関連文献:猛禽とその医学 |
猛禽医学、猛禽のケア、猛禽全般の生態、鷹匠術に関する本を紹介しています。
- 最終更新日:2006年5月5日 -
日本語文献 |
27年の歴史を持つ米国ミネソタ大学猛禽センターで、猛禽のケアやリハビリにあたるスタッフによって書かれた飼育猛禽のケアに関する本。放鳥できない猛禽を使った環境教育プログラムのために初めて猛禽を飼育する人に向けて書かれた本ですが、猛禽の飼育やケアにあたる人や獣医師にも役立つ情報が沢山含まれています。
内容は、プログラムに適した鳥の選択から、餌、飼育施設、鳥のトレーニング法や、日々のケア/健康管理など多岐に渡っています。また、80を超える挿し絵や写真(白黒)が用いられ、専門知識のない人にも分かりやすいように工夫されています。また、見開きしやすいプラスチックリング製本になっています。
この日本語版をこちらで販売しております(一般書店では販売しておりません)。目次などの詳細情報は『本とアートのコーナー』で御覧下さい。
ミネソタ大学猛禽センターのクリニックマネージャーで鷹匠でもあるロリイ・アントによる、リハビリを目的とした猛禽の飛行訓練に関する本。クリアンス(忍縄)を用いた飛行訓練技術を紹介しています。
飛行訓練技術習得のための補助教材として作成されたもので、実践訓練に代わるものではありませんが、飛行訓練の概要(猛禽のハンドリング、使用する装具・装備、訓練の手順、訓練頻度、必要な飛行距離など)や飛行評価のポイント、放鳥基準等を知るのに役立ちます。日本語版には読者の理解を助けるために、原著にはないカラーページ、付録(足のケア製品、用語集など)が新たに加えられています。
この日本語版をこちらで販売しております(一般書店では販売しておりません)。目次等の詳細情報は『本とアートのコーナー』で御覧下さい。
猛禽の飼育では有名なジェマイマ・パリー・ジョーンズ(Jemaina Parry-Jones、イギリス)の"Understanding Owls"の日本語版。この種の翻訳書全般にあてはまるように、全ての内容が日本でのフクロウ飼育に直接応用できるわけではありませんが、救護やリハビリなどにも役立つ情報が含まれています。白黒・カラーの写真や挿し絵も豊富です。
目次は以下の通り:分類学、フクロウの生物学、フクロウの飼育、飼育施設と設備、フクロウの繁殖、維持管理、繁殖に無得手の第一段階、孵卵、育雛、フクロウを訓練する、フクロウで狩りをする、参考資料
日本で記録されたことのある、ワシタカ目の鳥30種の、識別や生態・行動、分布、形態などを扱った本。ケアや救護に関する直接的な情報はありませんが、形態や換羽、羽衣と年令などの必要な情報も多く収められています。
総論として分類や形態、羽衣や換羽、ディスプレー、渡り等について扱う一方で、各論で野外での識別、声、分布、生態と行動、換羽、形態、地域差、翼長等の測定値が詳しく述べられています。亜種についての記載もあります。性別、年令等による羽衣の相違が分かるように、多くのカラー写真も収められています。また、英名や学名に加えて独名、仏名、中国名の記載もあり、さらに各種ごとに英語での要約がついています。
扱われている鳥種は以下の通りです:ミサゴ、ハチクマ、トビ、オジロワシ、オオワシ、オオタカ、アカハラダカ、ツミ、ハイタカ、ケアシノスリ、オオノスリ、ノスリ、サシバ、クマタカ、カラフトワシ、カタシロワシ、イヌワシ、クロハゲワシ、カンムリワシ、ハイイロチュウヒ、マダラチュウヒ、ヨ−ロッパチュウヒ、チュウヒ、シロハヤブサ、ハヤブサ、チゴハヤブサ、コチョウゲンボウ、アカアシチョウゲンボウ、ヒメチョウゲンボウ、チョウゲンボウ。
日本で記録のあるワシタカ類30種のうち28種の、飛翔写真を扱ったポケットサイズの本。ワシタカの渡りを観察するのに、初心者に便利にできています。上空を飛翔中のワシタカ類を観察することを念頭においているため、写真は下面からが中心となっています。
扱われている鳥種は以下の通りです:ミサゴ、ハチクマ、トビ、オジロワシ、オオワシ、オオタカ、アカハラダカ、ツミ、ハイタカ、オオノスリ、ケアシノスリ、ノスリ、サシバ、クマタカ、カラフトワシ、カタシロワシ、カンムリワシ、イヌワシ、クロハゲワシ、ハイイロチュウヒ、マダラチュウヒ、チュウヒ、シロハヤブサ、チゴハヤブサ、ハヤブサ、コチョウゲンボウ、アカアシチョウゲンボウ、チョウゲンボウ。
長野県でワシタカ類の渡りを観察しているグループによる本。ワシタカの渡りに興味がある人向けの、渡り全般に関するガイドブックです。
