リチャード・ロドニー・ベネット
  Richard Rodney Bennett

Date of Birth: 1936/3/29
Place of Birth: Broadstairs, Kent, England
Date of Death: 2012/12/24

Mini Biography:
Richard Rodney Bennet studied composition in London at the Royal Academy of Music and in Paris, where he became the first pupil of Pierre Boulez. He received the Arnold Bax Society Prize in 1964 and the Ralph Vaughan Williams Award for Composer of the Year in 1965. He was composer-in-residence at the Peabody Institute, Baltimore in 1970-71. As a jazz pianist, singer and composer, he has toured extensively, made several recordings with jazz artists, and regularly appears as a soloist at jazz clubs in New York and elsewhere. In 1977 he was awarded the CBE and in 1998 he received a Knighthood of the British Empire for services to music; in 1979 he moved from London to New York City. Key works compositionally include The Mines of Sulphur(1963), Piano Concerto(1968), Sonnets to Orpheus(1979), Symphony No.3(1987), the Concerto for Sten Getz(1990), Variations on a Nursery Tune(1992), Sermons and Devotions(1992) and Trumpet Concerto(1993). In the autumn of 1995 he took up the International Chair of Composition at the Royal Academy of Music and during the 1995/96 season his Partita was played by 17 different UK orchestras as part of the prestigious BT Celebration Series.

 


レディ・カロライン LADY CAROLINE LAMB

作曲:リチャード・ロドニー・ベネット
Composed by RICHARD RODNEY BENNETT

指揮:マーカス・ドッズ
Conducted by MARCUS DODS

演奏:ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
Performed by the New Philharmonia Orchestra

(スペインSingular / SINGSCE001)

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1972年製作のイギリス映画(日本公開は1973年10月)。監督・脚本は「アラビアのロレンス」(1962)「ドクトル・ジバゴ」(1965)「わが命つきるとも」(1966)「ライアンの娘」(1970)「バウンティ/愛と反乱の航海」(1984)「ミッション」(1986)等の脚本家として知られるロバート・ボルト。出演はサラ・マイルズ、ジョン・フィンチ、リチャード・チェンバーレン、ジョン・ミルズ、マーガレット・レイトン、パメラ・ブラウン、シルヴィア・モンティ、ラルフ・リチャードソン、ローレンス・オリヴィエ、カテリーナ・ボラット、ピーター・ブル、チャールズ・カーソン、ソニア・ドレスデル、ニコラス・フィールド、フェリシティ・ギブソン他。撮影はオズワルド・モリス。19世紀のイギリス貴族社会を舞台に、国会議員ウイリアム・ラム(フィンチ)の妻でありながら、天才詩人バイロン(チェンバーレン)に恋をしてしまうカロライン(マイルズ)の悲劇を描くドラマ。「アラビアのロレンス」「ドクトル・ジバゴ」「ライアンの娘」デヴィッド・リーン監督と組んだ脚本家のロバート・ボルトが、リーンに監督してもらうことを想定して脚本を書いたが、彼が興味を示さなかったために自ら監督したもので、ボルトの唯一の監督作。主演のサラ・マイルズは当時ボルトの妻だった。イギリス演劇界の名優ラルフ・リチャードソンがジョージ四世王、ローレンス・オリヴィエがウェリントン卿を演じている。1972年度英国アカデミー賞の助演男優賞(ラルフ・リチャードソン)と作曲賞(アンソニー・アスキス映画音楽賞)にノミネートされている。

音楽はイギリスの名作曲家リチャード・ロドニー・ベネットが手がけているが、これは彼の作品中でも最も美しく感動的なスコアの1つ。「Caroline」は、メランコリックで、この上なく美しく切ないキャロラインの主題。「Honeymoon in Italy」は、明るくジェントルな第二主題のイントロからキャロラインの主題をはさんで第二主題へ戻る。「Caroline and Byron」「The Temple」も、キャロラインの主題のバリエーション。「Byron's March」は、明るく快活で躍動的なバイロンの主題。「The Banquet」は、短いファンファーレを組み合わせたクラシカルなタッチ。「William Returns Home」は、ややトラジックな曲。「The Ride」は、明るくビジーなタッチ。「William and Caroline」は、静かな前半から後半キャロラインの主題がオーケストラによりドラマティックに盛り上がるクライマックスの音楽。「End Music」は、キャロラインの主題の感動的な演奏で締めくくるエンドタイトル。最後の「Elegy For Caroline Lamb」は、スコア中の様々な主題から構成されたヴィオラとオーケストラのためのエレジーで、過去にリリースされていたサントラLPのB面に収録されていた曲。ヴィオラのソロはピーター・マーク。クラシカルで非常に上質なスコア。これは公開当時にAngelレーベルからリリースされていたサントラLPと同じ内容を新たにリマスターしたCDで、ブックレットの表と裏がイギリス盤LP、アメリカ盤LPのデザインになっている。1000枚限定プレス。尚、2001年に英Artemisレーベルより「ニコライとアレクサンドラ」とカップリングになった限定盤CDもリリースされていた。

