では、インターネットが自由に使える状況にあり、その中で、チャット(おしゃべりを意味する英語で、インターネットにつながったパソコン画面で、2人あるいは数人程度がキーボードで入力した文字を使って会話するコミュニケーションの方法)でいたずらしたことがあると答えている小中学生も数十人あるそうです。

 当局は「現在、インターネットは調べもの学習や交流学習に欠かせないもので、操作の指導が重点的に行われてるが、今後はモラルの指導や各家庭では家族の目の届くところでのインターネットの使用等をお願いしていく」と答弁しました。

 インターネット等の新しい技術を無批判・無条件に子どもたちに与えるのではなく、大人たちがインターネット技術の有用性や危険性を理解し不健全な傾向や反社会的な情報から子どもたちを守るとりくみをすすめることが重要であると日本共産党は考えます。


学童保育を他校区でも
 当局は「夏休み中の定員拡大」を否定

 合併を予定している1市5町で16年3月、就学前児童と小学生を持つ全保護者を対象に次世代育成支援調査アンケートが行われました。施策の必要量、ニーズ量等を出し、要望を次世代育成支援計画に反映させ、17年度からその計画にそって施策が実施されることになっています。

 大谷議員は「アンケートで要望の多い事業や計画にない事業の実施」を求めました。
 健康福祉課長は「現在実施している校区以外に学童保育の要望があり、今後十分研究する」と答弁しました。

 大谷議員はさらに、「入所希望者の多い学童保育の夏休み期間中の定員拡大をすべきだ」と主張しました。健康福祉課長は「教室のスペースや職員体制の問題もあり、受け入れできない」と答えました。

 大谷議員は「はたらくお父さん、お母さんを支援する学童保育制度の拡充はどうしても必要です。他校区での実施と夏休み中の定員拡大実現に向けてがんばる」と決意を語っています。



北近畿自動車道関連都市計画道路
住民の声を聞かずに
   「ご理解お願いしたい」だけなのか

 北近畿自動車道関連都市計画道路の決定・変更の住民説明会が先ごろもたれました。しかし、一部地域住民から「この説明会は不親切であり、地元への案内もなかった。地元関係住民への説明会を実施せよ」の意見がでています。

 この問題について大谷議員は「対象となる地域住民の合意形成が公共事業の推進には不可欠。事業計画の内容を早く住民に知らせるべきではないか」と主張しました。

 建設課長は「計画が確実な段階での説明が合意形成につながると考えている」と答弁し、事前に地元の意見を十分聞こうという姿勢は乏しいものでした。

 当局のおこなう都市計画決定変更等の説明会は、該当する地域や予想される地権者等はしっかりと出席の案内をする必要があります。そして土地の提供問題等もあり計画内容を地権者に早く知らせ、説明することが肝心です。

 当局は事業計画が確定した段階での説明が合意形成につながるとしていますが、たとえば「このように決定したのでよろしくお願いします」では住民の意見は全く反映されないことになりはしないでしょうか。

 「住民の意見を聞かずに『ご理解お願いしたい』では合併と同じではないか」という声も出ています。当局は地権者・住民に事前によく計画概要を説明し、その意見を聞くべきです。



ごみ減量の時代に大型施設は必要ない
    上郷区「ごみ処理施設建設計画」

 平成16年6月1日、北但地域ごみ・汚泥処理施設推進協議会(市町長及び議会議長等で構成)は、処理施設建設候補地を日高町上郷と決定しました。

 県のゴミ処理広域化計画を受け、北但11市町(豊岡市、日高町、出石町、但東町、城崎町、竹野町、香住町、村岡町、浜坂町、美方町、温泉町)の13万人のゴミ・汚泥を一ヶ所で処理しようとする計画です。

 現在、11市町には3ヶ所処理施設があります。北但清掃センターでは日量処理70トンの炉が2基あり、豊岡市、日高町、出石町、但東町、城崎町、竹野町のごみを処理しています。矢田川レインボーでは14トンの炉が2基あり、香住町、村岡町、美方町のごみを処理しています。美西クリーンセンターでは15トンの炉が2基あり、浜坂、温泉町のごみを処理しています。また約22億円かけて炉の改修も行い、ダイオキシン濃度は法の基準値を大きく下回る炉となっています。

 施設の概要
・可燃ごみ236トンの焼却または溶融処理
・不燃物32トン
・資源化処理施設41トン(いずれも日量処理)
・環境リサイクル体験学習施設
・最終処分場(処理施設の近くを予定)

 施設の建設費は用地費や造成費を除き、127億円で、完成予定は最終処分場は平成23年度、その他の施設は平成21年度の予定となっています。

 県は施設の耐用年数をおおむね15年と定めており、平成5年に建設した矢田川レインボーの耐用年度に合わせて完成年度を平成21年度としています。

 大谷議員は、「ごみの量は住民の皆さんの協力、努力で分別の徹底等もおこない減っている。また人口の減少も予想される。ごみ減量の今、大きな処理施設は必要ない。また、この計画は13万人のゴミを上郷まで運んでくるのに温泉町や浜坂町では大きな車に積み替えて、毎日ゴミ運搬車が往復しなければならない等、無理と無駄な計画となっている」と主張しました。

 さらに大谷議員は「上郷区へはどういう対応しているか」と質しました。

 町長は「上郷区との十分な話し合いはできていないので、地元での検討委員会設置をお願いした。(ごみ処理場建設は)あくまで住民合意が前提だ」と述べました。

 11市町の住民生活また住民負担に関わる大問題だけに、慎重な検討・研究が必要です。 



「議員の在任特例」でムダ使いはやめよ

 養父市では在任特例で残る議員の為の議場整備費は約2千万円といわれています。「財政困難だから」といって合併を強行しておきながらムダ使いは許されません。

 大谷議員はこの立場から「議場整備には備品など各議会から持ち寄るなど、経費削減に努めるべきだ」と主張しました。

 町長は「議長会などで検討し判断する」と述べました。

 議会での合併議決を前後して、「議員の在任特例はムダ使い」、「96人もの議員が残るような合併ならやめよ」と多くの町民からこの問題で批判が出ています。議員の報酬問題も含め、合併後のムダ使いを極力廃する努力こそ、今もとめられます。