かぶせ釣りの必携品「かきおとし」

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サイト更新日 2017-06-24

発信地:広島県 広島市  since 2004/5/11 ©K.Hosohara

かぶせ釣りの必携品「かきおとし」

かぶせ釣り初心者にとって、最初に戸惑うことといえば、カキの殻を割る作業でしょう。割り方は知識として理解していても、自分の意図するように割れないことが多いのではないでしょうか。「適当にグシャッと割れればよい」というのなら別ですが、思い通りのラインで割れなければストレスが溜まります。

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かぶせ釣りでは、金槌(写真右側)の尖った方でカキを割る人が多いようです。金槌は100円ショップでも入手可能ですし、ポピュラーな道具といえますが、筆者のような不器用な方には「かきおとし」(写真左側)のご使用をお勧めします(「いわかきとり」などの異なる名称で売られていることもあります)。

シルエット、重量の違い

メタル・ヘッドの外形がコンパクトな金槌に比べて、「かきおとし」は一方に長く伸びており、まるで工事用の「つるはし」のような形をしています。つまり、重量があってそれでいて細身のヘッドとなっています。これが「かきおとし」の使いやすさを物語っています。

細身で重たいから使いやすい

カキの殻を割るために必要な運動エネルギーは、殻を割る器具の質量に比例し、殻に向かって振り下ろす器具の速度の2乗に比例します。そのため、金槌と比べるとやや重量のある「かきおとし」は、そのぶん殻に打ち付ける際の速度が遅くてもかまわないことになります。
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その良さを
 一言で表現すると“controllable”

殻の堅い天然のカキは、そう簡単には都合よく割れません。カキをコントロールよく思い通りの位置で的確に割るためには、器具を打ち付けるポイントを絞って集中的に力を加えることが肝要であり、逆に打ち付けるポイントがぶれて一点に定まらないと、理想どおりのところで割れません。

もしカキに打ち付けるスピードが遅くても良い(=遅くても十分なエネルギーが得られる)ということであれば、殻へ加える力のコントロールが容易になり、微妙なさじ加減が可能になります。
「殻が思いのほか堅いので、渾身の力で金槌を打ち付けたら、勢い余ってその下の身の部分まで潰してしまった」ということもなくなります。

理想的なラインをトレースするように殻を割ることできる!

金槌は、一方の端の形状が窄(すぼ)んでいるものの、鋭利とはいえません。

かきおとしは一方の端が薄く扁平な形をしていますから、打ちつけた際、平行に効率よくひびが入っていきます。そのため、てきぱきと思い通りのラインでカキを割ることが可能です。予定のラインでカキを割り終えたら、除去する殻のかけらは、かきおとしの先端で軽くえぐって弾き出します。

カキを採るにも お誂え向き

本来「かきおとし」は、岩に付着した天然カキを採るための器具であって、かぶせ釣りのための専用器具ではありません。ところが前述のとおり、かぶせ釣りでカキの殻を割るのには非常に都合がいいものとなっています。また、餌としてカキを確保するには、本来の用途と同じ使い方をするわけですから、使い勝手が良いのは自明の理です。つまり、餌の確保からかぶせ釣りの本番まで、かきおとし1本ですべて賄えるわけです。

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金槌に比べて「かきおとし」の大仰な外形は、荷物としてかさばるのが欠点ですが、それを差し引いても有り余るメリットがあります。