牧場のおじさんに質問!!



8月22日、東京の彩花ちゃん(小3)から、FAXがきました。
面白い質問で、とうちゃんの答えもなかなか良いと思ったんで、発表することにしました。
ただしこれは、質問の直接的な答えだけを、ごく簡単に説明しただけですので、省かれている部分が沢山あります。

ところで、これを機会に、老若男女を問わず、良い子の皆さんからの質問をおうけしたいと思います。
でも、おじさんは牧場の人になってから日が浅いんで、あんまり難しい事はわかんないかも。
そんな時は、おじさんも一生懸命勉強するそうです。

追伸:同業の方、間違いに気づかれましたら、どうかどうかおしえてくださいませ。

質問
  1. どうして夏には牧草が生えているのに、ほしくさを食べさせるのですか?
  2. ほしくさをラップしたものはなんというのですか?
  3. ほしくさの玉の回りが黒いのと白いのがあるのは、どうしてですか?


こたえ

  1.牛乳を沢山搾るためには、配合飼料というとうもろこしの実や麦などを加熱・圧ぺんしたものを沢山食べさせます。
  これらは水に溶けやすく、胃の中でどろどろになります。下痢させないできれいに消化するためには、繊維のある物を
  沢山食べさせなければいけません。生の牧草は水分が多いので、これだけでは繊維が足りません。沢山食べている
  様でも8割以上がみずなのです。干草は水分が15%以下なので、食べた分のほとんどが繊維質です。そういうわけ
  で、夏でも干し草が必要なのです。
    ただし、配合飼料をたくさんやらず、放牧中心で牛を飼う場合は、青草をずーっと食べつづける事で繊維も栄養も足
  ります。この場合は牛乳を沢山搾ることよりも、牛を丈夫で長持ちさせることで、農家の利益を生み出そうという考え方
  です。ただし、広い土地(1頭に1ha)と、牛を草のある所に常に誘導する手間が必要です。

  2.ラップしてあるのは干し草ではありません。刈り取った牧草を1〜2日太陽にあてて水分を40〜60%に調節した後
  ロールにしてラップすると、もともと草や土についていた乳酸菌(ヨーグルトなどに入っている)という小さな生き物の働き
  で、牧草が発酵してとても良いにおいのするサイレージというえさになります。冬に干し草ばかりでは栄養が不足します。
  サイレージは干し草より栄養価が高く、青草に含まれるカロチンなどのビタミンも残っているので牛のために良いのです。
  これはロールパックサイレージとか、ラップサイレージとか呼んでいます。

  3.ラップフィルムは黒、白のほかにグリーンなども出まわっています。一概にどれが良いとはいえませんが、気温の高い
  日に黒を使うとフィルムが温まりすぎてよく伸びすぎ、ラップが薄くなるので破れやすくなってしまい、良くありません。
    ラップを保管するうえでの一番の悩みは カラスです。カラスは意味もなく、単なる遊びでフィルムをつついて穴をあけま
  す。これを防ぐ為に黒い糸を張りめぐらしたり、磁石をつるしてカラスの方向感覚を狂わせたりする方法がとられています。
  また、土地によっては鹿がフィルムを破いて中身を食べる、という被害を受けている所もあるようです。
    フィルムを2本装着できるタイプの機械に白と黒のフィルムをのせて使うと、白と黒2色の縞模様のロールパックができ
  ます。この縞模様をカラスが嫌うという場合もあるようです。



彩花ちゃんから