ロゴ

用語集

Glossary

 猛禽に関連するカタカナ語や専門用語などを簡単に解説したコーナーです。

- 最終更新日:2002年10月16日 -


カタカナ語

最近は英語などが、翻訳されずにカタカナ語として使われることも多いようです。そんな言葉を集めてみました。
*文中の赤字で示された語はこのコーナーで解説されていますので、意味がわからない場合は前後を探してみて下さい。

アイルメリ
(Aylmeri)
アイルメリ・ジェスのことで、猛禽の足に付ける『足革(あしかわ)』のなかでも足輪とストラップの部分が分かれているものを指す。日本で『洋式』と呼ばれる足革はこのアイルメリである(下図参照)。
アイルメリ足革
アウル
(owl)
フクロウ類のこと。"owl" と書いて『アウル』と読む(『オウル』ではない)。
アクシピター
(accipiter)
ハイタカ属 (genus Accipiter) の猛禽の総称。短かめの翼と長めの尾をもち、森林内を飛行するのに適している。日本で観察される猛禽では、オオタカ、ハイタカ、ツミ、アカハラダカがアクシピターである。
ジェス
(jess,jesse)
鷹狩りに使う猛禽の足に付ける、皮革製のストラップの付いたような足輪のことで、日本語では『足革(あしかわ)』と呼ばれる。
スイベル
(swivel)
猛禽の足に付ける『足革(あしかわ)』のよじれを解消するために付ける、金属製の輪が2つ繋がったもの。輪の1つが回って動くようになっている。日本語では『より戻し』などと呼ばれる。
セカンダリー
(secondary)
鳥類の羽の1つで次列風切(じれつかざきり)のこと。翼の前腕部(肘から手首までの間)から生える。枚数は種類により異なるが、猛禽では10数枚である。外から内に向かって1番、2番と数える。
バード・オブ・プレイ
(bird of prey)
『ラプター』と同様に猛禽(タカ目およびフクロウ目の鳥)をさす英語。タカ目の鳥(ワシ、タカ、ハヤブサ、コンドル、ハゲワシなど)のみを指す場合も多い。
ハンギング
(hanging)
羽ばたかずに、尾と広げた翼を動かしてバランスをとりながら、空中に停止する飛び方。日本語で『停空飛翔』と呼ばれる飛び方の1つ(もうひとつは『ホバリング』という)。様々な猛禽で、空中から餌を探したりする時に見られる。
ビュテオ、ブテオ
(buteo)
ノスリ属 (genus Buteo) の猛禽の総称。広い翼で帆翔(はんしょう)に適している。日本ではノスリ、ケアシノスリ、オオノスリなどが観察される。
ファルコナー
(falconer)
鷹狩りでワシタカを扱う鷹匠(たかじょう、たかしょう)のこと。
ファルコンリー
(falconry)
ワシタカを使用して狩りを行う(鷹狩り)こと、またその技術。放鷹術(ほうようじゅつ)という日本語もある。鷹狩りは英語で『ホーキング(hawking)』ともいう。
プライマリー
(primary)
鳥類の羽の1つで『初列風切(しょれつかざきり)』のこと。翼の先の部分(人の手首から先の部分に等しい)に生え、猛禽では10枚ある。翼の内から外に向かって、1番、2番、・・・10番と数える。
ペレット
(pellet)
餌の消化できない部分(毛、羽根、骨など)が胃内で固められて吐き戻されたもの。ペリットを吐くのは猛禽だけでなく、昆虫や魚を食べる他の鳥(カワセミ、モズなど)にも見られるものである。
ホーキング
(hawking)
鷹狩りのこと。ファルコンリーに同じ。
ホバリング
(hovering)
羽ばたきながら尾を使ってバランスをとり、ヘリコプターのように空中に停止すること。日本語で『停空飛翔』と呼ばれる飛び方の1つ(もうひとつは『ハンギング』という)。猛禽ではミサゴやチョウゲンボウなどが、獲物にねらいを定める際等に見せることがある。
ラプター
(raptor)
猛禽のこと。広義ではタカ目とフクロウ目に含まれる鳥を指すが、狭義ではタカ目の鳥のみを指す。猛禽を指す英語には他に『バード・オブ・プレイ (bird of prey)』がある。

日本語の専門用語

猛禽に関する日本語の用語のいくつかを解説しています。
*文中の赤字で示された語はこのコーナーで解説されていますので、意味がわからない場合は前後を探してみて下さい。


