ジョン・カカヴァス
 John Cacavas

Date of Birth: 1930/8/13
Place of Birth: Aberdeen, South Dakota, USA
Date of Death: 2014/1/28
Mini Biography:
John Cacavas began his musical career when, at 13, he formed his own band in Aberdeen, South Dakota. He went on to study music and composition at Northwestern University where he became an arranger for varsity musicals and director of a weekly radio orchestra broadcast. He entered the Armed Forces and became an arranger with the prestigious United States Army Band in Washington,D.C. He moved to New York, continued composing and arranging and served as an assistant conductor at CBS under the tutelage of the esteemed Alfredo Antonini. He went on to become Director of Publications at Chappell & Co., Inc. He has scored over 200 one hour TV shows, 30 TV movies, 15 features and 5 mini-series. He has been a leading figure in the school music field for many years with over two thousand published works in the areas of symphonic band, orchestra, chorus and chamber works. He has been invited to guest lecture and conduct seminars around the country. He is the author of two published books, Orchestration and Music Arranging, and The Art of Writing Music. He has been a member of ASCAP's Board of Review and on the Board of Directors.

 


エアポート'75  AIRPORT 1975

作曲・指揮:ジョン・カカヴァス
Composed and Conducted by JOHN CACAVAS

(MCA Victor / MVCM-22074) 1995

cover
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1974年製作のアメリカ映画。監督は「動く標的」(1966)「いれずみの男」(1968)「ミッドウェイ」(1976)「世界が燃えつきる日」(1977)等のジャック・スマイト。出演はチャールトン・ヘストン、カレン・ブラック、ジョージ・ケネディ、リンダ・ブレア、スーザン・クラーク、グロリア・スワンソン、マーナ・ロイ、ヘレン・レディ、エフレム・ジンバリスト・Jr、ダナ・アンドリュース、ベヴァリー・ガーランド、リンダ・ハリソン、ロイ・シネス、シド・シーザー、エド・ネルソン、ナンシー・オルソン、ラリー・ストーチ、マーサ・スコット、ノーマン・フェル、ジェリー・スティラー、コンラッド・ジャニス、ガイ・ストックウェル、シャロン・グレス、エリック・エストラーダ、キップ・ニーヴェン、チャールズ・ホワイト、ブライアン・モリソン、エミー・ファレル、アイリーン・ツ、ケン・サンソム、アラン・ファッジ、クリストファー・ノリス、オースティン・ストーカー、ジョン・ラプトン、ジーン・ダイナースキ、アルディン・キング、ローレット・スパング他。脚本はドン・インガルス、撮影はフィリップ・H・ラスロップ。

ジョージ・シートン監督の「大空港(Airport)」に次ぐ“エアポート”シリーズ第2弾。セスナ機と衝突してコクピットが大破し機長が操縦不能となったジャンボジェット機を救出するため、チャールトン・ヘストン扮するベテラン・パイロットがヘリコプターからワイヤーをつたって機内に乗り込む……、という“パニック映画”。1作目に比べるとかなり緊張感が落ちるが、ヘストンの機長役は説得力があった(彼は「ハイジャック」というジョン・ギラーミン監督のサスペンス映画でも機長を演じている)。同シリーズは「エアポート'77/バミューダからの脱出」「エアポート'80」と続き、機長はディーン・マーティン(1作目)、ヘストン(2作目)、ジャック・レモン(3作目)、アラン・ドロン(4作目)と変遷するが、やはりヘストンが一番頼もしい。ジョージ・ケネディがパトローニという同一の役で全ての作品に出ているのもご愛嬌。