リチャード・ロドニー・ベネットが手がけた映画音楽には「(未公開)Song of the Clouds」(1957)「旅券八二四一の女(Interpol, aka Pickup Alley)」(1957)「(未公開)Face in the Night, aka Menace in the Night」(1957)「(未公開)The Safecracker」(1958)「無分別(Indiscreet)」(1958)「(未公開)The Man Inside」(1958)「(未公開)The Man Who Could Cheat Death」(1959)「怒りの丘(The Angry Hills)」(1959)「悪魔の弟子(The Devil's Disciple)」(1959)「狙われた男(Blind Date, aka Chance Meeting)」(1959)「(未公開)愛の絆(The Mark)(1961)「(未公開)Only Two Can Play」(1962)「誘惑の夜(Satan Never Sleeps, aka The Devil Never Sleeps)」(1962)「新・泥棒株式会社(The Wrong Arm of the Law)」(1963)「(未公開)ヘブンズ・アバーブ(Heavens Above!)」(1963)「(未公開)Billy Liar」(1963)「(未公開/TV)Hamlet」(1964)「(未公開)不思議な家族・怪奇と幻想の世界(One Way Pendulum)」(1964)「(未公開/TV)The Wednesday Play - Malatesta, - The Order, - Dismissal Leading to Lustfulness」(1964〜1967)「妖婆の家(The Nanny)」(1965)「(未公開)影なき裁き(The Witches, aka The Devil's Own)」(1966)「遥か群衆を離れて(Far from the Madding Crowd)」(1967)「10億ドルの頭脳(Billion Dollar Brain)」(1967)「秘密の儀式(Secret Ceremony)」(1968)「きんぽうげ(The Buttercup Chain)」(1970)「(未公開)雪崩(Figures in a Landscape)」(1970)「ニコライとアレクサンドラ(Nicholas and Alexandra)」(1971)「レディ・カロライン(Lady Caroline Lamb)」(1972)「(未公開)Voices, aka Nightmare」(1973)「オリエント急行殺人事件(Murder on the Orient Express)」(1974)「殺しの許可証(Permission to Kill, aka The Executioner)」(1975)「(未公開/TV)ロジャー・ムーア/シャーロック・ホームズ・イン・ニューヨーク(Sherlock Holmes in New York)」(1976)「(未公開)L'imprecateur」(1977)「エクウス(Equus)」(1977)「ブリンクス(The Brink's Job)」(1978)「ヤンクス(Yanks)」(1979)「(未公開)戦場の罠(The Return of the Soldier)」(1982)「(未公開/TV)ローレンス・オリヴィエ/画家と美女の奇妙な生活(The Ebony Tower)」(1984)「(未公開/TV)Knockback」(1984)「(TV)ミス・マープル/魔術の殺人(Murder with Mirrors)」(1985)「(TV)夜はやさしく(Tender Is the Night)」(1985)「(TV)プア・リトル・リッチ・ガール(Poor Little Rich Girl: The Barbara Hutton Story)」(1987)「(未公開/TV)The Charmer」(1987)「(TV)Strange Interlude」(1988)「(TV)もうひとつのアンネの日記(The Attic: The Hiding of Anne Frank)」(1988)「魅せられて四月(Enchanted April)」(1992)「フォー・ウェディング(Four Weddings and a Funeral)」(1994)「(未公開)Swann」(1996)「(TV)スウィーニー・トッド(The Tale of Sweeney Todd)」(1997)「(TV)ゴーメンガースト(Gormenghast)」(2000)等がある。

リチャード・ロドニー・ベネットは映画音楽以外にも交響曲、ピアノ協奏曲、トランペット協奏曲等のクラシック音楽や、自らヴォーカルとピアノを手がけているジャズ・アルバム等もあり、実にセンスの良い才人である。1998年にイギリス女王からナイトの称号を授与されている。
リチャード・ロドニー・ベネットは1967年の「遥か群衆を離れて」、1971年の「ニコライとアレクサンドラ」、1974年の「オリエント急行殺人事件」でアカデミー賞の作曲賞にノミネートされている他、1969年の「秘密の儀式」、1970年の「(未公開)雪崩」、1972年の「レディ・カロライン」、1977年の「エクウス」、1979年の「ヤンクス」、1994年の「フォー・ウェディング」で英国アカデミー賞の作曲賞(アンソニー・アスキス映画音楽賞)にノミネートされ、1974年の「オリエント急行殺人事件」で同賞を受賞している。
(2010年1月)

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