足革
(あしかわ、jess)
猛禽の足に付ける皮製の足輪(下図は和式の足革)。上記『ジェス』および『アイルメリ』を参照。
和式足革
アスペルギルス症
(Aspergillosis)
アスペルギルスという真菌(カビ)に起因する呼吸器の病気。野生猛禽には見られないとされるが、飼育猛禽において環境の変化や感染症などによるストレスが原因で発症する。猛禽ではシロハヤブサやオオタカ、イヌワシなどがかかりやすい。
羽角
(うかく、ear tufts)
コノハズク類などのフクロウ類の頭部に見られる角のように立った羽毛。耳のようにも見えるが、耳の位置とは異なる場所に生えている。
大緒
(おおお、leash)
猛禽を繋ぐ際に、『足革』に付けたより戻しの一端に付ける紐で、これをパーチ(止まり木)などに結び付ける。
滑翔
(かっしょう、gliding)
翼をややつぼめるようにして、羽ばたかずに『滑る』ようにして飛ぶこと。
顔盤
(がんばん、facial disk)
フクロウ類の頭部に見られる構造で、細かく細長い羽が顔の輪郭を作るように並んでその内側に盤状になっている。集音効果があるといわれており、音を頼りに獲物を探すのに役立っていると思われる。ワシタカ類では、チュウヒで顔盤が発達している。
小翼羽
(しょうよくう、alula)
翼の最も外側、人でいう親指についている数枚の小さな羽のこと。鳥が飛び立ったり、飛行中に減速したり(急に旋回するなど)する際に重要な働きをする。猛禽ではハイタカ属で小翼羽が発達している。
初列風切
(しょれつかざきり、primary)
鳥類の羽のうち、翼の先の方(人でいう手首から先)に生える一連の大きな羽。猛禽では10枚あり、内側から外側に向かって1番、2番、・・・10番と数える。飛行の際に前へ進む力(推力、すいりょく)を生み出している。
次列風切
(じれつかざきり、secandary)
鳥類の羽のうち、前腕部(肘と手首の間の部分)に生える一連の大きな羽。種類によって異なるが、猛禽では10数枚である。外側から内側に向かって1番、2番と数える。飛行の際には浮く力(揚力、ようりょく)を生み出している。
鷹匠
(たかじょう/たかしょう、falconer)
ワシタカを用いて狩りを行う『鷹狩り』で、ワシタカを訓練し扱う者。
鷹柱
(たかばしら、kettle)
秋のタカの渡りの際などに、上昇気流に乗って複数のタカが竜巻状に旋回上昇をしている状態。柱のように見えるのでこう呼ばれる。英語では薬缶(やかん、ケトル)から湯気が立ち上るようすにたとえて、ケトル(kettle)と呼ばれる。
トリコモナス症
(Trichomoniasis)
トリコモナスという原虫(寄生虫の一種)による病気。猛禽ではそ嚢などに寄生し、チーズ状の病巣を作る。ハト類によく寄生しているので、ハトを猛禽に与えるには注意が必要である。
ノスリ属
Buteo
タカ目タカ科に含まれる猛禽のグループ(属)の1つ。主に開けた場所に生息し、広い翼で『帆翔(はんしょう)』するのに適している。日本ではノスリ、ケアシノスリ、オオノスリなどが観察される。
ハイタカ属
Accipiter
タカ目タカ科に含まれる猛禽のグループ(属)の1つ。主に森林に生息し、木々の間を縫って飛びやすいように、短かめの翼と長めの尾を持つ。鳥を主に補食する種類が多い。日本産では、オオタカ、ハイタカ、ツミ、アカハラダカがハイタカ属の猛禽である。
帆翔
(はんしょう、soaring)
翼を全開し、羽ばたかずに上昇気流を利用して飛ぶこと。
より戻し
(よりもどし、swivel)
『足皮』のよじれを解消するための金具で、2つの輪から成る(下図中央の金具)。上記『スイベル』を参照。
より戻し
蝋膜
(ろうまく、cere)
猛禽の嘴の付け根を覆う膜で、嘴のこの部分に鼻孔(びこう)がある。色は種類や年齢によって異なるが、黄色っぽい場合が多い。

◆このページの文章及びイラスト・写真の無断転載・使用等を禁じます◆
Copy Right: Chikako AKAKI, All rights reserved.


   
猛禽のケアのトップ 捕獲・輸送 身体検査 初期の処置収容ケージ
. 足・嘴 感染症 寄生虫
. ヒナのケア リハビリ 文献-猛禽 文献-鳥類医学
. 製品等入手先 猛禽リスト

トップページ 猛禽問題 救護の周辺 解剖・生理
本とアート 頒布本 ワイルドライフ・アート アート本・写真集
リンク集