“エアポート”シリーズの第1作「大空港」の音楽は巨匠アルフレッド・ニューマン(遺作)、第4作「エアポート'80」の音楽はラロ・シフリン(EP盤がアメリカから出ていた)だが、この第2作「エアポート'75」と第3作「エアポート'77/バミューダからの脱出」ジョン・カカヴァスが担当している。「Main Title, "Airport 1975"」は、不吉なタッチのイントロからホルンとストリングスによるホーンティングなメインテーマへと展開。この主題は“ディザスター映画”的なスケール感をうまく出している。「Interludium」はメインの主題のジェントルなバリエーション。「Airborne; Three Moods」は、不協和音によるサスペンス描写からフランシス・レイの「男と女」、そして不吉なタッチへと展開。「Inflight Collision」は、ジェット機が小型機と空中衝突するシーンの、オーケストラと電子楽器をうまく組み合わせたサスペンス音楽で、この辺にTV映画の音楽を多数手がけているカカヴァスの個性がよく出ていると思う。「Destination Eiko」「Montage」「Alexander's Death」等でのサスペンス・タッチも上手い。「Theme, Airport 1975」はメインタイトルのロック調アレンジ。いかにも70年代調でなんとも懐かしい。クライマックスの「Suspense, Approach and Landing」でのテンションの盛り上げ方も秀逸。「Finale, End Title」はドラマティックな前半からメインの主題へと展開するフィナーレ。

ジョン・カカヴァスのサントラCDはあまりリリースされていないが、1999年に米Intradaレーベルから以下のコンピレーションCD(プロモーション盤)が出ている。

「BEHIND THE SCENE」
  Composed and Conducted by JOHN CACAVAS
 (米Intrada / JNCS 5001) 1999
  ・Kojak 刑事コジャック
  ・Seven Brides for Seven Brothers
  ・Gallant Men
  ・The Shooting
  ・Mrs. Columbo ミセス・コロンボ
  ・Still the Beaver
  ・Gangster Chronicles
  ・My Palikari 帰郷/マイ・パリカリ
  ・Airport 1975 エアポート'75
  ・Separete Ways セパレイト・ウェイズ
  ・Jenny's War ジェニーズ・ウォー
  ・A Time to Triumph
  ・Columbo: Grand Deception 刑事コロンボ
  ・Confessional
  ・Child Bride of Short Creek
  ・Horror Express ゾンビ特急“地獄”行
  ・The Dirty Dozen (TV) 殺人軍団ダーティ・ミッション/特攻大作戦

(2003年3月)

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新ドラキュラ/悪魔の儀式 THE SATANIC RITES OF DRACULA

作曲:ジョン・カカヴァス
Composed by JOHN CACAVAS

音楽監督:フィリップ・マーテル
Music Supervision by PHILIP MARTEL

(米Buysoundtrax / BSXCD 8897)

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1973年製作のイギリス映画(アメリカ公開題名は「COUNT DRACULA AND HIS VAMPIRE BRIDE」)。監督は「さよならジェミニ」(1970)「ドラキュラ'72」(1972)「アドベンチャー・ラリー」(1976)「(TV)検察側の証人」(1982)「(TV)ヘレン・ケラー」(1984)等のアラン・ギブソン。出演はクリストファー・リー、ピーター・クッシング、マイケル・コールズ、ウィリアム・フランクリン、フレディ・ジョーンズ、ジョアンナ・ラムレイ、リチャード・ヴァーノン、バーバラ・ユー・リン、パトリック・バー、リチャード・マシューズ、ロックウッド・ウエスト、ヴァレリー・ヴァン・オスト、モーリス・オコンネル、ピーター・アデア、マギー・フィッツジェラルド他。脚本はドン・ホートン、撮影はブライアン・プロビン、製作はロイ・スケッグス。英ハマー・フィルムによる“ドラキュラ”シリーズの第8作。前作「ドラキュラ'72」(1972)に引き続き現代を舞台にした作品で、ドラキュラ伯爵役のリーとヴァン・ヘルシング教授役のクッシングが共演している作品。心理実験の研究機関ペラム・ハウスから脱出したMI5の諜報員が悪魔の儀式を目撃したと証言して死ぬ。マレー警部(コールズ)はオカルト研究家のロリマー・ヴァン・ヘルシング教授(クッシング)に事件を相談するが、ヴァン・ヘルシングは彼の友人のジュリアン・キーリー教授(ジョーンズ)がその儀式に出席していたことを知る。キーリーは謎の大富豪の指示により致死性の高い病原菌を生成していた……。ハマー・フィルムによるこのシリーズは「吸血鬼ドラキュラ」(1958)「吸血鬼ドラキュラの花嫁」(1960)「凶人ドラキュラ」(1966)「帰って来たドラキュラ」(1968)「ドラキュラ血の味」(1970)「(未公開)血のエクソシズム/ドラキュラの復活」(1970)「ドラキュラ'72」(1972)「新ドラキュラ/悪魔の儀式」(1973)「ドラゴンvs7人の吸血鬼」(1973)の全9作品が製作されているが、リーとクッシングが共演しているのは1作目の「吸血鬼ドラキュラ」と、7作目「ドラキュラ'72」、8作目「新ドラキュラ/悪魔の儀式」の3本のみ。

