リーダーとマネージャーとは、はっきり違う

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 皆さん、「リーダー」と「マネージャー」はどう違うのでしょうか?

 英語の辞書(岩波英和辞典)には、左記のように書いてありました。

 辞書から読んでも、「リーダー」と「マネージャー」はちょっと違うようです。

 leader   =  先導者、指導者、首領、首席弁護士
    lead  =  導く、先頭に立つ

 manager  =  支配人、監事、監督
   manage =  操る、経営する、処理する、御す

 リーダー、リーダーシップについて、議論したり、懇談したりする時に、メンバーの中で、「マネージャー、管理者、監督者、リーダー、指導者、監督、総監督、マネージャー、ディレクターなど」と紛らわしい言葉が並び、「社長、部長、課長、職責者、職長、組長、リーダー、ワーキングリーダー、研究員、技師など」の役職名と混用され、不用意に使われて、話の焦点がボケてしまうことは少なくありません。

 私達は、「管理者は・・・」といわれた時、人はそれぞれは自分の職場の職責名からイメージしたり、仕事の内容、やり方からイメージしたり、時には自分に関わりある上司の人からイメージしたりして、同じ言葉でも各自が描く「管理者」のイメージは違っているのです。

 「管理者は・・・」と誰かが発言した時に、メンバー各自が描く「管理者像」が違っているのですから、多くの場合、議論がその場で、すぐにかみ合わなくても当然です。 こんな場合、はじめはかみ合わなかった議論でも、各メンバーが発言しながら、次第に自分のイメージを修正し、なんとか討議を続けて会合の成果を作っているということなのでしょうが。

 拙著 「工場管理者心得ノート」では、本の表題に書いた「管理者」は「工場で管理者と言われている人々」という意味なのです。
一方、私は、この本の「まえがき」の中では管理者について、次のように書きました。

 組織のリーダー・指導者と管理者は違います。極端にいえば、管理者とは部下がルールに従っているかどうかを管理するです。そこには部下の行動を規定するルールが存在していることが前提となります。
 管理者とはルールを守って、部下と共に仕事を遂行していく人に過ぎないのです。こんな管理者のもとでは、人はきちんと働くことはできても、楽しく働くことは難しいのです。

 リーダーは指導者です。人々を指導し、引っ張って、その気にさせ、部下の能力を最大限に発揮させて、その結果として目標に到達することを目指すのです。ルールよりも目標が先行します。目標に向かって進むのですから、そこには予想されない問題との遭遇が待っています。もちろん原則はルールにしたがって対処するのですが、予想されない問題に遭遇した時、リーダーの持っている知識ではなく、問題解決能力が問われるのです。

拙著 「工場管理者心得ノート」の「まえがき」より

 私は、ここで、「管理者」と「リーダー・指導者」ははっきり違うのだと書きました。

 そして、「工場で管理者と言われている人々」は「管理者」としてではなく、「リーダー・指導者」として、その職務、職責をまっとうして欲しいと心から願って、私はこの本を書いたのです。

 単なる「管理者」として仕事をしてもらっては、ご本人はもとより上司も部下も決して楽しく仕事はできません。「労働の対価としての賃金、したがって当然労働は苦役に属するもの」と。また「仕事場は神聖な場所、まじめに仕事に取組め」と。こんな感覚で毎日部下を「管理」している「管理者」のところでは、誰も仕事をしていて楽しいと思わないし、グループとしての目覚しい成果はなかなか上がらないのです。

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 先日、滑ロ善の井本社長から次のようなコピーを頂戴しました。英語という論理的な言葉で表現された「リーダーとマネージャーの違い」を和訳したものです。「リーダー」と「マネージャー」の違いが明確に表現されていますので、ご参考のためにご紹介させていただきます。

リーダーとマネージャーの違い

南カルフォルニア大学リーダーシップ研究所
ウォーレン・ベニス所長

  1、マネージャーは「管理」し、リーダーは「革新」する。

  2、マネージャーは前例の「模倣」で、リーダーは常に自らが「オリジナル」である。

  3、マネージャーは「維持」し、リーダーは「発展」させる。

  4、マネージャーは「秩序に準拠」し、リーダーは「秩序を創り出す」。

  5、マネージャーは「短期的視点」を持ち、リーダーは「長期的な見通しを持つ」。

  6、マネージャーは「いつ、どのように」を、リーダーは「何を、なぜを」問う。

  7、マネージャーは「損得」に、リーダーは「可能性」に目を向ける。

  8、マネージャーは現状を「受け入れ」、リーダーは現状に「挑戦」する。

  9、マネージャーは「規則や常識通り」に行動し、リーダーは最善の結果の為なら、「規則を破ることも辞さない」。

 10、マネージャーは「能吏」であり、リーダーは「高潔な人格」が求められる。

         高潔な人格は、信頼の基礎。中身は「自己認識・誠実・成熟」。

by 平岡和矩(経営ソフト研究所)

追加(間瀬)

  1、マネージャーは部下を「使い」、リーダーは部下を「育てる」。

  2、平時のリーダーは「After you」と部下のマネージャーに任せ、有事には「Follow me」と自ら先頭に立ち部下を指揮する。

関連するページ 

非常時(有事)のリーダー(玄倉川の水難事故を例にして)

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