最廉価「バイキング筏44」を極める

かぶせ釣りをバイキング筏44で楽しむ

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サイト更新日 2017-06-24

発信地:広島県 広島市  since 2004/5/11 ©K.Hosohara

片軸リール最廉価品“バイキング筏44” を極める

バイキング筏44のスプールがもたらす利点

スプールは重くて直径が大きい

筏用片軸リールの最廉価品であるバイキング筏44と、イカダ用両軸リールを比較すると、バイキング筏44のスプールは直径が大きく、かなりの重量があります。そのためスムーズなカキの落下がもたらされます。

両軸リールの場合、スプールの回転を制御するダイアルを、最も締め付けの弱いものに合わせることにより、回転は軽くなってラインが容易に放出されます。ところが、スプールがラインの放出量を上回って回転しつづける副作用、すなわちバック・ラッシュの危険性も高まります。

フライホイール効果

一方、バイキング筏44にはスプールの回転を制御するような調整ダイアルは存在しません。カキの重みで落下させた場合、スプールの自転は最初応答が鈍いですが、自身の重さと大きな直径によって、一旦回転を始めるとスムーズに回り始めます。ちょうど自動車のフライ・ホイール(はずみ車)のような効果でスムーズに回転します。

バイキング筏44はフリーフォールが得意

バイキング筏44なら、カキを落下させていく過程で、神経質にスプールにブレーキを掛けてバック・ラッシュに備える必要は一切ありません。しかし実際には、バックラッシュの予防ではなく、中層での当たりや着底の瞬間をよりいっそう明確にするために、微弱なブレーキをかけます。余分な糸ふけが出るのを制限し、一定の弱いラインテンションを維持してください。この「スムーズなカキの落下」という点に関しては、ナイロン・ラインよりもPEラインのほうがやや優れています。

ラインストレスの少ないシンプル構造

また、両軸リールと違って、レベル・ワインダー(ラインの巻取りに際して、スプールに規則正しくラインを割り振りする装置)が無い、というのもスムー

ズなライン放出に一役買っています。さらに、イカダ用両軸リールより直径が大きなスプールは、ナイロン・ラインにクセがつきにくいという利点もあります。

バイキング筏44の操作方法

重要! (かぶせ釣りでは)
 『筏44』は常にストッパーOFFで使います

持ち方

タイコ・リールと同じようなスタイルで操作します。人差し指の腹をスプール側面に押し当ててサミングします。人差し指の腹がスプール側面のどのあたりにあるかに注目。右の写真で言うと、スプールを時計の文字盤にたとえれば、9時か10時の辺りを指の腹で押さえます。

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両軸リールでバック・ラッシュに懲りた人は、バイキング筏44も似たようなものだろう、と単純に決め付けて考えがちですが、バイキング筏44はバック・ラッシュしにくいリールです。

前述のとおり、カキを投入してラインをリリースするとき(=海中でのカキの落下途中)にも実際にはごく弱いブレーキをかけておきますが、ハンドルを回してラインを回収するとき以外はほとんど人差し指の腹をスプールに触れさせておくクセをつけてください。

たとえば、ラインや鈎をつまんでスプールからラインを引っ張り出す際には、人差し指でブレーキをかけながらラインを引っ張り、バック・ラッシュしないようにします。

人差し指でリールを制御する 

筆者の場合、釣りはじめから納竿まで、竿を握っている限り、常に人差し指の位置は変わりません(大型コブダイをかけたときを除く)。指をスプールに押し当てる圧力を状況によって変化させているだけで、ブレーキを全くかけていないときでも、写真のような手の構え(指の形)は変わらないのです。常に人差し指の腹がスプール側面と密接な関係を保つようなクセがつけば、かなり慣れてきた証拠です。

カキを投入してみましょう

クラッチを切ってカキを海面に投入後、中層以深ではスプールに弱いブレーキをかけながらカキを落下させていきます。

「底取り完了」後もクラッチを入れず、「指ブレーキ」でスプールを固定したままで保持し、当たりに備えます。なぜなら、着底直後は魚が食ってくる確率が非常に高く、クラッチを入れる操作を行っている間に当たりが出ると困るからです。

しばらくしてからクラッチを入れてもいいですが、筆者の場合、仕掛けの打ち返しや、当たりがあって合わせを入れた後にハンドルを回す操作を行うまで、(ハンドルに手を掛けることなく)ずっとクラッチを切ったままにしています。もちろん、当たりがあって合わせるときは、指ブレーキを最大にしてください。

まとめ

フォール性能で差がつく

スプールの自転でカキを落下させることができるのは、バイキング筏44をはじめとする片軸リールの美点のひとつです。これによって、フォール時の中層での微細な当たりと、着底の瞬間を察知できるのです。

ダンゴが割れた瞬間とその直後の当たりがダンゴ釣りの醍醐味ですが、かぶせ釣りも同様。カキが着底した瞬間こそがかぶせ釣りの楽しさの大部分を占めていると言っても過言ではありません。