音楽は「(未公開)ゾンビ特急“地獄”行」(1972)「(TV)刑事コジャック」(1973〜1978)「エアポート'75」(1974)「エアポート'77/バミューダからの脱出」(1977)等のアメリカの作曲家ジョン・カカヴァスが担当。TVドラマ・映画を中心にスコアを手がけている作曲家だが、これはキャリアの初期に作曲したスコア。「The Satanic Rites of Dracula Main Title」は、刑事アクション風のスリリングなメインタイトルで、なかなか快調。「Hanson Escapes from Pelham House」「Van Helsing Shot / Keeley's Fate」「Almost a Snack」「The Face of the Enemy / Van Helsing's Theory」「Beatnik Sniper」「Hunted by Beatniks」等も、刑事ドラマ風のサスペンス音楽。「Hanson's Debriefing」「Baptism of Blood」「The Blood Ritual Concludes」「A Snack for Chin Yang / Escape from the Basement」「The Satanic Rites of Dracula」等は、不気味なホラー調のサスペンス音楽。「Follow That Car (Unused)」「Murray Rescues Jessica / Underneath the Hawthorne Tree / The End of the Count」は、ダイナミックなサスペンスアクション音楽。「The Satanic Rites of Dracula Main Title (Reprise)」は、メインタイトルのリプライズ。最後に不気味なオルガン音楽「Wild Organ」を収録。現代を舞台に刑事や諜報員が登場するドラマなので、ストレートなホラー調ではなく刑事アクション風のスコアになっているところが面白い。

