Hyperscore (ハイパースコア)はすごい

Hyperscore (ハイパースコア) は、MIT(マサチューセッツ工科大学)メディアラボで開発された子供のための作曲ソフトである。

http://www.media.mit.edu/hyperins/ts-hyperscore/

これがすごい!ひさびさに、人に伝えたくなったソフトだ。

どうすごいかというと、 EVAを使って私は初めてストーリーアニメを作れるようになったが、 Hyperscoreを使って私は始めて作曲ができた。 その曲は MIDI にして EVAに貼り付けることができた!

よいこのアニメーション「XmasEVA 2004」 の大和団次郎作品を見てね。

Hyperscore はテンポを自由に変えられるので、 再生時間をアニメにあわせられる。曲の修正が実に簡単。いい加減に作ってもそれらしい曲になる。

Hyperscore は、EVA と似ている。勝手に類似点を見つけると・・・

EVA Hyperscore
今まで難しかった点 アニメを作るには絵をたくさん描く必要がある 作曲するには音符をたくさん並べる必要がある
解決方法 キーフレームだけ作れば、中間の絵は自動的に描いてくれる 基本メロディを入力しておき、後は線を引くだけ。それを音楽に変えてくれる。
入力が簡単になる理由 1つの図形を変形すると前後数コマの動画を修正したことになる。 1つの線を変形すると、多くの音符の並びを同時に変えたことになる。
ソフトの姿勢 自分で入力しないと何も始まらない。個性あるアニメを作れる。 自分で入力しないと何も始まらない。個性ある曲を作れる。
わかりやすさ 初めて見たときは何をすればよいかわかりにくいが、原理は単純。 左に同じ
初心者の作品 いい加減に作ってもそれなりに動く いい加減に作ってもそれなりの曲になる
修正のしやすさ アニメを見てから、すぐに修正できる 曲を聴いてから、すぐに修正できる
作品のレベルアップ 細かく修正を重ねれば、レベルがどんどんあがる 細かく修正を重ねれば、レベルがどんどんあがる(と思う)
データの構造 レイヤーやアニメキャストで構造化される 基本メロディと線によって構造化される
表現力 単純な図形しかなく、やや貧弱だが、すごい作品も作られている。 音色が選べない、ドラムの音がないなどやや貧弱だが、オーケストラと競演している。

EVA との違いはというと、Hyperscore のユーザーインタフェースは「とてもかっこよく」 デザインされていることだ。

入手

英語版しかないが、メニューがないので日本語版も同じようなもんである。

ソフトは以下から無料でダウンロードできる(Windowsのみ)。

http://web.media.mit.edu/~mary/hyperscore/

  • いくつか種類があるが、EVA を動かしながら再生するには 「Windowed version 780x540 resolution」 を勧める。
  • WindowsXPでなければ、Direct-X 8.1 が必要。上からダウンロードできる。
  • インストールは簡単、音楽はMIDIで再生
    1. ダウンロードした exe を実行すると、まず言語を選ぶ
      →日本語がないので English にする。
      そのあと順にボタンを押すとインストールが始まる。
      ハイパースコアがメニューに登録され、デスクトップにアイコンができる。
    2. もしプログラムを実行してエラーがでたら、Direct-X 8.1 がないので、Direct-X もインストール。 これは再起動が必要。

使い方

メニューバーがないのには驚くが、MIT にとっては Windows のメニューなんかどうでもよいのだろう。 すがすがしい。 そのかわり、

  • 再生はスペースキー(プレイボタンがないぞ)
  • 保存は、Ctrl+S
  • MIDI出力は、Ctrl+M
  • 音符の大きさを変えるのは、ボタンを押しながら↑↓キー
  • 表示倍率は、F1、F2、F3、F4キー
  • コピー&ペーストは、Ctrl+C 、Ctrl+V
  • 鉛筆にして右ボタンで線をドラッグすると、形を変えられる。
  • 上にあるスライダーはスピード調整
  • 「Q」を押すといきなり終わるのでびっくりするが、中身は覚えている。
などを覚えておく必要があるぞ。

音楽を鳴らすためには、色の設定が必要だ。線を引くだけでは音は鳴らないぞ。 なお、この文章は、Hyperscore の公式ドキュメントの訳ではなく、あくまで私のメモです。
  1. 基本メロディ(色)の入力

    まず、基本メロディを、各「色」に設定する。 をクリックし、画面に1つパレットを作る。 その上に音符をおいて、「ドレミ」程度の簡単なメロディを作る。

    音符はうんこのような形だ。音符は重ねて置けない。重ねると消える。

    音符の大きさを変えたくなるが、それは、 音符を押しながら↑↓キーを押す。

    スペースキーを押すと音がなる。

    色は後から変えることができる。

  2. 楽譜(線)の入力
    「色」を入力したら、 をクリックし、 画面に楽譜を呼び出して、そこに鉛筆で線を引く。

    まず、適当に水平線を1本引いて、スペースキーを押して再生してみよう。

    もし音が鳴らなければ、その色に対する基本メロディが設定されていないということだ。 上で作った色で線を引くこと。

    水平線を2本引くと和音になる。斜めの線を引くと転調する。

    これでソフトの動作原理が想像できるだろう。上のスライダを右に動かすと速くなる。

  3. 変化をつける

    基本メロディ(色)と線の関係は、EVAのアニメキャストのような関係だ。 基本メロディ(色)に音符を足すと、全体に影響し一気に複雑な曲になる。

    鉛筆ボタンを押してから、線を右ボタンでドラッグすると線の形を変えられる。 これでメロディに微妙な変化がつけられるわけだ。

    楽譜の左側にあるのがハーモニーの設定だ。F1キーで拡大できる。 ここにチェックを入れると、いい加減に描いた線を調和のとれた音に修正してくれる。

    灰色の水平線の形をかえるとバックが赤くなったり青くなったりする。 これは、ハーモニーにチェックを入れないと意味がなくて、曲のコード変化に対応しているらしい。 中央の線はすばやくドラッグすると直線に戻すことができる。

  4. 音の大きさ、音色の変更

    矢印ボタンで描いた線を選択すると、右上に3つのボタンが現れる。スピーカーボタンを上下にドラッグすると、線の太さが変わる。 これが音量に対応する。

    ハートボタンをクリックすると、線がぼける。 線がぼけるとつながった音になる。

  5. 保存、MIDI作成

    データの保存は、Ctrl+S だ。

    開くは、Ctrl+O だ。

    MIDI出力は、Ctrl+M だ。

私は試行錯誤によって、なんとなく、ここまで理解したが、 もっといろんなことができるのかもしれない。

ここまで、やってみた人は、これでちゃんと作曲できるのかと思ったかもしれないが、 私は、EVAアニメータで、最初に○を動かしたときの感覚に似ていると思った。 ○は単純だが、重要な点は修正が簡単かどうかだ。 修正が簡単だと○はどんどん形を変えてレベルアップしていく。

Hyperscore は、音符をひとつひとつ入力する必要がない。 多くの音符を一気に線で入力し、それを後から微妙に調整する。 Hyperscore が線を音に変換してくれる。 線を引くことが楽器を弾くことに相当するわけだ。 キーボードは弾けないが、線なら引けるような気にさせてくれる。 それが 私が Hyperscore に引かれる理由だ。


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