渡りをする猛禽の飛翔中の識別についてだけでなく、渡り観察の装備やQ&A、また渡りの観察から分かってきたこと等についても書かれています。日本全国の渡りの観察ポイントの紹介に加えて、近隣アジア諸国(マレーシア、台湾など)の観察ポイントいくつかについても記載されています。
識別については注目するポイントだけでなく、識別の難しい組み合わせを取り上げての解説シリーズもあります。扱われている種類は次の通りです:ミサゴ、トビ、ハチクマ、オオタカ、ハイタカ、ツミ、アカハラダカ、サシバ、ノスリ、オオワシ、オジロワシ、チュウヒ、ハイイロチュウヒ、ハヤブサ、チゴハヤブサ、チョウケンボウ。
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日本語で書かれた鷹狩りに関する数少ない本の1つ。著者は猛禽のリハビリにも関わっている、諏訪流放鷹術の鷹匠です。鷹狩りに関しての技術的な概要の紹介だけでなく、伝統を伝える名人の話や日本の鷹狩りを取り巻く法の問題点などにも触れています。堅苦しい専門書や技術書ではなく、読みやすく書かれています。
道東で長年シマフクロウの調査・観察と保護につとめる著者によって、250点の写真とともにシマフクロウの生態が記されている本。様々なデーターが随所に見られ、行動のみならず形態や保護についてものべられています。また、世界のフクロウリストや、世界および日本のフクロウについての解説も掲載されています。
目次は以下の通りです:第1章・行動と生態、第2章・求愛−産卵、第3章・子育て−巣立ち、第4章・環境と保護・増殖、第5章・世界のフクロウと日本のフクロウ、第6章・人とフクロウ、資料・化石からのフクロウ/世界のフクロウリスト。
英語文献 |
前述のミネソタ大学猛禽センター長であるレディッグ準教授による、猛禽の獣医学的ケアの本。開設以来1万1千羽を超える傷病猛禽を受け入れてきたセンターで蓄積された経験と、培われたテクニックが凝縮されています。猛禽を扱う獣医師によって、米国以外でも読まれている本です。
猛禽の救急処置法から始まって、麻酔、検査法、栄養学、整形外科、包帯法と副木法、趾瘤症、アスペルギルス症、鉛中毒、放鳥に向けての鳥の評価、猛禽に用いられる薬など、23章で構成されています。開きやすいプラスチックリング製本です。
イギリスの小動物獣医師会(British Small Animal Veterinary Association, BSAVA)によって作られた、猛禽、ハト、そして水禽のケアに関する本。これらの鳥類のケアの第一線で活躍する獣医師らによって、非常に実践的な情報が収められています。
総論として、鳥の取扱い法、救急処置や看護、細胞学、血液学、麻酔、放射線学、剖検などについて述べられている一方で、3つの鳥のグループについて、それぞれ各論が展開されています。猛禽に関しては、管理と繁殖、皮膚・羽毛、目を含む頭部の疾病、足および脚の疾患、翼の疾患、呼吸器疾患、慢性的な体重低下・嘔吐・食欲不振、発作・協調運動不能・昏睡、繁殖に関する疾患、新生ヒナのケアと諸問題、の各々について章が設けられています。
使用されている写真は全てカラーで、また挿し絵も一部カラーなので見ても分かりやすい本です。巻末付録として、3つの鳥のグループに用いられている薬品名や投与量、使用に関する注意などをまとめた表もグループ別に掲載されていて便利です。
1995年にドイツ語で出版された本の英語版で、ワシタカ類のケア全般について、獣医学的側面も多く含んでいる本。著者のマンフレッド博士は獣医師として、長年、ヨーロッパや中東で猛禽類のケアにあたってきた人です。欧米やアラブ諸国では鷹狩りがスポーツとして広く親しまれ、かなりの数のタカ類、とくに多くのハヤブサ類が飼育下に置かれています。この本は、そのような飼育猛禽のケアにかかわる獣医師やブリーダー、そして鳥のオーナーに向けて書かれた専門書です。
非常に質の良い写真と挿し絵が使用されているのがこの本の売り物で、その数も写真・挿し絵をあわせて334にも上ります。そのうち300近くを占める写真はもちろん全てカラーです(X線写真を除く)。装丁もよく立派な本ですが、その分お値段の方はちょっとお高く、US$200は軽く超えます。