ジョン・カカヴァスが手がけた作品には、
「(未公開)ゾンビ特急“地獄”行(Horror Express)」(1972)
「(未公開/TV)She Cried Murder」(1973)
「(未公開/TV)Linda」(1973)
「新ドラキュラ/悪魔の儀式(The Satanic Rites of Dracula)」(1973)
「(未公開)Blade」(1973)
「(TV)刑事コジャック(Kojak)」(1973〜1978)
「(TV)恐怖のエレベーター/高層ビルパニック(The Elevator)」(1974)
「エアポート'75(Airport 1975)」(1974)
「(未公開/TV)Amy Prentiss」(1974)
「(未公開/TV)Kate McShane」(1975)
「(未公開/TV)Friendly Persuasion」(1975)
「(TV)地上最強の美女!バイオニック・ジェミー(The Bionic Woman - A Thing of the Past)」(1976)
「(TV)パニック・イン・SST/デス・フライト(SST: Death Flight)」(1977)
「エアポート'77/バミューダからの脱出(Airport '77)」(1977)
「(TV)ワールドシリーズ殺人事件(Murder at the World Series)」(1977)
「(TV)リレントレス・若妻誘拐(Relentless)」(1977)
「(未公開/TV)Hawaii Five-O」(1977〜1980)
「(未公開/TV)スーパーボウル/殺意のファイナルゲーム(Superdome)」(1978)
「(未公開/TV)The Eddie Capra Mysteries」(1978)
「(未公開/TV)Human Feelings」(1978)
「(未公開/TV)The Time Machine」(1978)
「(TV)トラック野郎!B・J(B.J. and the Bear - The Foundlings, - Wheels of Fortune)」(1978〜1979)
「(TV)ミセス・コロンボ(Mrs. Columbo - Word Games, - A Riddle for Puppets, - Caviar with Everything)」(1979)
「(未公開/TV)Doctors' Private Lives」(1979)
「(TV)特捜刑事アイシャイド(Eischied)」(1979)
「(未公開/TV)Working Stiffs - Looking for Mr. Goodwrench」(1979)
「(未公開/TV)ABC Weekend Specials - The Contest Kid Strikes Again, - The Ghost of Thomas Kempe, - The Notorious Jumping Frog of Calaveras County, - The Red Room Riddle, - All the Money in the World」(1979〜1983)
「(TV)キャプテン・ロジャース(Buck Rogers in the 25th Century - A Dream of Jennifer)」(1980)
「(未公開)HANGER 18/ハンガー18(Hangar 18)」(1980)
「(TV)ワンス・アポン・ア・スパイ(Once Upon a Spy)」(1980)
「(TV)私立探偵マグナム(Magnum, P.I. - Skin Deep)」(1981)
「(未公開/TV)No Place to Hide」(1981)
「(未公開/TV)Hellinger's Law」(1981)
「(未公開)セパレイト・ウェイズ(Separate Ways)」(1981)
「(未公開/TV)California Gold Rush」(1981)
「ギャング(Gangster Wars)」(1981)
「(未公開/TV)Shannon」(1981)
「(未公開/TV)Child Bride of Short Creek」(1981)
「(未公開/TV)Cry for the Strangers」(1982)
「(TV)帰郷/マイ・パリカリ(My Palikari)」(1982)
「(未公開/TV)CBS Afternoon Playhouse - The Shooting」(1982)
「(TV)死刑執行人(The Executioner's Song)」(1982)
「(未公開/TV)Still the Beaver」(1983)
「(未公開)モーチュアリー(Mortuary)」(1983)
「(未公開/TV)Women of San Quentin」(1983)
「(未公開/TV)Jessie」(1984)
「(未公開/TV)The Four Seasons」(1984)
「(未公開/TV)Her Life as a Man」(1984)
「(未公開)ラブレッスン殺人事件(They're Playing with Fire)」(1984)
「(未公開/TV)Jessie - Pilot」(1984)
「(未公開/TV)Lady Blue」(1985)
「(TV)歪んだ愛/レイプの報酬(A Death in California)」(1985)
「(TV)ジェニーズ・ウォー(Jenny's War)」(1985)
「(未公開/TV)Murder: By Reason of Insanity」(1985)
「(TV)女刑事レディブルー(Lady Blue)」(1985〜1986)
「(未公開/TV)A Time to Triumph」(1986)
「(未公開/TV)Matlock - The Affair, - The Seduction, - The Formula」(1986〜1991)
「(未公開/TV)殺人軍団ダーティ・ミッション/特攻大作戦3(Dirty Dozen: The Deadly Mission)」(1987)
「(未公開/TV)Police Story: The Freeway Killings」(1987)
「(TV)肉体の証(Body of Evidence)」(1988)
「(未公開/TV)殺人軍団フェイタル・ミッション/特攻大作戦4(The Dirty Dozen: The Fatal Mission)」(1988)
「(TV)ザ・シークレット・ハンター(The Equalizer - A Dance on the Dark Side, - The Child Broker, - Video Games, - No Place Like Home, - Target of Choice)」(1988)
「(未公開/TV)Dirty Dozen: The Series - Remember St. Luc」(1988)
「(TV)ミス・バークホワイトの選択(Margaret Bourke-White)」(1989)
「(未公開/TV)Confessional」(1989)
「(TV)刑事コロンボ'90/超魔術への招待(Columbo - Columbo Goes to the Guillotine)」(1989)
「(TV)刑事コロンボ'90/おもちゃの兵隊(Columbo - Grand Deceptions)」(1989)
「(未公開/TV)Murder in Paradise」(1990)
「(未公開/TV)Kojak: None So Blind」(1990)
「(TV)新・刑事コロンボ/犯罪警報(Columbo - Caution: Murder Can Be Hazardous to Your Health)」(1991)
「(TV)ジェシカおばさんの事件簿(Murder, She Wrote - The Mole)」(1992)
「(TV)帰って来た鬼警部アイアンサイド(The Return of Ironside)」(1993)
「(TV)パーフェクト・マーダー(Perfect Murder, Perfect Town: JonBenet and the City of Boulder)」(2000)

等がある。

(2011年12月)

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