内容としては以下の項目が含まれます:ワシタカ類の分類、飼育ケージ、飼育管理、輸送、猛禽の行動、栄養学、繁殖学、ラベリングと個体識別、獣医学的検査と診断法、治療法全般、感染症、寄生虫病、栄養および代謝障害、中毒、羽根と皮膚の疾患、嘴と爪の疾患、眼疾患、循環器系疾患、呼吸器系疾患、消化器系疾患、泌尿器系疾患、神経系疾患、内分泌系疾患、運動器系疾患、腫瘍、麻酔、リハビリ、関連法規。
鷹匠術に関する用語集や、豊富な参考文献も掲載されています。
イギリスやニュージーランド、そして中東で猛禽生物学者、猛禽のブリーダー、鷹匠として長年活動している著者による猛禽(ここではワシタカ類のみ)の生物学、飼育繁殖、訓練、リハビリに関する本。The Peregrine Fund の創設者、Dr. Tom Cadeが序文を書いています。
鷹狩り用として猛禽を飼育繁殖しているブリーダーや鷹匠だけでなく、保護センターなどで猛禽のリハビリや治療、収容個体の飼育にあたる人にも役立つ知識が収容されています。但し、基本的にフクロウ類に関しての情報は収められていません。150のカラー写真(カラーページ)に加え、290以上の挿し絵が含まれています。
本は以下の8章から構成されています:猛禽の構造と機能(形態学、飛行の仕組みなど)、繁殖プログラムのマネージメント、飼育・訓練に必要な装具と飼育施設、猛禽の生長と行動、訓練と条件付け、野生の猛禽の狩りの方法、野外での鷹狩り、猛禽と人間の関係(保護、鷹狩り、リハビリなど)。
1986年に米国ミネソタ州で開催された、第2回猛禽生物医学国際シンポジウムの発表内容をまとめた本。猛禽の獣医学的側面に関する41の論文が掲載されています。
パート1のイントロダクションに続いて、パート2には病理学および微生物学関係の17論文が収められており、コクシジウムやトリコモナス、ヘルペスウイルス感染症、趾瘤症の組織学的・病理学的側面などについての研究成果が紹介されています。パート3の外科および麻酔の項目には、骨折治療法や趾瘤症の処置、吸入麻酔や不動化についての9論文が収められています。続くパート4は、受動的物理療法などのリハビリ療法、肘関節の脱臼、感電の症状と治療法などなど療法に関する10の論文で構成されています。最後のパート5では、農薬中毒などの環境毒性を扱っており、3つの論文が掲載されています。
1970年に初版本、1989年に第2版が出されており、長く読まれているフクロウ類に関する本。夜行性動物としての形態学的、解剖学的特徴、人とのかかわり、生態などについて書かれています。巻末付録では、巣箱のでザインや野生のフクロウ類を保護した際の注意点などについても、触れられています。
目次は以下の通りです:夜行性に適した体のデザイン、巣やねぐらでのフクロウ、フクロウの数、フクロウと人間、様々な形と大きさが見られるフクロウ類、フクロウ-その面白い生態、付録(フクロウの視覚と聴覚、フクロウの巣箱、フクロウへの給餌、飼育下のフクロウ、傷付いたフクロウ、フクロウ類のリスト)。
北米に生息するフクロウ類について、各種の生態や生物学的データが記されているとともに、総論では分類や進化、比較生態/形態/生理/繁殖などについても述べられています。また、写真やイラストで構成された30ページほどのカラーページも含まれています。最近、この本の改訂版が出版されました。
各論で扱われている種類は次の通りです:Common Barn Owl(メンフクロウ), Flammulated Owl(アメリカコノハズク), Eastern Screech Owl(ヒガシアメリカオオコノハズク), Western Screech Owl(ニシアメリカオオコノハズク), Whiskered Screech Owl(ヒゲコノハズク), Great Horned Owl(アメリカワシミミズク), Snowy Owl(シロフクロウ), Northern Hawk-owl(オナガフクロウ), Northern Pygmy-owl(ロッキースズメフクロウ), Ferruginous Pygmy-owl(アカスズメフクロウ), Elf Owl(サボテンフクロウ), Burrowing Owl(アナホリフクロウ), Spotted Owl(ニシアメリカフクロウ), Barred Owl(アメリカフクロウ), Great Gray Owl(カラフトフクロウ), Long-eared Owl(トラフズク), Short-eared Owl(コミミズク), Borel Owl(キンメフクロウ), Northern Saw-whet Owl(アメリカキンメフクロウ)の19種。
北米で観察されるワシタカ類31種について、それぞれの生態や生物学的データなどが記載されているのに加え、比較生態や形態、繁殖、個体群生物学や保護などについても総論で述べられています。上の "North American Owls" と同じ著者によるワシタカ版です。
各論で扱われている種類は次の通りです:Osprey(ミサゴ), Hook-billed Kite(カギハシトビ), American Swallow-tailed Kite(ツバメトビ), Black-shouldered Kite(カタグロトビ), Snail Kite(タニシトビ), Mississippi Kite(ミシシッピートビ), Bald Eagle(ハクトウワシ), Northern Harrier(ハイイロチュウヒ), Sharp-shinned Hawk(アシボソハイタカ), Cooper's Hawk(クーパーハイタカ), Northern Goshawk(オオタカ), Common Black-hawk(クロノスリ), Harris' Hawk(ハリスホーク、モモアカノスリ), Gray Hawk(ハイイロノスリ), Red-shouldered Hawk(カタアカノスリ), Broad-winged Hawk(ハネビロノスリ), Short-tailed Hawk(ミジカオノスリ), Swainson's Hawk(アレチノスリ), White-tailed Hawk(オジロノスリ), Zone-tailed Hawk(オビオノスリ), Red-tailed Hawk(アカオノスリ), Ferruginous Hawk(アカケアシノスリ), Rough-legged Hawk(ケアシノスリ), Golden Eagle(イヌワシ), Crested Caracara(カラカラ), American Kestrel(アメリカチョウゲンボウ), Merlin(コチョウゲンボウ), Aplomad Falcon(ワキグロハヤブサ), Peregrine Falcon(ハヤブサ), Gyrfalcon(シロハヤブサ), Prairie Falcon(ソウゲンハヤブサ)
猛禽(ワシタカ目のみ)の生物学や分類、人との関係などについて書かれた本。猛禽を含めた鳥類の個体群生態(polulation ecology)では世界的権威のイワン・ニュートンによって編集されており、彼自身も個体群や人が猛禽に与える影響などについて執筆しています。
カラー写真やイラストをふんだんに使っており、堅苦しくなく読みやすい本ながら、28名の専門家が執筆して非常に内容のあるものとなっています。米国の大学で猛禽生物学のテキストとして用いられたこともある本です。含まれる項目は以下の通りです:猛禽とは、猛禽の種類、猛禽の研究方法、生息地と個体群、捕食生態、社会行動、繁殖、死亡、渡りと移動、猛禽と人、猛禽への人の影響、保護管理。
猛禽の飼育・繁殖で世界的に有名なJemaima Parry-Jones(イギリスのThe National Birds of Prey Centreの前センター長)の手による本。カラー写真を他用して詳しく解説した子供向けシリーズである"Eyewitness Books"の1冊。大人が見ていても大変楽しいもので、お勧めでです。(価格も手頃で、US$15.99)。
内容は次の通り:猛禽とは?、猛禽の仲間、卵・巣・孵化、雛の成長、猛禽の飛行、翼と羽、猛禽の体の内部、狩りのテクニック、獲物と採餌、頭部と感覚器、骨格、コンドル・ハゲワシ類、ミサゴとウミワシ類、トビ・チュウヒ類、タカ類、ワシ類、ヘビクイワシ、ハヤブサの仲間、フクロウ類、歴史に見られる猛禽類、猛禽の訓練、猛禽の渡り、猛禽の諸問題、猛禽の持つ記録
世界的な猛禽類の学会である The Raptor Research Foundation の学会誌。3月、6月、9月、12月の年4回発行。
猛禽類に関する様々な論文が掲載されています。個人の年会費はUS$38.00で、この学会誌と "Wingspan" という20〜30ページのニュースレターが年2回送られてきます。入会希望の方は以下に資料請求を。
Ornithological Societies of North America
P.O. Box 1897
Lawrence, KS 66044-8897
U.S.A.
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